成功するシニアの採用

シニア・プロフェッショナルを有効活用していますか?

森村 学

「採用エージェントNavi」をご覧の皆様、はじめまして。
株式会社ライフデザインコンサルティングの森村と申します。
弊社では、人材紹介事業の他に、新卒・中途採用のアウトソーシング・コンサルティング、組織構築や教育研修のコンサルティング事業を行っております。

近年では、どちらの企業様におかれましても、新卒・中途にかかわらず、適正人材の確保が困難な状況になってきていることを耳にすることが多くなってまいりました。
特に、「2007年問題」と称する団塊世代の定年退職と少子化の波により、労働人口の減少にも拍車がかかってきております。社員の能力云々の問題ではなく、そもそも「人手不足」という状況です。
上述のように、新卒採用・中途採用・教育研修と様々な方面でお手伝いをさせていただいておりますと、経営者の皆様、人事担当者様から人材に関する相談を受けることもしばしばです。
弊社では2006年1月より、事業会社において豊富な経験・知識をお持ちのシニア・プロフェッショナルの方々を対象とした人材紹介サービス『プロフェッショナル・マスターズ(http://www.pro-masters.com/)』を展開し、監査役や顧問・アドバイザーを中心に多くの採用実績を重ねてきております。

適正人材の確保は、特に中小企業になるほど、難しい状況になってきており、「シニア・プロフェッショナルの有効活用」が重要となってまいります。
現在、世の中に流通している求人情報は、圧倒的に若手社員ばかりです。もちろん、将来にむけての組織作りのために若手社員の確保は不可欠であり、それ自体を何ら否定するものではありません。
しかしながら、タイムリーな採用が出来ないことにより、事業成長が停滞したり、営業活動にドライブがかけられない企業が多いことも事実です。

そんな「人財(人材)不足」を解決する方法が「シニア・プロフェッショナルの有効活用」です。
事実、定年退職をした整備士を再雇用した航空会社、運転士のレベルアップのためにシニアの経験者を出向先から戻した鉄道会社等々、シニアの豊富な知識・経験を重要視している企業がニュースにも取り上げられている状況にあります。
同じように、中途採用においても、他の企業において豊富な経験を積み、専門知識を習得したシニアの必要性があってしかるべきですが、実際にはその求人情報はほとんど見つけられません。むしろ、「シニアを採用して失敗した」という話が多く流通しています。その結果、「シニアは○○だ」というネガティブな先入観が蔓延し、シニアの中途採用が促進されない状況に至っています。
確かにシニアに否があることも事実ですが、採用する側に否があることも事実です。
ちなみに、プロフェッショナル・マスターズでの採用実績の平均年齢は62歳です(2007年6月末日現在)。上述のような意見から、最初は否定的だった企業側も、“書類選考〜面接”と進む中でシニアへの印象が変わり、喜んで採用していただいています。
では、

  • シニアをどのように活用すればよいのでしょうか?
  • シニアの採用に際しての重要なポイントはどこにあるのでしょうか?

また、弊社がナゼ、「シニア」ではなく「シニア・プロフェッショナル」という表現をしているか。ここも大きなポイントとなります。
このあたりをふまえつつ、シニア採用の成功事例等々を綴っていこうと思います。

森村 学(もりむら まなぶ)
株式会社ライフデザインコンサルティング プロフェッショナル・マスターズ事業部 事業部長
1966年生まれ。
システムエンジニア、営業職を経て、2000年、人材紹介業界へ転職。ベンチャー・中小企業を中心に担当。

2006年、監査役・顧問・アドバイザーを専門とした人材紹介サービス「プロフェッショナル・マスターズ」の設立に参画。
豊富な経験と知識を持つ「シニア・プロフェッショナル」を成長企業の常勤監査役や課題解決のための顧問・アドバイザー職としての採用実績を重ねている。
2007.7.12 update

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