今回の調査対象社
エイドエイム株式会社
今回潜入した人材紹介会社はエイドエイム株式会社。人材ビジネスに関わった経験のあるメンバーが、自分たちの理想とするコンサルティングサービスをめざして結集。熱い心を持った元気集団でした!
大手からベンチャーまでIT業界各社の求人情報が集結!
「こんにちは! どうぞよろしくお願いいたします」
受付で明るく出迎えてくれたコンサルタントやスタッフの皆さん。とても活気のある会社、というのがまず第一印象です。さっそくキャリアデザイン部グループリーダーの広田ゆりさんにお話をうかがいました。
――得意業界は「IT関連業界」とお聞きしました。
「そうですね。当社が現在の組織になったのは2006年からですが、その前身の時代を含めると、約10年の歴史がある人材紹介会社なんです。10年前というと、ちょうどIT業界がバブルといわれるほど勢いのあった時代。その頃からずっとお取り引きしている企業が多いですね。いずれもITバブル崩壊を乗り越えてきた大手や外資系、独自の技術を持っているなど、特徴のあるところが多いです。もちろん、最近注目されるようになってきた成長企業など、フレッシュな情報もそろっています」
広田さんによると、エイドエイム株式会社で紹介可能なIT関連は、大手SIer、ハードウェア/ソフトウェアベンダー、ネットワークベンダー、ITコンサルティングファーム、セキュリティー関連…といった純粋に技術的な企業から、EC(イーコマース)を中心とするネットビジネス業界、さらにはIT以外の業界も含む企業内システム部門(社内SE)…など、非常に幅広いとのこと。常に600~700社からの求人情報が集まっており、トータルの案件数はその数倍になるのだそうです。
また、紹介職種も、SE・プログラマーを中心とするエンジニア、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャー、コンサルタント、営業(技術営業も含む)…など多岐に渡っています。
「ITは日々変化が激しい業界です。技術的な進歩もスピードが速いですし、ビジネス環境も世界レベルでどんどん変わっていきます。ですから一見大変そうですが、実はキャリアアップのチャンスも多い業界だと思いますよ」(広田さん)
――具体的にはどういった事例があるのですか?
「エンジニアと一口に言っても、新しい技術に触れたいという技術志向の方ばかりではありません。IT以外の業界で社内SEになりたいという方もいらっしゃいますし、コンサルタントや技術営業、サポート…といったコミュニケーションを中心とする仕事にキャリアチェンジしたいという方もいらっしゃいます。そういったご希望にお応えするために、当社ではITの専門知識を持つコンサルタントが的確なアドバイスを行なうようにしています。単に可能性の有無だけでなく、将来どうすればその希望がかなうのか…といった中長期的なご提案もしています。その結果として、開発エンジニアから社内SE、コンサルタントなどにキャリアチェンジ、キャリアアップされた事例も多数ありますよ」(広田さん)
現在、同社では求職者担当と企業担当、あわせて12名のコンサルタントがおり、そのうちの半数(6名)がIT業界の専門知識を持つコンサルタントだそうです。
IT業界で働いていても、自分の経験が転職市場でどう評価されるのか…ということは意外と分からないもの。ITに精通した転職のプロからのアドバイスを受けることは、キャリアアップを成功させるための第一段階として欠かせないといえるのではないでしょうか。
何かを得て帰ってもらいたい丁寧なカウンセリング
――御社で取り扱っている求人情報はIT業界以外にも幅広いですね。
「IT関連とそれ以外の求人の数は、だいたい半々といっていいと思います。幅広い業界とお取り引きしているからこそ、社内SEなどの案件を豊富にご紹介できるわけなんです。たとえば金融業界。ここでもシステムは重要ですし、同時に他職種の案件も多数いただいています。また最近では、業界問わず経理や人事、法務、総務…といった管理部門の求人も増えています」(広田さん)
――それぞれの業界は専門のコンサルタントの方が担当されているのですか?
