転職お役立ち情報|キャリアデザイナー|これまでの転職経験が培った“スキル”と“働き方”

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こだわるのは「商品」ではなく「仕事内容」
 派遣社員として輸出業務を経験した後は、輸入業務を身につけるため外資系アパレル商社へ転職。アパレルを選んだのは、同じ貿易業務でも自分が興味のある商品の方が面白いのではないかと考えたからだった。
「イタリアメーカーのエージェント業務も担当していたのですが、職人肌で頑固な人が多く、交渉は本当に苦労しましたね。しかし業務は任せてもらえる環境だったのでとても充実していました。意外だったのは、扱う商品が変わっても仕事の面白さは変わらなかったこと。広報や開発ならまた違うのでしょうが、貿易の場合せいぜい展示会シーズンに忙しくなるくらいです。そのころから仕事内容にはこだわっても商品へのこだわりはなくなりました」
蓄積したスキルが活かせる場所を求めて
 その会社では3年半勤務するが、企業の業績不振がきっかけで外資系ITメーカーに転職。商品にこだわらなくなった石井さんは、日本法人スタート時から参加できることの魅力を重視した。
「会社の立ち上げから撤退まで在籍できたので、良い経験になったと思います。仕事は輸入業務から在庫管理、RMA業務全般、外部倉庫管理まで貿易業務全般に携わることができました。できることならずっと働きたい環境でしたね」

 会社の日本撤退が決まってからも、石井さんはクロージング業務を頼まれていたため、十分時間が取れない状況での転職活動となる。とりあえず知人に良い会社がないか声をかけていたところ、昔の上司から誘われて日本ルミナスに入社が決まる。転職先を決めた理由を石井さんはこう語る。
「まずは外資系企業であること。仕事を任されるため責任は大きいのですが、その分やりとげたときに達成感があります。また私は仕事の一部ではなく全体を見ることができないと納得できないタイプなので、会社はあまり大きすぎないほうがいい。ルミナスは前の会社と規模が近くそれも良かったですね」

 石井さんは転職を重ねてきたが、その歩みには目的意識がうかがえる。実務を通しブラッシュアップしてきた貿易業務のスキルと責任感の強い人柄が、転職成功の要因だろう。

 

2002.11.13 Reported by Hideko Nagano  
STEP
20歳
卒業後、車両を扱う商社に入社。輸出営業アシスタントとして、輸出業務の基礎を学ぶ
23歳
派遣スタッフとして大手メーカー2社に勤務。輸出業務、財務管理業務のスキルアップに努める
25歳
外資系アパレル商社に転職。懸案だった輸入業務に携わる
28

外資系ITメーカーに入社し、輸入業務全般を担当。日本法人立ち上げ時から、撤退までを経験
33
医療用レーザ機器メーカー株式会社日本ルミナスに入社。現在ロジスティクス部門で活躍中

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