さて、今回は重大な発表があります。
実は、この度、ICGコンサルティングの事業及び組織を承継、独立し、カイリオスジャパン株式会社を日本に、Kairios incを米国ロサンゼルスに設立しました。僕は、共同創業者として、取締役副社長に就任しました。
市場環境の変化とキャリアの変化は激しいもので、自分の予想する以上のスピードでどんどん進化していきます。今年の2月、僕はキャリア雑誌の取材にこう答えました。
「今、ディレクターのポジションで経営の一部を担い、組織経営を日々学んでいる。現在、31歳だが、これから自分が責任を持つ経営の範囲を増やして行き、35歳くらいでCEOのポジションに就ければよい。それから、企業TOPとして、様々な企業の経営を担い、40歳くらいで独立、オーナー経営者になれればよいと思っている。」——
これに対し、取材の方は、そんなスピードのキャリアアップなんて考えられるんですかと、目を丸くしていました。僕も、雑誌の取材だからインパクトのあることを言わなければならないと思い、このように少々大げさに言ったのですが、言い過ぎたかなぁとも思っていました。
ところが実際には、その1ヵ月後、ヘッドハンティングにより副社長に就任、一気に事業経営全体を担う立場になりました。そして、副社長に就任してから5ヵ月後、オーナー経営者として、独立して事業を行うことになりました。自分でも信じられないスピードです。
本当は、自分の仕事の権限と責任の範囲が急激に広がっていくことに戸惑いもあります。しかし、せっかく与えられたチャンスです。戸惑っている暇はなく、次から次へと仕事をこなし、「結果」を出し、学んでいかなければなりません。日々是修行です。
一方、伝統的な日本企業でも、市場環境の変化に柔軟に対応し、「変化できる」企業が増えてきています。SONYの出井さんも、富士重工の竹中さんも並み居る取締役を一気に追い越し、社長に就任しています。突然、自分の視界が広がるわけです。しかし、そこでビビルのではなく、勝負をかけるチャンスができたと思い、改革を実行しているわけです。
政治や経済がパラダイムシフトを起こすとき、そのシフトの原動力になるのは若い人材です。明治維新にせよ、米国のインターネットビジネスにせよ若手の人材がパラダイムシフトを起こしています。今、ビジネスのパラダイムシフトがドラスティックに起こっている中で、そのシフトの原動力の一人として、日本企業再生の道をサポートする一員になるよう頑張ります。