昨今のモバイルコンテンツ市場の急激な拡大に伴い、Webサイトの運営スタッフの求人は増加しているので、紹介できる求人があるのではないかと思いました。また、公開レジュメの書き方が良く、キャリアシートの文面からこれまでの経歴・やってきた仕事がしっかりイメージできました。こういう点は、スカウトメールを送る際のポイントになりますね。
しかし、正直なところ、面談する前は内定を取るのは厳しいかなと思っていました。企業が求める経験・スキルが少しハードルが高いと感じたからです。
でも面談の中で、
1.Webデザイナーに興味がある
2.ご自身でホームページ作成の経験がある
3.自社サイトの運営業務を担当している
4.頭の回転の速さ
などの要素から、「このポテンシャルなら、仕事の環境さえよければ早いタイミングで企業の求めるレベルまで成長するだろう!」と判断し、企業へ強くプッシュしました。
また面談を行う中で、ご自分のこれまでのキャリア、仕事に対する熱意、できること、できないこと、長所、短所などすべて素直にさらけ出してくれましたので、コンサルタントとして第三者の視点からアドバイスをさせていただきました。
そして鈴木さんは私の期待を上回るパフォーマンスで内定を獲得しました。経験不足ではあったものの、それをカバーするだけの業務に対する熱意と将来性が評価された結果だと思います。
面談時のエピソードですが、大まかなキーワードはありましたが、具体的な方向性がまだはっきりと決まってないように感じましたので、キーワードに少しでも引っかかる求人をピックアップして紹介しました。そしてなぜこの仕事を紹介するのか、なぜ可能性があるのか、具体的な理由を説明しました。できる限り可能性を拡げ、選択肢を増やすのも私たちの重要な仕事のうちですから。
人材バンクのコンサルタントは、転職希望者の職務経歴書や履歴書上には現れていない「強み」を見つけ出して企業にプッシュします。こういう点も、我々人材バンクを利用する大きなメリットですね。
そして決定的だったのが、「タイミング」です。面談の30分前くらいに今回の求人案件が来たんです。ちょっと経験的に厳しいかなと思いましたが、これも何かの縁だと思い紹介しました。我々は「転職は縁とタイミングとスピード」とよく言うんですが、まさにこの3つがそろったラッキーなケースでした。
今回は結果として内定を取れましたが、ポテンシャルだけではなかなか希望の転職ができるわけではありません。鈴木さんにしても基本的なスキル・経験に加え、業務に対する「やりたい!」という熱意が企業側にきちんと伝わったことがスムーズな内定獲得につながったのだと思います。
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