転職お役立ち情報|キャリアデザイナー|転職を経て気づいたエンジニアへの適性

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エンジニアである自分に疑問符を投げかける
 工業高等専門学校で4年間電気制御を学んだ後、大手AV機器メーカーの設計開発部に入社した小羽さん。電気設計エンジニアとして2年間勤務するが、人事異動が決まり、希望と異なる職種へ転属となる。前々から与えられた仕事をこなす業務内容や、女性が働きにくい会社組織の在り方に息苦しさを感じていたこともあり退社。知人の紹介でソフト制作会社に入社し、プログラマー兼ハード開発エンジニアとして、キーチェーンゲームの商品開発等を担当する。経営者に近い立場にあったので、会社自体を総合的に捉える視野が育まれたものの、エンジニアとして仕事をしていくことに行き詰まりを感じるようになる。

「15歳で工業高等専門学校に入学して以来、迷うことなくエンジニアへの道を歩んできたので、本当にこの職業が自分にあっているのか疑問に思うようになっていました。自分に合った仕事を探すために、全く他の仕事を経験してみようと思い、エンジニアから離れることを決意したのです」
再び、エンジニアを目指す
 その後、テクニカルライターとしてマニュアル製作会社に入社。ハード製品のマニュアル製作を担当するが、エンジニアと打ち合わせする機会を得るたびに、以前の自分がそこにいるような気がしてしかたがない。やはり自分が目指す職業はエンジニアなのだと実感する。

 「エンジニアという職業を別の立場から見ることによって、かえって自分の中に『もの作り』をしたいという気持ちがあることをはっきりと確認できたのだと思います。マニュアル製作も『もの作り』だとは思いますが、私の場合、製品として独自に成り立つものを作ってきたいという気持ちが強かったのですね。再びエンジニアとして働いていこうと心が決まりました」

 自分自身の気持ちを確認できたことにより、再度電気設計エンジニアとして転職活動を開始する。大手AV機器メーカーで勤務していたときに、良い製品を作っている企業と認識していたサンハヤト株式会社に応募。初の女性エンジニアとして就職を果たした。

 「いろいろと悩みながら、転職を重ねましたが、マニュアル製作の経験や、経営について学べたことが、現在の仕事に確実に活きていることを感じています。将来のことを考えると、エンジニアの仕事からマネジメントの仕事へシフトしていく必要性は感じますね。これからも経験を活かしながら、ステップアップしていきたいと思っています」

2002.04.24 Update  
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20歳
▼▼▼ 工業高等専門学校卒業後、大手AV機器メーカーに入社。電気設計エンジニアとして2年間勤務する。
23歳
▼▼▼ ソフト制作会社に、プログラマー兼ハード開発エンジニアとして転職。キーチェーンゲームの商品開発等を担当。

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