今回の調査対象社
アジア人財カンパニー株式会社
今回訪問した人材紹介会社は、「日本と中国を結ぶ人材紹介」に特化したアジア人財カンパニー株式会社。海外経験豊富な社長と日本語も堪能な中国人スタッフの2人3脚で運営される国際的な雰囲気のオフィスです!(※2009年に社名変更。旧社名は「株式会社グッドジョブクリエーションズ」です。)
アジア人財カンパニー株式会社 本社
〒161-0034 東京都 新宿区上落合3-8-25FLAMPビル709
【交通】東京メトロ 東西線 落合駅 下車 すぐ JR 中央・総武線 東中野駅 下車 徒歩6分 都営地下鉄 東中野駅 下車 徒歩6分
アジア人財カンパニーとして日本と中国を結ぶ人材紹介会社
「おじゃましま~す!」 明るい色調のオフィスにいつもの調子で踏み込んだ調査隊の目に飛び込んできたのは一匹の立派な金魚。 「玄関に赤い金魚を置くのは風水で仕事運アップ、幸運アップの意味があるんですよ」 ニコニコ笑いながら説明してくれたのは、この日お世話になったアジア人財カンパニー株式会社の井上社長です。
「緊張して来社される方もいらっしゃいますからね。少しでもリラックスしていただこうという心配りです」
なるほど! 調査隊も少し緊張がほぐれたところでさっそく取材開始です。
――まずは、中国関連に特化している理由を教えていただけますか。
「当社は、もともとは2000年に香港で創業された人材サービスの会社なんです。当初は、広くアジアで働く人材にサービスを提供していたのですが、その中でもしだいに日本との接点が大きくなってきました。そこで2004年に東京事務所を開設、2006年には正式に法人化してアジア人財カンパニー株式会社を発足させました。現在では、中国ビジネスの経験が豊富な日本人や、日本での滞在が長く日本の社会や感性を理解した中国人の日本企業へのご紹介を数多くお手伝いしています」(井上社長)
――もともと香港の会社だったからなんですね。
「そうなんです。海外の当グループは現在、香港をはじめ上海、広州、北京、そしてシンガポール…と東アジア全域をカバーする広がりを持っています。スタッフもアジア全体で30名以上が活動していますよ。現地で事業を行なう日本企業の情報がダイレクトに入ってきますので、その情報をもとに日本の本社に対して人材をご紹介していくスタイルを取っています」(井上社長)
――ということは紹介先は日本企業が多いのですか。
「ほとんどが日本企業、それも本社ですね。私自身が、前職で日本企業の中華圏進出をサポートする仕事をしていたこともあって、アジアに進出している日本企業とのパイプが太いということもあります。日本企業が中華圏で成功するためには、言葉を含めて、日本、中国のことを理解している人材が欠かせないんです」(井上社長)
現在、同社に登録されている方は日本人と中国人を中心とする外国人が半分ずつとのこと。経済的な結びつきが深く、もはや切っても切れない関係となった日本と中国。その両国の間に立って活躍したいと考えている求職者の方にとってはぜひ知っておきたい人材紹介会社だといえるでしょう。
面談は日本語と中国語で、語学力チェックも
――現在、アジア人財カンパニー株式会社で紹介の対象としているのは、以下のような経験・語学能力を持った人材だそうです。
(1) 漢語水平考試(HSK)7級以上で中国駐在/留学経験のある方
(2) 日本語能力試験1級で日本滞在が5年以上の方
「一見厳しいように思えるかもしれませんが、やはり国際的な環境で活躍するためには語学力は欠かせないものです。また、即戦力となるためには、お互いの国の文化や風土への理解や対応力も必須といえるでしょう。そこで、求職者の方との面談では、必ず当社の日本人と中国人の2名が対応し、その方の人柄についても1人だけで判断してしまわないようにしています」(井上社長)
――日本人と中国人がそれぞれ対応することで、日本人にしか分からないこと、中国人にしか感じられないこと…の両面をしっかり確認するのが目的だそう。また、同時に語学力のチェック(日本語・中国語、場合によっては英語)という意味もあるとのこと。
「試験の点数だけだと不安だという企業も多いんですよ。実際に使える語学力かどうかを人材紹介会社で確認しておくと企業も安心してくれますし、求職者の方にはどの程度の実力があるかを知っていただくメリットもあると思います」(井上社長)
コンサルタント自身が配属先の雰囲気や状況も確認
――御社では、貿易・法務・金融・マーケティング・海外生産管理…といったホワイトカラー職種を中心に紹介を行なっています。また、一部にIT開発エンジニアなど、技術系の業務のご紹介にも対応していますね。
