今回の調査対象社
株式会社オフ・ビート
今回潜入したのは、次世代ビジネスリーダー候補などを募集する成長企業に太いパイプを持つ株式会社オフ・ビート。転職後も長いおつきあいをしている人が多いという人間味あふれる人材紹介会社です。
株式会社オフ・ビート 本社
〒102-0093 東京都 千代田区平河町1-1-9 CREATOR'S DEN 2F[Map]
【交通】東京メトロ半蔵門線 「半蔵門駅」1番・6番出口 徒歩1分 東京メトロ有楽町線 「麹町駅」1番出口 徒歩5分
次世代ビジネスリーダーに強みを持つ人材紹介会社
株式会社オフ・ビートのオフィスはごく普通の構え。大手人材紹介会社のようなピカピカの受付などもありません。しかし、そこにはまさに「実力派」と呼べる人材紹介会社がありました。
「これが当社がご紹介している職種の内訳です」
出された資料を見て驚く調査隊。なんと、紹介職種の6%が「社長・役員クラス」の募集ではありませんか!その理由をさっそく道明取締役にお聞きしてみました。
「私ども株式会社オフ・ビートは、特に次世代ビジネスリーダーの紹介に力を入れている人材紹介会社なんです。社長・役員クラスだけでなく、エンジニアや管理部門、営業職なども幅広くお取り扱いしていますが、いずれもその企業の次世代を担うような、将来のリーダー候補としての募集が多いのが特徴だといえるでしょうね」
――御社の取引先企業は、全体の約55%が国内の成長企業、いわゆる未上場企業やベンチャー企業。残りの45%が国内の上場企業や外資系企業となっています。つまり、職種だけでなく企業自身もこれからの伸びが大きく期待できるケースが多いということですね?
「そうなんです。株式会社オフ・ビートは創業当初から大手ベンチャーキャピタルや監査法人、上場を引き受ける証券会社などとのつきあいが深く、そういった提携先から上場をめざしている成長企業の情報が多くもたらされてきたのです。ですから、新規事業開発や経営企画、IPO準備、財務・経理…といった企業の中心となるポジションの求人を多数ご紹介してきました」(道明取締役)
――つまり、成長企業で中心になって活躍したい…という方にとっては見逃せない人材紹介会社といえるのではないでしょうか。
企業トップとの太いパイプ、豊富な非公開求人情報
「私どもの求人情報の特徴は、そういった成長企業のトップ、つまり社長・役員に直接お目にかかってお聞きしているということです」(道明取締役)
これは、ベンチャーキャピタルや監査法人、証券会社などからの紹介で取り引きを開始している例が多いからこそ可能なのだそう。一般的な人材紹介会社が企業の人事部から求人情報を入手しているのに対して、株式会社オフ・ビートでは社長・役員クラスから直接情報を聞き出しているから、情報の鮮度や重要度が違うのだといいます。
「企業の未来図を一番真剣に考えているのは何といってもトップ。つまり、次世代リーダーの構想はまずトップから出てくるのです。当社では、まだその企業の人事部さえ知らないような内密の情報まで入手してご提供しているケースが多々ありますよ」(道明取締役)
当然、そういったトップシークレットの情報は公にはできません。これがいわゆる「非公開求人」。株式会社オフ・ビートは、そうした非公開求人を扱うだけでなく、企業トップに直接ルートを持ち「提案型の紹介」も行なっているとのこと。
「社長や役員とダイレクトに接触しているから、仮に具体的な募集が出てなくても、『御社にふさわしい優秀な方がいらっしゃいますよ』…という提案ができるのです。実際、そういった形で採用されたケースも珍しくありません」(道明取締役)
――まさに一段階レベルが違う人材紹介会社といえそうです。
深い相互理解から生まれる親身なコンサルティング
――では、次世代ビジネスリーダー候補とはどのような人材なのでしょうか?
「年代層でいえば、社会人経験10年~20年程度。だいたい30歳~45歳くらいの方向けの求人が多いと思います。20代の若手の方と違い、しっかりしたキャリアをお持ちの皆さんですから、私どもではまずその方の転職への思いをきちんと理解するところから始めます。面談も一度だけでなく、二度、三度とお目にかかることもよくあります」(道明取締役)
――それは何を目的にされているのでしょうか?
