転職お役立ち情報|キャリアデザイナー|28歳の決断。転職者からキャリアコンサルタントに転身

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“転職する側”から“サポートする側”へ
 しかし実際の転職活動は厳しかった。人材バンクに登録するが、紹介されるのはメーカーのバイヤー職がほとんど。経験の浅さがネックになり、自分で応募した教育関係の企業は全部書類選考で落ちてしまう状況だった。

 そんな中、森さんは「これまでの経験を生かし、貿易の仕事をしてみませんか?」という人材バンクからのスカウトメールを受け取る。送り先はピー・ディー・エス コンサルタンツという設立間もない人材バンク。紹介されたのは少人数で10億を計上する貿易会社の求人だった。選考は順調に進み、最初は小さい会社に不安を感じていた森さんも、入社の意志を固める。ところが結果的にその企業からは不採用となってしまったのだ。

「採用の意向をいただいていたのでとても驚きました。今後に活かしたかったので、紹介してくれたキャリアコンサルタントに、何がいたらなかったのか質問してみました」
 ピー・ディー・エス コンサルタンツの石崎社長は「うちの会社では森さんのキャリアを生かしきれない」という先方の不採用理由を、率直に説明してくれた。今後の転職活動について話し合ううちに、森さんは逆にピー・ディー・エス コンサルタンツに入社しないかと誘われる。同社では将来的に、教育研修の分野に力を入れていく計画を持っていたのだ。森さんは考えた末に、入社を決めた。

「教育研修の仕事に携われることはもちろんですが、私の転職活動と同じく、2月にスタートした会社だということにご縁を感じました。自分が動かなければ進めない環境で、苦労してみるのもいいかなと思ったのです。ここなら会社全体を見ることもできますし。何よりも将来的な可能性に期待してくれることがうれしかったですね」

 現在キャリアコンサルタントとして研修中の森さんは、今後の豊富を次のように語る。
「この厳しい時代、転職をするのは大変です。大きな転機に関わるのですから、後から考えてこの人が担当でよかったと思ってもらえる仕事がしたいですね」
2003.04.23 Reported by Hideko Nagano  
STEP
22歳
大学卒業後、大手重工メーカーに就職。資材部管理企画グループにて、工場資材部の数字の分析や新人への教育等を担当する
25歳
資材部にて鉄のバイヤー職につく。裁量権がほとんどなく、決まったルートでしか買付けができない体制に疑問を持ちはじめる
28歳
退職し3ヶ月間休養を取った後、転職活動をスタート。転職のため登録した人材バンク ピー・ディー・エスコンサルタンツに入社が決まる

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