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牧田幸裕のビジネスマンFA宣言

新世紀、転職も自分が企業を指名する“フリーエージェント”の時代に突入した。若くしてコンサルティング会社の副社長に就いた著者が、自身の経験をもとにキャリアの切り開き方、【自分ブランド】の極め方を熱く伝授する。  
北海道で “プロフェッショナリズム” を考える
 先日、北海道へ旅行に行ってきました。実は僕はラーメンが大好きで、北海道の美味しいラーメンを食べたかったからです。今回は1泊2日の旅行だったのですが、その間「純連(すみれ)」「五丈原」「純連(じゅんれん)」といったラーメンを食べ歩いてきました。  

 「純連(すみれ)」は新横浜のラーメン博物館にも出店している有名店です。ラーメン博物館でも「純連(すみれ)」を食べたことがあるのですが、とにかく凄い行列で1時間以上待ってようやく食べることができました。札幌の本店ならこんなに行列していないだろうと思い、楽しみにレンタカーで出かけたのですが、店についたとき目の前に広がっていたのは50人以上の信じられない行列でした。東京であればパスする行列ですが、わざわざこのラーメンを食べるために北海道まで来たのです。仕方なく行列の最後尾につきました。
 
 ここで驚いたのが、行列が進むスピードの速さです。バイトの若い女性が行列の整理、注文などを仕切っているのですが、それが非常に上手だからでした。店内のテーブルとカウンターの空席、または食べ終わりそうですぐに空きそうな席を完全に頭の中に把握しており、行列している客がグループなのか個人なのかなども把握しています。そして、オペレーションにロスのないよう適時組み合わせを考え効率的に客と席をフィットさせていきます。また、行列時に注文をとるのですが、グループの注文にも瞬時に代金を計算し、その場で前払いにしています。なんてことはない行列の整理なのですが、自分の仕事に対するプロフェッショナリズムを強く感じました。

 一方、帰りの飛行機では逆にプロフェッショナリズムを感じられない経験をしました。帰りの飛行機はずいぶん後ろの席で、最後から2番目の席でした。そして、僕の後ろの最後尾の席には研修中と思われる客室乗務員が座っていました。離陸前からそうだったのですが、とにかく五月蝿いのです。仕事の話ならまだしも、プライベートの合コンの話とかどうでもよい話を大声でし大笑いし、周りの目を気にしていません。もしかしたらプライベートの時間だったのかもしれませんが、制服を着ている以上は周囲はそうは見ません。

 周りからの見え方を全然気にしないプロフェッショナリズムの感じられない人たちでした。僕はプライベートとオフィシャルは気持ちの上できちんと分けるようにしています。それがプロフェッショナルとして当然のことだと思うからです。もちろん、常に緊張し肩肘張る必要はないとは思います。しかし、僕は毎朝オフィスビルに着いたときは自動ドアの前で一度深呼吸し、ここからはプロフェッショナルの時間だと思うようにしています。
 
 最近、堅苦しい話ばかりしてきたので、ちょっと柔らかくしてみましたが如何だったでしょうか。感想を頂けると幸いです。この連載のよいところはインタラクティブにコミュニケーションできるところだと思います。今までも数多く感想を頂き大変ありがたく思っています。(なかなか御返事を書けず恐縮ですが)今後、扱って欲しいテーマなどありましたらどうぞ気軽にメールして頂ければと思います。
ymakita@kairios.co.jp
牧田 幸裕(まきたゆきひろ)
1970年 京都生まれ。京都大学経済学部卒業後、京都大学大学院経済学研究科修了。大学講師を経て、1998年7月アンダーセン コンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループに入社。2000年8月、サイエント株式会社マーケティング・ディレクターに就任。日本人最年少のディレクターとして、日本法人立上げに携わる。2001年5月より、ICGコンサルティング副社長。2001年10月、ICGコンサルティングの事業と組織を継承し独立、カイリオスジャパン株式会社取締役副社長に就任。共同創業者。戦略グループ最高責任者。
2001.9.28 update 戻る

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