さて、10月中旬から新しいお客様との仕事が始まっており、なんだかんだと悪戦苦闘しております。
今度の仕事は病院関係ということもあり、
「抗悪性腫瘍薬の投与量は患者情報から体表面積参考に算出してるよね!でもカルボの時は検査結果参照してカルバートで計算できるといいねえ」
などと、お前いったいどこの星の生まれだ!?と言いたくなるぐらいに飛び交う言葉の専門性が高く、またそれに対して
「えっ?何言ってるかよくわからないのですが・・・」
なんていったら
「ばかやろー!素人なら二度とくるな!」
的なドクターも多いので大変です。
ある時は銀行の融資システムを作り、またある時は物流会社のホームページを作り、またある時は通販会社のハードウェア構成のコンサルティングをするという、まるでキューティーハニーのような場当たり的な仕事をしてきた“にわかなんでもエンジニア”にとって、打ち合わせ前日にいくら徹夜で医療用語と格闘しても、現場で何十年と働いてきた医療従事者と対峙して論破する力はまったくありません。
そんな時はどうするかというと、初対面の時に腹を割って話していくしかありません。
腹を割って話すとは、
「PCの設定とか便利な使い方は提案できますが、医療にはあんまり詳しくありません」
と正直に対峙する事ではありません。
そんな具体的な話以前に、最初の顔合わせ(ファーストコンタクト)で
「とりあえず俺はこんな人間です。友達になりましょう」
というような、“仕事 vs 仕事”以前に“人 vs 人”の関係を構築する事が大切なんですね。
まあ人と人というのは相性もあるのでうまくいかない場合もあるのですが(そんな時はビジネスライクにとっとと担当を交代した方がよい)、うまくスルリと入り込めると、前述の会話
「ばかやろー!素人なら二度とくるな!」
の部分が
「ったく、君はまだまだ素人だなあ・・・あのね抗悪性腫瘍薬というのは・・・」
となったりします。
“ドクターのうんちくを延々と聞かされる研修医”のような関係が築ければ最高です。
ましてや、“××社の○○さん”が“おーい○○ちゃん”になったらもう完璧です(笑)
ITの仕事で新しいプロジェクトを始めるにしても、就職活動や転職活動で新しい会社の採用担当や人事の方と接触する時も
「嫌だなぁ、面倒くさいな」
と思うのは、見知らぬ人と最初に出会って話をする瞬間。
値踏みされるような視線を投げかけられたらどうしようとか、逆に自分を偉く見せようと付け焼刃な知識で、できる人を装わなきゃとかあれこれ考えてる内に
「うわー、もう俺駄目だ駄目だ嫌だあああ」
ってなります。
IT業界で25年も働いてる私でも、新しいお客様と打ち合わせする前日の晩はあれこれ考えるのが嫌になって、自分の分身であるキャラクターが命令通り操作通りに敵に突進して戦い、何度でも復活して暴れてくれるテレビゲームの世界に逃避してたりします。
企業で働くという事は、同僚だったり出入りの業者だったりお客様だったりと、ようは人が集まって働くという事です。
そのコミュニティに参加するファーストコンタクトはやはりとても大事。
おどおどするでもなく、見栄をはるのでもなく、ただ
「俺はこんな人間です。一緒に働く仲間です」
と素直に自分を見せる事が大事なんです。
ちなみにそうやって本当の素を出して語りかけても、
即戦力がどーのこーのとか、「君は我が社にどんなメリットをもたらせてくれるか」とかありふれたビジネス用語でまくし立てる相手だったら、よっぽど「・・・」な人なので、適当にあしらってうっちゃってもいいと思います(笑)
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