|
職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
|
|
|||||
|
|
|
|
職務経歴書そのものの書き方は、決して悪くはありませんよ。 |
本当ですか? でもなぜなかなか書類審査に通らないのでしょう? |
まずは見た目の問題ですね。基本的には悪くありませんが、まだまだアピール度が弱いです。職務経歴書は経験してきたことをただ文章でだらだら書けばいいというものではありません。文字の書体、大きさ、レイアウトなど、人事担当者に「おや? おもしろそうだな」と思わせるための工夫が必要なのです。 |
なるほど。まずは相手に興味をもってもらうところから始めないといけないんですね。 |
前回も言いましたが、職務経歴書は自分を売り込む「企画書」または「パンフレット」なのです。まずは自分を商品だと思ってください。そしてその自分という商品を売り込む営業マンも自分自身で、相手に買ってもらうためのツール(企画書、パンフレット)が職務経歴書なんです。営業マンは、自社の商品を売り込むための企画書やパンフレット作成に命をかけます。それと同じです。 |
私もほんの少しですが、営業事務の経験があったので、それはよく分かります。しかし、どういう風に作ればいいのか、分からないんです。 |
では具体的なアドバイスに入りましょう。 |
まず、田中さんが作った職務経歴書は中途半端に2枚に分かれていますが、これを1枚にまとめます。 |
なるほど。そうすればすっきりまとまりますね。 |
田中さんのキャリアはほとんど経理事務一本なので会社ごとに書くのではなく、「職務内容」、「成果」、「得意なこと」に分けて書いたほうが効果的だと思います。一方、履歴書には1カ月勤務の企業も含めてきちんと記入するのですが、転職回数の多さをプラス材料として転換するためには、退職理由をあくまで前向きに1社ずつ違う言葉で書く必要があります。すべて「一身上の都合」では駄目ですね。
職務内容の中身に関しては「売り」の部分のアピールの仕方が弱いので、まずは「自分の売りは何か?」という点にフォーカスします。その後強みを抽出して、それをアピールしていきましょう。 |
私の強み・・・・・・。でも自分で考えても売りになるような強みってなかなかないような気がするんですが・・・・・・。 |
決してそんなことはありませんよ。田中さんの強みは経理事務の経験とPCスキルですね。特にPCスキルの方は、1社目でシステム導入に関わったり、社内外の文書作成業務を任されたりしてますよね。また、マイクロソフトのOfficeが一通り使えて、ソフトを使ってオリジナルの書式フォーマットを作れますよね。これらは十分強みとなります。これらを全面に押し出してもっとアピールしましょう。職務経歴書作成も、このスキルを使ってパワーポイントなどで企画書風に作ってみるのもいいかもしれませんね。 |
なるほど。 |
また、自己アピール面でいえば、コストダウンと事実に基づいて判断・行動できることは事務、特に経理マンに求められる適性なので、ここももっとアピールした方がいいですね。 |
最近不採用続きで自信がなくなっていたので、そう言ってもらえると元気がわいてくるようです。 |
転職活動で一番マズいのが自信をなくすことなんです。よしんば書類審査を突破したとしても、自信がないと見られた人は面接でまず落とされます。考えてみてください。もしあなたが採用担当者だったとしたら、覇気がなく自信がないような人を採用しようと思いますか? |
確かに思いませんね。やはりやる気と元気に満ちた人を採用するでしょう。 |
そうでしょう。今の田中さんは自信を失う→面接でも覇気がない→不採用→自信を失うという悪循環に陥っているように感じます。その悪いスパイラルをどこかで断ち切らなくてはなりません。 |
そうですね。今日で断ち切ろうと思います。 |
50社受けて不採用だからといって51社目も不採用だとは限りません。ですので、あきらめないで挑戦し続けてください。あなたを必要としている会社は必ずありますから。ターゲットをある程度絞り込むことも重要です。規模のあまり大きくなく、IT化が遅れてるような企業なら、経理事務の経験がありPCが使える人材はニーズがあります。ぜひがんばってみてください。 |
はい。ありがとうございました! |
|
|
職種別!職務経歴書の書き方/解説&ダウンロード
「経理」
経理の仕事は大きく分けて、決算業務(月次・年次)、税務業務、有価証券報告書作成業務の3つに分かれます。会社の規模が大きくなるほど業務が細分化されているので、会社規模や所属チーム人数を記入するのは、基本中の基本です。