スキルに対して、関さんのもつスキルでは少し心もとないかなと。でもここ最近、IT業界では内定のハードルが下がってきているような気がしていたので、関さんと話し合って思い切ってチャレンジしてみることにしました。
ハードルが下がってきているというのは、ここ最近の業績好調により、IT業界では求人市場が売り手市場に移行しつつあるので、少々のスキル、経験不足ならやる気と将来性で採用になるケースが増えているのです。ちなみに特に求人が集中しているのはJAVAによるWebアプリケーションのエンジニアです。
面談では、今までのキャリアと今後の希望などを聞いて、関さんにとってはネットワークエンジニアとしてキャリアを積んでいくことが最善なのではと提案しました。もちろんその当時の状況では、キャリア的にどん詰まり状態だったので、こういう企業でこういう経験を積んでいけば、プロのネットワークエンジニアとしての道が開けるというようなことを話しました。
人柄の印象は「まじめで誠実そう」でした。ただ、コミュニケーションスキルに少々難ありだと感じましたので、面接前にはロールプレイングをみっちり行って、礼儀から、しゃべり方、受け答え方などを指導しました。関さんもまじめに取り組んでくれて、私のアドバイスをよく聞いて忠実に実行してくれたのも内定につながったひとつの理由だと思います。
スキル的にはテスターやヘルプデスクのほかにネットワーク障害対応なども経験していたので、ここで押すしかないと思い、アピール方法などをアドバイスしました。
また希望年収とスキルのバランスが取れていたことも大きいですね。もし関さんが高額な年収を希望していたなら採用にならなかったかもしれません。ですから私も敢えて年収交渉はしませんでした。何事もバランスが大事なのです。
そして、今回はタイミングがよかった。ちょうどいいときに募集があり、ちょうどいいときに応募したということです。同じような案件で、関さんよりもスキル・キャリアのある人が不採用になっていますからね。もし応募するタイミングがずれていたら、採用にならなかったかもしれません。転職は縁によるところが大きいですからね。
転職をぼんやりとでも考えている人は、【人材バンクネット】などでキャリアシートを匿名公開したり、弊社のような人材バンクに登録だけでもいいので、しておいた方がよいと思いますよ。特にIT業界の求人は常に動いています。いつなんどき、あなたにぴったりな求人が出てくるかわかりませんからね。本当に転職活動をするかどうかはそれから決めてもいいわけですから。
まとめ〜関さんが採用になった理由〜
- 応募のタイミングがよかった
- コンサルタントのアドバイスを素直に従った
- 希望年収とスキルのバランスが取れていた
- 誠実、まじめな性格がマッチした
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