「一番はその方のパーソナリティーをしっかり理解してご推薦したいからです。企業のビジネスリーダーには、スキルだけでなく人柄、個性、考え方…などもとても重要です。私どもは企業との相性をしっかり見きわめて最適なマッチングを行なっていきたいと思っているのです。同時に、候補者の方に、企業情報を具体的にきめ細かくお伝えしたいということもあります。紙に書かれた情報だけでなく、私どもコンサルタントが直接お会いした経営者の人物像や社内の雰囲気、それはネガティブな情報も含めてお伝えしています。場合によってはその企業に関わっているベンチャーキャピタルや監査法人の情報もお伝えします」(道明取締役)
この行き届いた姿勢は、求職者の自己診断にも及んでいます。同社では各種のアセスメントツール(自己診断テスト「Halz」「BPASSサーベイ」「PWA」など)を導入しており、希望者はそれらを使って客観的な自己分析を行なうことができます。(有料)
キャリアアップに人脈拡大に、信頼され続ける人材紹介会社
当社のホームページに掲載されている「転職者の声」の欄を見ると、同社のコンサルティングの姿勢が見えてきます。それは、一時的な転職支援だけで終わるのではなく、社会人同士として長いおつきあいをしていく…ということ。
「転職後のフォローの一環として、当社社長主催の食事会や各種のスポーツなど趣味の会を定期的に開催しているんですよ。一度に集まる人数は40~25人程度。異業種交流会のような雰囲気もありますが、実際にはもっとくだけた楽しい集まりです」(道明取締役)
こうした会合を利用して、たとえば数年後に再度転職を考える際に異業種の情報を集めたり、あるいは新しいビジネス構築のための人脈として活用している人も多いそうです。
「点ではなく線の関係といいましょうか。一度の転職だけに終わらず、その方の長いビジネスキャリアをどこかで支えていければと思っています」(道明取締役)
――まさに大人の人材紹介会社という印象を受けたインタビューでした。
同社の強み
POINT 1
次世代ビジネスリーダー候補の求人に強い
POINT 2
企業トップから直接もらう求人情報
POINT 3
経験豊富なコンサルタント
POINT 4
人脈を広げる長いおつきあいが可能
36歳/男性 | 国内系情報サービス会社/販売促進・経営企画/年収650万円 | 外資系ホテル運営企業/経営企画・マネージャー/年収750万円 | |
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50歳/男性 | 上場・不動産開発業/管理部長/年収1800万円 | 上場・小売・流通系企業/管理担当役員/年収1800万円 | |
31歳/女性 | 上場・大手通信会社/SE/年収510万円 | ベンチャー系Webサービス/プロジェクトマネージャー/年収610万円 |
今回お世話になったコンサルタント
長いおつきあいができる
人材紹介会社でありたいですね。
取締役 道明輝彦さん
初めての転職の時にスカウトしてくれたのが現在の代表取締役である北田社長だったという。それから8年後、再度転職を考えた時に、「だったら一緒にやらないか」と声をかけてくれたのも北田社長。縁を感じ2003年より現職。
長いおつきあい、と一言でいいますが、そう簡単なことではないと思うんです。まず、人材の方に十分満足していただいていることが前提になります。良くない会社を紹介した人材紹介会社と長くつきあいたいとは思わないでしょうから。
ですから、まずは求職者の方に満足していただくマッチングをすること。常にそれを心がけています。そのためには、人と企業が相互に十分理解しあっていることが重要です。間に入るのは私たちですから、求職者の方とも何度もお会いします。また企業の情報はできるだけ経営陣にお会いしてお話を直接聞くようにしています。双方の「思い」が一致した時に初めて、いわゆる「良い転職」が成立するのだと思います。
ご相談をお受けしていると、「この方は今は転職しない方がいいな」と思うこともありますよ。そんな時には、それをはっきりお伝えします。「今の会社でできることをしっかりやりましょう」と。あるいは「今はあなたが望んでいるような仕事がありません。じっくり探しましょう」と申し上げる場合もあります。そういう意味では、他の人材会社に比べて「辛口」かも知れません。もちろん、その後のフォローはしていきます。数カ月後か数年後か、機が熟した時に良いお手伝いができればいいなと思っています。
実は、私自身も「長いつきあい」の経験者なんです。初めての転職のときに、社長の北田の世話になったのですが、その後8年以上もプライベートな交流が続いていました。時折誘ってもらって食事をする程度でしたが、まだ株式会社オフ・ビートが設立される前からのつきあいということになります。
いずれにしても、まずはお互いを知ることから始めたいと思います。最初はざっくばらんなお話だけでもいいんじゃないでしょうか。
面談時間 | 約60分 ※要予約 (9:00~18:00スタート ※18時以降、土日もお気軽にご相談ください。) |
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服装 | 自由 |
面談前の準備 |
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登録・面談後の サービス |
転職後も続く交流、人脈拡大にも役立てよう 転職に成功したら、一定期間のフォローはあったとしても、原則的には縁が切れるのが求職者と人材紹介会社の関係だろう。しかし、オフ・ビートでは社長や役員クラスが主催するアクティビティ(異業種交流的な食事会や趣味を楽しむ会、ゴルフコンペなど)への参加を通じて、長いつきあいが続いているケースがよくある。さまざまな分野の人との出会いを楽しみながら、自らの人脈を広げ、それを新しいビジネスに役立てている人も多い。もちろん、オフ・ビート以外のルートで転職先を決めた人も参加OK。決して堅苦しくないというから、気軽にも参加してみては? |
取材を終えて…
米国では、「医者、弁護士、転職エージェント」については「かかりつけを持ちなさい」と言うそうです。日本ではどうでしょう。おそらく、「かかりつけ」があるのは「医者」くらいという人がほとんどではないでしょうか。
ですから、「かかりつけの転職エージェント」と言われても、今ひとつピンとこなかったのですが、今回のオフ・ビートを訪問して分かりました。「かかりつけの転職エージェントとはこういうものなのだ!」と。
同社は、いわゆる次世代ビジネスリーダー候補を中心に紹介していますが、これは将来会社の中心になる人…というくらいの意味ですから、社長や役員クラスばかりではありません。エンジニアでも管理部門でも営業、マーケティングでも、将来企業(あるいは部門)の中心になって活躍したいと考えている方なら、どなたでも該当するそうです。
成長企業で思い切り活躍してみたいという方、また大手・上場企業や外資系企業でも新規事業や関連会社の立ち上げ、部門責任者…など、中心になるポジションに興味のある方にとっては、経験豊富なコンサルタントが相談に乗ってくれるオフ・ビートは、ぜひ視野に入れていただきたい人材紹介会社だと感じました。
※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください