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日々転職マーケットに対峙する専門家が、転職活動アドバイスや考え方のヒントを、基礎から解説。
「キャリアは、自分から切り開く努力をすることが大切!」 と考える現役キャリアコンサルタントの筆者が、転職現場のサクセスヒントを紹介します。 |
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第4回 面接のポイント(2) “採用を行う理由” 前編
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「なぜ、転職したいのですか?」
表現の違いこそあるけれど、かならず面接で訊かれる質問です。転職動機の整理やキャリアの棚卸しなど準備が万全であれば、スムーズに応えることは可能です。しかし、それだけでは満点の回答とは言えません。『企業の採用動機』に対する配慮が欠けているからです。企業の採用動機を満たしていることをアピールする、もしくは反していないことを伝えることができればベストなのです。
具体的な例をあげましょう。25歳のAさんは、私と会うなり開口一番こう言いました。
「1次面接で落ちてしまうんです。理由がわかりません。」 |
Aさんは複数の第2新卒採用に自己応募していました。その1次面接がうまくいかなかったらしいのです。Aさんは学業も優秀、前職での実績も同期の中でトップクラスでした。また、誰からも好かれる人柄であり、何よりも自分の潜在能力や可能性に自信を持っていたので、確かに面接の不調の原因がどこにあるのか判らなかったのでしょう。
筆者 |
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「転職理由や自己アピールはどのようにしているのですか?」 |
Aさん |
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「ホンネの転職理由はネガティブな部分もありますが、うまくポジティブに言い換えることができていると思います。また、できるだけ第2新卒らしく、自分の謙虚で素直な 面を表現するように心掛けています。」
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筆者 |
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「どのように応えているのですか?」 |
Aさん |
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「 『まだ若く、ひとつの仕事のやり方が染み付いているわけではありませんが、素直な性格と貪欲な学習意欲でもって、御社のやり方を学んでいきたいと思います』
と応えていますが…。」 |
Aさんが面接で失敗してきた理由は、実はこの部分にあったのです。(次回に続きます)
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森島典裕 (もりしま みちひろ)
総合商社にて約30年間、人事・広報を中心に、管理系全般の業務を経験。その後、専門学校の非常勤講師を続けながら、カウンセリングの研鑽を積む。現在、株式会社パソナキャレントにて、その幅広い経験を活かし、キャリアコンサルサントとして活躍中。【資格:厚生労働省能力評価試験指定キャリアコンサルタント、教育カウンセラー】 |
2004.05.06 update
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