正しいコンサルタントの選び方

良いコンサルタントの見極め方

経営コンサルタント 佐藤 修一

今回掲載をご依頼いただき、読者の皆様にどのようなことをお伝えしようかと思っております。

あれこれ考えた結果、我がままですが、日々の活動の中で、ふと、気のついた事、思いついた事をその都度、お伝えしたいと思います。

第一回目として、いきなりですが、「良いコンサルタントの見極め方」という題でお伝えしたいと思います。

見極め方などというと本当に見極めができるのかとお思いでしょうが、ひとまずご覧下さい。ご参考になれば!

私の職業は、経営コンサルタントですが、コンサルタントといっても、山の数ほどあります。
ビューティーコンサルタント、結婚コンサルタント等然り。
コンサルタントを辞書で引くと"相談"と出ていることから、どんなことでも相談にのればコンサルテーションということになり、その相談担当者をコンサルタントと称しているのが現状です。

読者の皆様に身近なところでは、人材コンサルタントがあります。これは、有能な候補者を企業へ紹介する職業で、トップ階層の方たちを対象にする場合は、ヘッドハンターと呼ばれています。

では、経営コンサルタントはいかがでしょうか?呼んで字のごとく?経営に関する相談担当者ということになります。

経営といっても、守備範囲が広いことから、戦略系、組織人事系、会計系等にすみわけがされています。

私の専門分野は、組織人事系です。今までの、経験、体験からどのコンサルタントにも共通して求められる資質があると思われますので、それをお伝えし、見極めの材料にして頂ければと思います。"言わずもがな"ですが、良いコンサルタントは、企業及び個人に付加価値をもたらすことを可能にする人だと思います。

  1. 生涯における自分自身の研究テーマをもっている
  2. 常に向上心をもっている
  3. 誰にも負けない、人より優れた得意分野をもっている
  4. 様々な事象対して、なぜだろう?という探究心をもっている
  5. 仮説構築力を養い、類推し、分析する力をもっている
  6. 事実(事例)を理論に当てはめ、理論を事実(事例)に当てはめる思考訓練をする力をもっている
  7. 新しい情報をいち早く収集し処理加工する力をもっている
  8. コンサルテーションを実践した成功例をもっている

思いつくままに上げてみましたが、まだ色々とあると思われます。

コンサルタントと称する人に会われた時、お話しの中で上記のようなポイントに着眼されると良いでしょう。
逆に言うと、それらを理解できる診断眼、観察眼が皆様にも求められているといえるのかもしれません。

さて、上記の点は間違いないなと思われたら、次は、人柄です。
人柄が良い悪いは論外として、その人が企業及び個人にあっているか?言い換えれば、相性(個人)、社風(企業)が合い、寄り添って物事を考えていけるか?を見定める事が、大切なポイントとなるでしょう。

資質も良い、相性もピッタリだ!という事になれば、いよいよコンサルテーションの実践となります。

結果として、実効性のある、コンサルテーションが得られるでしょう!

三流:やさしい事を難しく唱える
二流:難しいことを難しく唱える
一流:難しいことをやさしく唱える

私が修行時代、先輩コンサルタントから教えられた教訓です!

それでは、次回!

佐藤 修一(さとう しゅういち)/経営コンサルタント・シニアカウンセラー

住友ビジネスコンサルティング(現 日本総合研究所)にて人事戦略コンサルティングに従事。経営人事に注視し組織欲求と個人欲求の統合を目指す。
※組織変革、人事労務管理、トータル人事システムの構築、能力開発等。
[ アウトプレースメント会社 ]人事コンサルティング事業の構築、求職へのキャリアマッチング、社内カウンセラーの能力開発、スーパーバイザーを担当/
[ 行政機関・大学 ]キャリアカウンセリング、キャリアデザイン、キャリアディベロップメントの講義

[ 資格 ]経営士、経営情報診断士、帳票管理士、監督士、シニアカウンセラー、販売士養成講師、 余暇生活開発士、余暇生活相談員、心理相談員、東京都中高年齢者福祉推進員、東京都アドバイザリースタッフ等
[ 大学/学会等 ]中小企業大学校、千葉工業大学、千葉商科大学、上武大学各講師 国際TA (交流分析)協会名誉会員、日本産業精神保健学会 認定専門職
  • 探究心旺盛なことから、日本でただ一人いる、フロイトの孫弟子に師事し臨床経験からカウンセリング、カルテ、薬等様々に学ぶ
  • 官公庁及び電力会社など公的企業、大手企業を中心にコンサルテーションを実施する
2006.07.04 update

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