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日々転職マーケットに対峙する専門家が、転職活動アドバイスや考え方のヒントを、基礎から解説。
「キャリアは、自分から切り開く努力をすることが大切!」 と考える現役キャリアコンサルタントの筆者が、転職現場のサクセスヒントを紹介します。 |
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第7回 “百錬自得”の精神とは?
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転職活動には常に喜怒哀楽がつきまといます。たとえ本命企業ではなくても、企業から不合格の連絡をもらった場合には、やっぱり誰もが嫌な思いをするはずです。特に、面接試験で不合格となった時には、自分自身の人格まで否定されたような深い悲しみを覚えることすらあります。
傷つくのが嫌なのか、試しに1〜2社受けてみた結果、書類選考で簡単に不合格となってしまった転職希望者が「私は転職市場において価値が無い」と、早々に転職活動を諦めてしまうことは結構頻繁に見受けられます。特に、経済環境が非常に厳しい世の中では、転職を簡単に諦めてしまう方も加速度的に増えていくものと想定されます。
このような状況の中で、ある転職成功者が「転職活動は、道場での修行のようなものですね」と話してくれたのが印象的でした。
「企業からの不合格連絡に耐え、また、結果が分かるまで辛抱強く待ち続けなくてはならないといった試練は数多かったです。でも、何度も壁を乗り越えていくことで、結果的に、多少のことでは動じなくなる強い精神力を身につけられることができました」
この方は、“道場”とは“自らを鍛える場所”であるという意味で私に話してくれたわけです。
以前、転職活動は、その活動自体のプロセスが大切であるとお話しました。これは、転職活動中に起こる様々な喜怒哀楽を通じて、皆さんが強靭な精神力を身につけていくという意味も併せ持っています。自分自身を鍛え上げれば、鍛え上げた分だけ得るものがあるという“百錬自得”の精神が、転職活動を行なう皆さんにとって、かならずプラスになるでしょう。
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森島典裕 (もりしま みちひろ)
総合商社にて約30年間、人事・広報を中心に、管理系全般の業務を経験。その後、専門学校の非常勤講師を続けながら、カウンセリングの研鑽を積む。現在、株式会社パソナキャレントにて、その幅広い経験を活かし、キャリアコンサルサントとして活躍中。【資格:厚生労働省能力評価試験指定キャリアコンサルタント、教育カウンセラー】 |
2004.06.17 update
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