「求人情報を集める時、私たちは人事部だけに会って終わりにはしません。最終的に配属される部署をコンサルタント自身が訪問します。責任者に直接お会いして、どのような人物を望んでいるのか、どんな仕事なのか…などをしっかり確認します。上司の人柄、チームメンバーの様子、社内の雰囲気、勤務先や駅周辺の環境…まで、すべて具体的にお話しできる自信があります。また、ある程度おつきあいの長い企業の場合、面接でどんな質問が出るのかといったことまでお伝えできると思います」(井上社長)
――まさに一つ一つの情報を手作りしているような同社。アジアを舞台に活躍するスケールの大きい会社でありながら、実にきめ細かい仕事ぶりが印象的でした。
井上一幸社長
中華圏進出を図る多くの日本企業が人材に課題を抱える現状を知り、アジア人財カンパニー株式会社日本法人を立ち上げる。「バイリンガル、バイカルチャルな人財がもっともっと必要とされる時代が始まっています。日本、中国、東南アジアで国境の枠にとらわれずに活躍する“アジア人財”を応援していきたいと思っています」
楊 静宜さん
中国出身で来日は2001年。日本の大学を卒業後、アジア人財カンパニー株式会社立ち上げ時から参加。明るい性格と笑顔が魅力。老若男女問わず友人多数、そして取引先企業でも担当者の懐にすぐに入っていけるのが強み。「求職者支援を通じて、両国の関係をより深いものにしていきたいです」
同社の強み
POINT 1
中国関連の人材紹介に特化
POINT 2
中国・アジアに広がる海外ネットワーク
POINT 3
コンサルタントが企業上場を直接収集
POINT 4
必ず日本人&中国人のチームで対応
POINT 5
面接同行などきめ細かいフォロー
28歳/女性 | プラスチックメーカー/法人営業/年収400万円 | 証券会社/中国市場調査担当/年収450万円 | |
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32歳/男性 | アパレル商社/海外業務・生産管理/年収500万円 | 外資系マーケティング会社/リサーチアナリスト/年収600万円 | |
40歳/男性 | 精密機械メーカー/生産技術(中国駐在)/年収400万円 | 家電OEM商社/海外営業/年収550万円 |
今回お世話になったコンサルタント
社長ですけどご遠慮なく!
何でもご相談ください。
代表取締役 井上一幸さん
私自身、海外や国際的な環境で働いた経験が長いので、日本と中国の関係をより深くするために働きたいという希望をお持ちの方には非常に共感を覚えます。特にこれからの時代は「アジア」、その中でも大きい存在である「中国」を無視することはできません。中国ビジネスに取り組む企業で、ぜひ多くの方に活躍していただきたいと思いながら日々活動しています。
スキルが比較的はっきり分かりやすい技術職と違って、組織の中で働くホワイトカラーの場合は、人柄やその人の考え方といったアナログな要素が重要になってきます。私たちがご提供している求人もホワイトカラー職が中心であるため、ご紹介にあたっては、できるだけ丁寧に求職者の方の人物像を企業にお伝えしたいと考えています。
そのためには求職者の皆さんととことん話し合うことが大切だと思っています。私も含めて当社のスタッフは、話しやすい雰囲気では他社に負けないと思っています。社長とはいっても、私も現場のコンサルタントとしての多くの方と接する毎日です。どうぞお気軽に、何でもご相談いただければと思います。
面談時間 | 約60分 ※要予約(前日まで)
※当日予約でも可能な場合もあります。 (面談可能日・時間帯/平日9:00~20:00スタート ※土日祝も対応) |
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服装 | ビジネススタイル |
面談前の準備 |
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登録・面談後の サービス |
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取材を終えて…
小ぢんまりしたオフィス、最小限のスタッフ…。アジア人財カンパニー株式会社は決して大手の人材紹介会社ではありませんが、日中ビジネスで活躍したい人材を応援しようという熱い心、そしてフレンドリーなサービスを実感できる場所でした。
実際、東アジア全域に広がる同社の海外ネットワークの実力はかなりのもので、日本人の登録者の場合、「中国で働いていた時に現地のアジア人財カンパニー株式会社を知っていた。日本にもあるならぜひ登録したい」といって訪ねてくる人がほとんどなのだそうです。
中国で働いた経験を生かしたい方、中国語の能力を活かして日本企業で活躍したい方でしたら、ぜひ一度訪問ほしい人材紹介会社だと思わせられた調査隊なのでした。
※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください