キャリア&転職研究室|ITエンジニアのおにぎり|第46回 センチメンタル

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ひげぱわーって誰?

1964年生まれ/大阪在住

・小学校高学年あたりから、学業そっちのけで自分はプロのミュージシャンになるという妄想を抱き続ける。
・大学卒業間近に妄想力尽き就職する羽目になる際に適当にIT業界を選ぶ。
・知らぬ間に1000人企業の支店でシステム部統括マネージャと言われてしまう。
・現在社員数10名ちょいのベンチャー会社マネージャー

 童顔を隠すため無精ひげを生やし「若干不良が交じったイケてるアントンプレナー風」を演出してみるが昨今は年齢もあって普通におっさん化してるような気がする。
たいした技術力はないが、笑って仕事ができる環境を作り上げる技術力はきっとあるんじゃなかろうかと思ってるし、寧ろそれが本当の技術力と豪語したりしてる。

センチメンタル

 40代になってからなんとなくは感じていたのだが、私は年々センチメンタルになっていっているようだ。
 テレビ見てたら、売り出し中の若手芸人が中学時代にいじめにあってた話とか、難病で腕が動かなくなったギタリストが奇跡の復活とかの泣かせにかかってる話は当然の事、雪降る街の景色が出てくるだけでウルウルしたりするという重症状態。
自分でも「バカじゃないのか俺は!」と思ったのは、Perfumeという女性3人組のコンサート映像を見ているだけで、ちょっとウルっときてしまった事だ(笑)。

 この、中年センチメンタル現象をちょっと冷静になって分析してみると要は
「自分の生きてきた時間と自分の仕事は、濃密で充実したものだったか?」
「いやいや、まったく無価値で無駄な人生だった。」
「もうこの年齢で、まったく一から人生をリセットする事はできない。」
「はあ、どうしたもんかなあ」
という意識の中において、
「下積みが長いとはいえ、アイドル系の女性達もなんだかんだで東京ドームを一杯にする事まで出来てるんだなぁ・・・」
「なんか、夢を叶えたいい表情してるじゃないか・・・グス・・・てやんでぇ。」
と涙腺が緩むという構造になっているように思われる。

 特に自分の人生がとんでもなくつまらないものだったと言う気はない。
一応結婚もしたし、ついでに離婚なんかもしてみた。
京都デートスポット定番の鴨川べりで、
「奥さんさえいなければ」
と抱きつかれ泣かれた事もあった。(これは恥ずかしい)

仕事でも、降格減給昇格昇給転籍転職とたいがいの事は体験したし、パワハラ体験したついでに上司を陥れて左遷させた事もあった。(まったくひどい話だ)
大阪だと北新地とかミナミ、東京だと銀座なんかでお酒を飲んで
「ひげぱわーさんはけっこう色気ある男性ですよね。うふん。」
なんていうお言葉をいただいたりしたこともある。(営業トークだろうけどね)
なんか偉そうに転職支援サイトにこうやって原稿を書いているのもちょっとした人生の良い体験だと思う。

ただ、どうだろうか・・・総合して濃密で充実していたかと言うと、どうも中途半端な気がして否めない。
もっと違う生き方があったような気もするし、もっとしっかりタイムリミットを意識して仕事をしてきた方がもっと高度な仕事をしていたかもしれない。
なんかあっという間に数十億を稼いで、高級外車を乗り回し1年の半分は海外で過ごすなんていうセレブな人生なんかもあったかもしれない。

 考えれば考えるほど思いは千千に乱れ、小説、マンガ、テレビ、映画を見るたびに自分の不甲斐なさにウルウルと涙腺を緩ます。
同年代の方達は結構そんな、涙腺ウルウルおっさんが多いのではなかろうか?

ただ最近気付いた事がある。

 結構そんなバカみたいに涙腺緩めてる自分ってけっこう嫌いではないんですね。
自分の今までの生きざまに苦悩し後悔し世の中の出来事、アーティスト、映画、小説なんかに刺激を貰って涙する。
 ひとしきり泣いたらまあそれで気が済んでまたそんなモードに入るまで結構気楽ななんちゃってエンジニアな毎日を過ごす。

そんな自分は、社会で無理に強がってガミガミと能書きを並べ立てる中間管理職おじさんより、よっぽど色っぽいナイスミドルになっていってるのではないかと(笑)
案外、そんな自分は結構モテているのではないかと・・・(それはない。)

案外、人生とはそれぐらいの感じが幸せなのかもしれないと。

(2011.2.14)

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