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牧田幸裕のビジネスマンFA宣言

新世紀、転職も自分が企業を指名する“フリーエージェント”の時代に突入した。若くしてコンサルティング会社の副社長に就いた著者が、自身の経験をもとにキャリアの切り開き方、【自分ブランド】の極め方を熱く伝授する。  
緊張のゴルフデビューに得たものとは
 昨年末からゴルフの話をしてきましたが、とうとう正月にデビューしました。しかも5日、6日と2連続で行ってしまいました。5日は水戸まで、6日は千葉まで行ってきました。

 年末実家に帰るときも、ゴルフバッグを持ち帰り練習に励み、準備は万端でした。3日には東京へ戻り、1日インターバルを置き、まさに完璧な準備のはずでした。しかし、その日の夜から何かが狂い始めました。

 翌日5時半に起きなければならなかったので、夜 10時にはベッドに入ったのですが、目がギンギラギンに冴えて眠れません。こんなことは小学校の遠足の前の日以来です。「落ち着け、寝るぞ」と言い聞かせるのですが、ますます目は冴え渡り、結局眠ることが出来たのは午前4時半ごろでした。

 その1時間後、僕は眠い目をこすり、常磐道をひた走り、そして8時にはゴルフ場へ着きました。しかし、勝手が全然分かりません。車を止めると、キャディーさんが挨拶をして迎えてくれます。しかし、ここでゴルフバッグを預けるとは分からず、右往左往してしまいます。そんなこんなで、いよいよ1ホール目のプレーが始まりました。

 僕以外は皆さん上級者で、足を引っ張るとしたら僕以外ありえません。ティーグランドに足を運びながら、次第に緊張は増してきます。セミナーなどで 1000人のビジネスマンを前にしても、まったく緊張しませんが、今回はわずか3人の目が気になります。

 ゴルフスクールで習ったことを思い出しながら、最初のスイングをします。何度もやったイメージトレーニングではタイガーウッズ並みの綺麗な弾道が目の前に広がるはずでした。しかし、僕のスイングの後には、目の前 20ヤードほどのところに転がる僕のボールがありました。その瞬間、僕の頭の中は真っ白になり、その後のことは良く覚えていません。結局最初のホール、パー5を 21打で周り、最終的には 18ホールを 197というほろ苦いデビューを果たしました。

 帰りの車の中では、反省しっぱなしでした。なぜ普段どおりにプレーできなかったのか、なぜ落ち着きを取り戻せなかったのか、なぜ自分のペースを掴みきれなかったのか、茫然自失の状態で東京に着きました。
 このコラムでも、常に目線を高くし、かつ、冷静な判断力を持つことが重要だと偉そうに言っていますが、今回の僕は全然駄目でした。

 翌日は、今回の反省点である「自分のペースで、動揺せずにプレーすること」を中心に考えました。すると、スコアは 148までのび、帰りの車の中ではほっと一息つくことができました。まだまだ駄目なスコアですが、難しければ難しいほど燃えてしまいます。これからも頑張って、ゴルフを楽しみたいと思います。  
ymakita@kairios.co.jp
牧田 幸裕(まきたゆきひろ)
1970年 京都生まれ。京都大学経済学部卒業後、京都大学大学院経済学研究科修了。大学講師を経て、1998年7月アンダーセン コンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループに入社。2000年8月、サイエント株式会社マーケティング・ディレクターに就任。日本人最年少のディレクターとして、日本法人立上げに携わる。2001年5月より、ICGコンサルティング副社長。2001年10月、ICGコンサルティングの事業と組織を継承し独立、カイリオスジャパン株式会社取締役副社長に就任。共同創業者。戦略グループ最高責任者。
2002.01.18 update 戻る

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