「やはり専門的な求人に対応するためには、コンサルタントも専門知識を持つことが必要ですね。その上で、カウンセリングのクオリティーを高めて、面談にお越しいただいた方には、必ず何か一つ役に立つ情報をお持ち帰りいただくことを目標にしています」(広田さん)
持ち帰ってもらう情報は、他の人材紹介会社にはない非公開求人であったり、業界の最新採用動向であったり、面接時の必勝テクニックであったり、とその都度さまざま。コンサルタント同士も日々情報交換を行い、ベストなアドバイスができるようにお互い切磋琢磨しているのだそうです。
転職成功率をアップさせる独自の「面接要項」
――中途採用の場合、もっとも重視されるのが面接。しかも、新卒学生の採用などとは違い、だいたい1回から多くても3回…という限られた面接で結果を出すことを求められますよね。
「当社では独自の面接対策として『面接要項』を必ずお送りするようにしています。これは、企業担当コンサルタントからのダイレクトな情報を元に作成するもので、同じ企業の過去の面接の傾向、面接担当者の個性やクセ、必ず出る質問、難しい質問をされた場合の対策…などをまとめたものです。面接に行く前のイメージトレーニングの素材としてとても好評です。もちろん面接を受ける企業一社につき一つの『面接要項』をお作りしています。また、必要な場合には『模擬面接』も行います」(広田さん)
さらに、面接終了後もしっかりしたフォローを行い、仮に合格しなかった場合でも、その理由の分析や次回の面接への応用などをアドバイスしているそうです。
――スピード感あふれるIT業界を得意としている同社ですが、そのサービスはまさにじっくり型。求職者の成功を第一に考えてくれる人材紹介会社なんだ…という実感がじわじわとこみあげてきました。
高橋秀成さん
人材ビジネスでの経験は通算7年以上。2006年から現職。コンサルタントとしてIT、金融などの業界を担当している。何でも相談できる雰囲気が魅力。「モットーは求職者の方の転職成功をまず第一に考えること。たとえ当社でご紹介した案件でなくとも、その方に最適な転職だと思った場合は、ご相談に乗っています」
折原育美さん
担当業界はIT・ネットビジネスなど。自身も営業から現職に転じた経験を持ち、多くの求職者の転職をサポートしている。「求職者の方の意向をしっかり聞くことが一番大事だと思っています。そのためには、仕事の話だけでなく趣味や日常生活の話題を通じて、その方のライフスタイルを知ることも大切ですね」
同社の強み
POINT 1
IT業界に強い
POINT 2
業界知識の豊富なコンサルタント
POINT 3
カウンセリングの質を重視
POINT 4
面接事前情報「面接要項」の充実
28歳/男性 | 教育産業/営業/年収350万円 | 大手外資コンテンツ会社/営業/年収560万円 | |
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25歳/男性 | デジタル機器メーカー/プロダクトデザイン/年俸420万円 | 大手家電メーカー/商品企画/年俸550万円 | |
29歳/男性 | 広報エージェンシー/広報/年俸400万円 | 外資保険会社/広報/年俸550万円 |
今回お世話になったコンサルタント
転職それ自体が
最終目標ではないはずです。
キャリアデザイン部 グループリーダー 広田ゆりさん
いつも考えているのは「転職それ自体が目標であってはならない」ということ。これは自分自身にも言い聞かせていますし、求職者の皆さんにも同じことをよく申し上げています。最近は「会社を変わればすべての問題が解決する」とお考えの方も時折いらっしゃいます。カウンセリングの中では、転職は新たなスタートであってゴールではないですよ、ということをよくお伝えしますね。
転職の目標は、もっとレベルの高い仕事に挑戦したいというキャリアアップのこともあるでしょうし、年収アップとか希望の勤務地に変わりたい…といった場合もあるでしょう。それらの目標を求職者の方とコンサルタントがきちんと共有できた時に、本当によいお手伝いができると思います。 そのために、ご相談の中では、コーチングの手法を使って求職者の方の「気づき」を引き出すこともありますし、じっくり悩みをうかがったり、逆に現実の厳しさをご指摘することもあります。
人材ビジネスに携わって10年以上になりますが、まだまだ毎日が勉強です。一人一人の方に満足していただくことが目標の仕事なので、ゴールというのはないと思うんです。転職に関するさまざまなアドバイスをさせていただいていますが、求職者の方から教えられることも少なくないですね。
ぜひご一緒に転職を成功させていきたいと思います。また、本格的に転職をお考えでなくとも、一度ご相談いただければ参考になるお話もいろいろできると思います。どうぞお気軽にお越し下さい!
面談時間 | 平均60分 要予約(前日まで) ※当日予約でも可能な場合もあります。 (平日9:00~21:00スタート ※土日ご希望の方ははご相談下さい) |
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服装 | 自由 |
面談前の準備 |
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登録・面談後の サービス |
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取材を終えて…
IT業界に強みを持つエイドエイム株式会社。単にIT業界の情報をたくさん持っているというだけでなく、求職者の方の役に立ちたい…という思いが最初から最後まで貫かれているのを感じさせられた今回の調査でした。
実は同社は、とある人材紹介会社で働いていた創業メンバーが、より求職者の視点に立った紹介をしていきたい…と考え、2006年に独立してできた会社なのだそうです。ですから、今も求職者の立場を大切にし、カウンセリングの中で必ず何かを得ていただく…という姿勢をずっと維持されています。その後も、同じような思いを持つ社員がコンサルタントとして加わり、現在に至っても最初のポリシーはまったく変わってないとのこと。
精度の高い情報収集と丁寧なコンサルティング。それらを日々続ける背景には、そんな熱い思いが秘められていたのか…と改めて強い感銘を受けた調査隊でありました。
※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください