今回の調査対象社
株式会社インターワークス
今回潜入したのは、株式会社インターワークス。求職者に対する企業の情報開示(CR)に重きを置き、求職者本位の転職支援を行う。ストリーミング配信されるビデオ・レジュメなどITを活用したオリジナルサービスも実施。IT業界、営業職に強みをもつ。
株式会社インターワークス 本社
〒105-0003 東京都 港区西新橋1-6-21 NBF虎ノ門ビル8階[Map]
【交通】■最寄駅 ・東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅 徒歩2分 ・各線「霞が関」駅 C3出口徒歩2分 ・都営三田線「内幸町」駅 A4出口徒歩4分 ・JR各線「新橋」駅 徒歩7分
2004年12月に誕生した人材紹介会社
昨年12月に設立した新しい人材紹介会社「株式会社インターワークス」。日比谷駅、銀座駅、有楽町駅、どの駅からも徒歩5分圏内の大和生命ビルにオフィスを構えています。社内は会社のイメージカラーであるグリーンをインテリアのポイントに、清潔感あふれる空間。新しさを感じさせるのは設備・施設だけではありません。社員一人ひとりにも、新生ならではのみずみずしさと力強さを感じます。やっぱり「女房」と「畳」に限らず、新しいっていいですよねぇ。モダンな雰囲気と清潔感あふれるハイセンスなオフィスです。
企業・求職者の個性を重視
オフィスに入って、まず目に付くのが「I am ___.」という会社のロゴマーク。「I am」の後ろが空白になっているのです。不思議に思っていましたが、社長の有馬誠さんの話を聞いて納得。
株式会社インターワークスが大切にしているのは、「私は○○である」という、求職者と企業の個性。スキルや条件ではなく、個性のマッチングを重視しているのです。これから自分は何にでもなれるんだ──。無限の可能性に満ちたロゴマークを見ているうちに、調査隊長の目は少年のようにキラキラと輝きだしました!
めちゃめちゃ詳しい求人票
その個性マッチングを実現するのがアイ・アムオリジナル求人票。求める人材のスキルや給与などの必須項目以外に、従業員の年齢構成、男女比、上司・同僚の人柄、昇進昇格制度、仕事の一日の流れ(タイムスケジュール)などなど、中身の濃い情報がずら~っと並んでいます。
「私たちが重視しているのは、CR(Candidate Relations――転職希望者への情報公開)。一般生活者に対するPR活動や、投資家へのIR活動と同じように、企業側は転職希望者に対しても詳細な情報公開が必要」
と有馬社長。まさにこの1枚で企業は丸裸。求職者はその企業で働くことが具体的にイメージできます。「給与や待遇は希望通りなんだけど、どうしても職場の雰囲気になじめない」なんてことも、この求人票なら防げる可能性大です。
業界初!ストリーミング配信のビデオ・レジュメ
求職者の個性を企業側に伝えるツールとして絶大な効果を発揮するのが、業界初となるストリーミング配信のビデオ・レジュメ。履歴書や職務経歴書だけでは伝えきれないあなたの魅力を、動画で企業に配信します(希望者のみ)。これまでのキャリアやスキルにイマイチ自信がもてない人だって、自分自身の言葉、トークで企業に熱意を伝えることができるので、書類オンリーよりも面接まで行ける可能性がアップ! ちなみに企業の人事部にも応募者の雰囲気や人となりが事前につかめると大好評。 また、配信方法はストリーミング方式なので、企業側も動画ファイルのダウンロードは不可能。個人情報の保護対策も万全というワケです。しかも無料! これは利用しない手はないですね!!
IT業界&営業職に強い
IT関係の求人数が多いだけでなく、元SEのコンサルタントなどIT業界に精通するスタッフが多数在籍。職種としては営業職が強い。なぜなら先の「ビデオ・レジュメ」が最も効果を発揮するのが営業職だからです。どんなにスキルや実績があっても、営業には表情、トークの仕方など「人となり」が重要。それらを見るのに「ビデオ・レジュメ」は最適なのです。
経験豊富なコンサルタントによる濃密なカウンセリング
コンサルタントは経験豊富なプロぞろい。
まずは、キャリアの振り返りで強みを引き出します。事前に送った履歴書、職務経歴書を元に、これまでのキャリア、経験してきた仕事を詳しくヒアリング。あなたが経験してきた仕事のなかで、成功談、失敗談を詳しく聞き、求職者のスキル・能力とともに強み、行動特性、適性を探っていく。いわゆるキャリアの棚卸し。多方面からの質問によりあなた自身ですら気付いていなかった強みまで掘り起こせることも。
次に現在の転職理由を明らかにするフェーズ。転職理由のヒアリング受けます。現職へのグチ・不平不満の中にも求職者の本質が見え隠れすることもあるので、些細なことも含めてぶっちゃけよう。
未来の希望を聞き、可能性を探るフェーズです。あなたの希望、志向、具体的に企業に求めることを聞いた後、市場動向やキャリアの振り返りで掘り起こした強みを元に、今後の仕事、キャリアの方向性を提案。ときには求職者自身が思ってもみなかった方向性を提案することもあるそうです。
さらに診断シートでさらに適性を探ります。「診断シート」とは、5つのジャンルごとに20~30ほどの設問があり、あなたが重要だと思う、または当てはまると思う項目にチェックを入れるというもの。その結果で求職者の大事にしているもの(価値観)、向いている仕事、企業のタイプ、今後の方向性などが浮き彫りに。
カウンセリングでは、求職者自身も気付いていないスキルや能力を引き出すこともよくあるとか。オリジナルの適職診断サービスもあるので利用してみては? 隊長も試してみたけど、自分では思いもよらなかった結果にびっくり! 新しい可能性の予感!
