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株式会社ジョイント・ランド 総務・人事

北川 知加子さん

最初の勤務先で総務部に配属されて以来、縁の下の力持ち的な仕事にやりがいを感じているという北川さん。将来を見据えて転職に踏み切った彼女が示す、仕事に対する姿勢や今後のビジョンとはどういったものだろうか。
profile:  1974年生まれ。高校在学中にアメリカ・カリフォルニア州で1年間の留学を経て20歳で就職。総務業務に携わる。5年5ヶ月就業の後、資格取得や今後の自分のキャリアの伸長を目指すため退職。2001年11月人材バンクを通して不動産業を営む株式会社ジョイント・ランドに正社員として就職が決定。同月より現職。

行動派でないと務まらない「総務」の仕事
 北川さんが最初の就職で配属されたのは秘書課だった。1年経った頃に社内調整があり、総務部へ統合されることになる。その時が「総務」に目覚めたスタート地点だった。

 「年に数十回行われる催事の手配をメインに、勤務状況の計算、社会保険の手続き、人事、庶務など、社内のあらゆる面の事務手続きをしていました。社員約120人のサポートをほとんど一人で行っていましたが、世話好きな方なので苦にはなりませんでした。肝心な場面では厳しく言わなければならないこともありますが、同じ事を言うにしてもそれぞれの性格を把握して、頭を働かせながらその時々に合った対応を工夫していました」

 総務というと表立った仕事というよりも裏方に徹する事が多く、地味なイメージが強いが、予想以上に積極的に行動しないと対応しきれない職種でもあるという。また入社した当初、女性社員はコピーとりやお茶出しをするものだという古い慣習が根強く残っていて、困惑することもあったのだが、北川さんの明るい一言で体制が少しずつ新しく変わっていったというエピソードもあるそうだ。自分の目で見て考えたことを随時行動に移していった彼女の積極的な姿勢がうかがえる。

 「仕事をする時に一番大切なのは、人の名前と顔と性格を覚えること。たとえば誰々さんの勤務時間の計算をするとしたら、その人をイメージして数字を入力する。個人的なことを触れる仕事ですから、連想ゲームのように情報を映像にして繋げていくと、給与計算でも保険の手続きをするにしてもはかどるのです」

 とかく流れ作業的になりがちな数字の扱いも、留学経験で培ったオリジナルな視点でうまくこなしている北川さんは、仕事を楽しむ余裕を常にもてるように心がけていたという。

 そして入社して5年たった頃、友人を介してファイナンシャル・プランナーの資格の存在を知り、興味を持つようになった。もともと経済には興味があったので、面白みを感じながら勉強を続けていたのだが、休日出勤も多く、肝心の試験日に試験を受けられないという現実があった。そして同時期に、さらにキャリアアップしていきたい「自分」と、女性の立場が確立されない会社の「体制」との間に生じたギャップが足かせとなっているのを感じるようになった。
 「今やりたいと思うこの時にやらなければダメだと、思い切って退職を決意しました」

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