仏系大手アパレルメーカー HRスペシャリスト 今野　和子さん 販売経験を活かし、採用担当者として転職した今野さん。そのキャリアを追っていくと、より良いサービスを追求したいという熱い思いが伝わってくる。 profile:　1968年生まれ。武蔵大学人文学部卒業後、大手老舗百貨店に入社。販売担当4年の経験後、アシスタントセールスマネジャーとして3年間勤務し、イギリスへ留学する。帰国後、米系家具輸入販売会社に入社し、ストアマネジャーとして活躍するが、企業の日本撤退により転職活動を開始。2002年5月、皮革製品で有名な仏系大手アパレルメーカーにHRスペシャリストとして入社し、現在に至る。TOEIC840点を取得している。 サービスを提供する仕事に携る最初のステップ 　今野さんは学生時代に販売スタッフとしてアルバイトをした時に、サービスを提供する仕事の素晴らしさに気づいたという。以来、一貫してサービス関連の仕事を経験し、現在は仏系大手アパレルメーカーのHRスペシャリストとして店舗販売スタッフの採用を手掛けている。 「メーカーの中で、直接お客様に製品のすばらしさを提供するのは販売スタッフです。私は今、そういったブランドの顔ともいえる人材の採用を担当させていただいています」 　徹底したサービスを追求していきたいと考えて、最初に選んだのは販売の仕事だった。その理由は、サービスに対する反応が素早く感じられるからという純粋な気持ちからだ。大手老舗百貨店に入社し、配属された婦人服売り場で数年間販売を経験した後、アシスタントセールスマネジャーに昇格。順風満帆にキャリアを築いていくが、29歳になった時に、突然このままでいいのだろうかという疑問が生じたという。 「恵まれた環境で７年間働かさせていただいてきたのですが、30歳になる前に、もう一歩ステップアップしておきたいと強く感じるようになりました」