さて、私ことひげぱわーですが、先月から新しいお客さんに対して、一見難しそうに見えるグラフだがその実、あと半年でお客さんのサーバのハードディスクが容量不足になるよっていうのを示しただけのグラフやROI(投下資本利益率)がどうだとか、りっぱな事を言いながらもあまり根拠のない数字を太字にした書類をパワーポイントで作って、偉そうにプロジェクターに映してプレゼンテーションしたりする毎日を送っています。
パワーポイントというのは、
「新商品の素晴らしさ!」
とか
「御社の問題を解決する新しいソリューション!」
みたいな事を、絵と文章で効果的に表現しスライドショーにして見せる事ができる、マイクロソフトのプレゼンテーションソフト。
営業マンが自社の商品の素晴らしさを効果的に見せる非常に有効なツールだとは思うのですが、企業によっては会議資料やら稟議資料などの社内文書にパワーポイントを使用している所があるのですね。
備品購入なんかで、今まで使っていたA社のバインダーからB社のバインダーに変更するのに、購買担当係長なんかが数日かけてエクセル(表計算ソフト)で"数量別コスト比較グラフ"などを作って、それを絢爛豪華なパワーポイントにコピーして
「結論"500冊以上一括購入ならB社が安い。よってB社を採用!"」
なんてバーンとアニメーションが出てくるプレゼンテーションなんかをけっこう真面目な顔をして作っているのを見ていると
「何か間違っている」
という思いがフツフツと湧き上がってまいります。
A社、B社からパワーポイントで送られてきた商品情報から必要な情報をコピーして、稟議書類用パワーポイントを作ってそれを会議関係者全員にメールで送って各自がそれを保存。そしてそのパワーポイントを元にまたまた誰かが経営会議用パワーポイントに作り直してそれをまた経営者全員にメールで送りつける。何人かの経営者は
「俺、画面で見るの苦手なんだわ」
なんて言いながら、1枚数十円かかるカラーコピー印刷された、結局パワーポイントで厚化粧を施された重厚長大な「B社バインダー購入提案書」は何十何百にコピー、印刷されてその会社の倉庫と情報システム室においてあるサーバのハードディスクの容量をひたすら圧迫していくわけです。
ここ最近は毎日パワーポイントと戦っている私、じつはパワーポイント不要論派。
顧客に対してならまだしも、同じ部署、同じ会社の仲間同士で、パワーポイントという書類が採用されるのはあまりにも無駄が過ぎると思っております。
「自分達の会社の目的と自分達の仕事(ミッション)は何か?」
という命題を全員が共有できているのなら、A4にまとめられた"テキスト"と"会話"と"ちょっとしたお互いの信頼関係"で仕事は進められると思っているわけですね。
このいわゆる「パワーポイント不要論」は実は2008年の5月頃にトヨタの社長が
「パワーポイントやめて1枚にまとめろ」
といった発言をして議論になった事があります。
それから2年、なんだか当時の話は一時の流行のようになっている気もしますが、果たして実態はどうなんでしょうかね。
今手元にある1000KB(約1MB)のパワーポイントを普通のテキストファイルにしてみたところ、なんと10分の1のサイズの100KBでございました。
単純計算で、100GBのハードディスクならパワーポイントなら10万ファイルなのですが、普通のテキストファイルなら100万ファイル記録できるわけです。
これはりっぱなペーパーレスならぬデータレス。
そろそろ、薄化粧、シンプル、コンパクトなコンピュータデータというものに着目してみてはどうでしょうか。
時代はエコなんですから。
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