転職お役立ち情報|キャリアデザイナー|SEとしての岐路。導き出した進路は?

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SEとして大きな一歩を踏み出す契機

 転機となったのは1997年、田中さんの業務に取り組む姿勢とバランス感覚が評価され、派遣先企業に正社員採用されたことだった。
「最初は契約社員になり、その後正社員として採用されました。システムの技術はまだ未熟でしたが、基幹業務システムの開発に事務経験や簿記の知識が役立つことと、業務に対する積極的な取り組みを認めてもらえたようです。派遣社員に係わらず、自分の仕事の範囲をここまでと決める人は多いのですが、私の場合は深く掘り下げていかなくては気がすまないので」

 その企業では4年半、基幹業務システムSAPによるシステム開発プロジェクトのメンバーとして働いていたが、徐々にシステムが安定期に入っていく中で、技術をブラッシュアップする機会が少ないという思いが募っていく。半年悩んだ末、転職活動をはじめた。

転職をきっかけに導いたキャリアの方向性

 転職サイトで会社を探すほか、人材紹介会社にも5社登録。“技術がブラッシュアップできる” “外資系企業” “年収がアップする”という3つを転職先を探す際の条件として考える。また当初は社内SE以外にもコンサルタントも選択肢として考えていたという。多様なシステム構築に携わることのできるコンサルタント会社のSEを、一度経験しておきたいという思いがあったそうだ。
「しかしコンサルタントの業務範囲はシステムを作りこむまでで、その後は係わることができません。私は作成したシステムの社内評価も知りたいので、やはり社内SEにこだわることにしました。システムはあくまでもツールでしかないので、それをどのように利用し、業務の効率化を図り、企業にとってプラスになるかを常に考えていく必要がありますから」

 登録した人材バンクの中の1社、ジェイエイシージャパンより、現在の勤務先を紹介される。田中さんの出した条件はすべてクリアしており、なにより面接の時の第一印象で、自分に合うと直感的に感じたのが決め手だった。
「前の会社はシステムが日本で独立しており安定期だったのに対し、現在の会社ではSAP新モジュール導入の初期から加わることができました。またグローバル環境でのSAPシステム構築に携わることができるので、さらに技術がブラッシュアップでき、とても満足しています。今後は国内の社内SEにとどまらず海外勤務も視野に入れ、グローバルに活躍したいですね」

株式会社ジェイエイシーリクルートメント 東京本社
STEP
18歳
高校卒業後、専門学校に進学。実務経験を得るため半年で中退を決意し、パソコン販売会社へ就職。4年間多様な部署を経験
22歳
IT系企業でキーパンチャーとして働きながらプログラミング技術を学ぶ
25歳
外資系自動車メーカーにて、派遣社員として勤務し、正社員として採用される
30歳
カールツァイスに入社。ERPアプリケーションエンジニア(社内SE)として活躍中
2002.06.26 Updete  

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