片桐なつみコンサルタント
大学卒業後、大手人材紹介会社へ。以来紹介畑を歩き続け、今年でコンサルタント歴4年。「自分と関わった人すべてを笑顔にする」という壮大な計画「スマイルプロジェクト」を掲げ、今日も笑顔で求職者と向き合う。モットーは「求職者の伴走者でありたい」。CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)資格あり
杉山宏コンサルタント
IT業界で20年間勤務した後、コンサルタントに転身。IT業界時代にはSE、PM、営業とほぼあらゆる職種を経験。ゆえにIT業界の転職サポートにはめっぽう強い。面談では求職者に新しい気付きを与えることに注力する。人材紹介歴10年の頼れるベテランコンサルタント。「転職成功者に感謝されることが一番の喜びであり励みです」
同社の強み
POINT 1
IT業界に強い
POINT 2
求人企業側の広範囲&精細な情報を提供
POINT 3
約5割を占めるオリジナル非公開求人
POINT 4
ストリーミング配信のビデオ・レジュメ
POINT 5
適性診断サービス
POINT 6
適職診断サービス(HP上で実施)
POINT 7
本番前の保義面接をじっくりと
28歳/男性 | 大手電機メーカー/海外営業/年収500万円 | 外資系エレクトロニクスメーカー/海外営業・マーケティング/年収600万円 | |
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33歳/男性 | 大手自動車部品メーカー/経理/年収650万円 | 大手完成車メーカー/グローバル経理/年収700万円 | |
29歳/男性 | 中堅システムインテグレーター/システムエンジニア/年収500万円 | インターネットショッピングサイト運営会社/プロジェクトリーダー/年収650万円 |
今回お世話になったコンサルタント
モラルとリスペクトで
可能性を引き出します!
古川哲久氏
コンサルタントとしてのモットーは、「モラルとリスペクト」。モラルを持って、求職者にとって本当に適した企業を紹介すること。そして、求職者へのリスペクト。最終意思決定は求職者本人にあるということを忘れないようにしています。
初めて転職活動をする人は、限られた人間関係や世界のなかで「自分ってこうなんだろうな」と決め付けていることが多いんですが、一歩外に出てみると、隠れた能力やスキルを発揮する場合もあります。
私が担当した27歳男性のAさんは、アウトソーシングの会社で営業職に就いていましたが、離職。通常、今までの経験を生かして"営業職"を探すところですが、私とのカウンセリングのなかで、アウトソーシング、つまり人を扱う仕事に関心があるということにAさんは気付きました。そして、営業から人事への方向転換。現在、Aさんは人事としての転職活動真っ最中です。
「自分にはもうこの仕事しかない」と思いつめている人、コンサルタントに相談することで、あなたの中に潜在している新たな方向性が見えてくるかもしれませんよ。
面談時間 | 60分~90分程度 ※要予約 (平日10:00~21:00、土曜10:00~18:00 ※時間外は応相談) |
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服装 | 面接に行く服装(ビデオ撮影のため) |
面談前の準備 |
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登録・面談後の サービス |
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取材を終えて…
今回、有馬社長はじめ、取材を仕切っていただいたマーケティング担当の北西さん(モデルまでお願いしました)、4人のコンサルタントと多くの方にお話をお伺いしました。
そこで思ったのが、一人ひとりが「プロとして自分の今できることを精一杯やってます感」を、全身から漂わせているな~ということ。それは言葉に表さずとも十分に伝わってきました。 オフィスでは、パーテーションのないデスクや打ち合わせテーブルでコンサルタント同士が活発に意見・情報を交換していました。また至るところで笑い声がはじけ、なんとも楽しい雰囲気。オフィス内が明るく楽しく、それでいて熱い空気に包まれているのは、会社を立ち上げたばかりという状況もあるでしょうが、単なるスキルマッチングではなく「個性重視の転職サポートを」という企業理念を全員で共有しているからだと感じました。
求職者のために、ぜひこの熱さを5年後、10年後も保ち続けていただきたいと思いました。
そもそも有馬社長自身が人材紹介会社を利用しての転職経験をもつという事実が、企業理念に説得力を持たせています。自身の体験を踏まえた上でのサービスには、真実味を感じずにはいられません。
その有馬社長のブログのタイトルは「有馬がゆく」。ん? なんだかどこかで聞いたことがあると思ったら「竜馬がゆく」でした。明治という新たな時代を開いた坂本竜馬と同様、同社は人材紹介業界に新風を吹き込む存在になりそうだと感じたのでした。
※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください