全員が業界経験者！ 小売・飲食業界に強い人材紹介会社

名刺交換し、「あれ、私の家と近いですね」と気さくに語ってくれたのは、この日、取材に対応してくださった代表取締役の永井さん。地元の話で盛がり、取材を忘れそうになりましたが、時間をかけて詳しくお話を伺いました。

――小売・飲食業界を得意にしていると聞きましたが？

「コンサルタント全員が小売・外食業界出身で、業界知識や長年培われた人脈を持っており、業界の経営者や人事担当者など採用の意思決定をするキーマンとのやりとりができる点ではないでしょうか。また、他の人材紹介会社さんにない大きな特徴として、弊社のコンサルタントは現場からマネジメントにまで携わった経験のある人間がコンサルタントである点が大きな強みだと思います」（永井さん）

――具体的にはどのような職種でご紹介が可能でしょうか？

「小売・飲食業界全般で、営業・店長・調理長・トレーナー・地区長・営業企画・販売促進・マーケティング・バイヤー・マーチャンダイザー・商品開発など業界独自のポジションの求人は豊富にあります。また、業界に関係なく人事、経理、総務などのコーポレートスタッフ系もご紹介が可能です。弊社独自の強みは、業界の中でも役員・本部長クラス、経営企画、事業開発などエグゼクティブクラスや部長・課長などの管理職クラスの方の転職実績が多いことです」（永井さん）

――なぜ、役員クラスや管理職クラスの方の転職実績が多いのでしょうか？

「それは冒頭にも言いましたが、コンサルタント全員が業界出身であると同時に現場から経営にまで携わった経験があるからです。役員・管理職クラスの独自の悩みなどは、同じ経験をした我々だからこそ理解したりや共感することができます。そして我々はお客さんの視点で客観的に企業や現場を分析し、情報を提供することができます。この点は弊社独自の強みだと考えています」（永井さん）

――お話を聞き、コンサルタントが業界経験であり、経営にも携わっている点は御社の大きな強みになっていると思いました。また、現場のポジションクラスでの転職を考えている方には、現場を経験している視点と経営者としての視点でアドバイスを受けるのも、役立つのではないでしょうか。

強みと弱みをはっきり認識させる面談

――面談で一番時間をかけるのが求職者に自分の強みと弱みをはっきり認識させることだと言っていたのですがなぜでしょうか？

「転職で成功する人は、自己分析が上手い人で、自分の強み（自己PR）を明確に言語化できる人です。しかし、ご相談にいらっしゃる求職者の80％が自己分析できていないのが現状です。例えば、あなたの強みは何ですか？と聞くと、「営業部長の経験がある」、「営業で年間売上1億円を達成した」、「部下のマネジメントに自信がある」とか、確かに素晴らしいことだと思います。しかし、それは強みではなく、強みを発揮した結果に過ぎないのです。その強みは何なのかを突き詰めていくことが重要なのです。採用企業が面接で一番知りたいのはまさにその部分で、自分の会社でも活躍できるかを判断しているのです。本当のキャリアとは、企業や時間軸を超えて存在するものなのです。それを見つけるために、自己分析が大切です」（永井さん）

――強みを知ることが重要なことは分かりましたが、具体的にはどのようなことをするのでしょうか？

「こちらがどんどん質問をして、求職者が答えて共通項を見つける２人の共同作業を行います。先程の営業部長の経験がある場合、「なぜ営業部長になれたのですか？」、「何を評価され、部長になれたのですか？」と質問し、序々に質問内容を細分化していきます。「過去の営業実績が評価されたのなら、どんな営業をしていたのですか？」、「メンバーのマネジメントはどのようにされたのですか？」など質問をしていきます。そうするとその人が成功している行動特性が明確になっていきます。それがその人の持つ強みなのです。

また、同じように弱みについても明確にしていきます。そうすることで、弱みを強みに変えるキャリアプランの提案ができたりします。ただ求職者の希望条件にあった求人案件を紹介するのではなく、強みと弱みの自己分析を行い、自分の希望する企業へ転職できる確立を高めていくことが我々の役目だと考えています」

強みや弱みの自己分析は初回の面談で1時間かけて行うこともあるといいます。自己分析は学生の就職活動の時だけだと思っていた探検隊にはとても新鮮な話に聞こえました。

――自分の強みを客観的に見て欲しい人にはお勧めのサービスですね。

自分の目で収集した企業・求人情報を提供

――企業情報や求人情報を提供するうえで大切にしていることは何ですか？

「はい、自分の目と耳で情報収集することが非常に大切だと思っています。企業から求人の依頼があると、企業の経営者や管理職の責任者にお会いし、企業および求人の概要を聞いています。また、できる限り現場へ伺い自分の目で見に行きます。企業の採用ページに掲載されていない情報を収集し、お伝えするようにしています」

――現場へ行った時は、どういう点を見ていますか？

「商品やそこで働いている人などを見ています。例えば、ディスカウントストアの店長の求人案件であれば、その売り場がどんな商品を強化しているのか。値段はどれくらいなのか。お客の入りや年齢層などを見るのはもちろん、従業員の動きや表情を見たり、直接質問して情報を収集したりします。質問時の従業員の受け答えやその情報の質と量などでその企業や売り場の教育レベルもわかっていきます。我々はこのレベルで企業や求人情報を提供しています。そうすると求職者の方はかなり具体的に企業や売り場についてのイメージを持つことができます。結果、弊社の場合ですと内定辞退される方は1割以下ですし、入社後の早期退職はほとんどありません」

――自分の目と耳で情報収集し、現場の雰囲気や働いているメンバーについての情報までを提供してくれるのは、第3者の意見として本当にありがたいものです。紹介された求人企業の現場が分かっている場合は自分で一度見に行くと更にイメージをつかむことができますね。

同社の強み