みなさま、あけましておめでとうございます。この原稿を書いている今現在は1月5日。
だいたい各社さん仕事始めの日でございます。

　こういった文章で、「あけましておめでとうございます。」なんていう決めゼリフはいくらでも書けるのですが、仕事始めにお客さんや同業者の方と会ったり、電話で話したりする時は照れませんか？
　 私、かなり照れます。かみまくりです（笑）

　そんなこんなで照れながら新年挨拶をしつつ、今年も早々と数社の方と、
「不況を乗り越えて2010年はいい年になるんですかねえ。」
みたいなお話をしてきたわけですが、どこの会社さんも
「全然先が見えない」
みたいな不安な発言が目立ちます。

　大手SIerの方も、
「新しい案件なんかどこ探してもありそうに思えない。」
なんておっしゃる方もいます。

　まあ年明け早々、ネガティブな事ばかり考えていても仕方がないので、今年というか今後ITのお仕事はどんな感じになっていくのか、今年はなにがトレンドになるのかというのを、何の調査もせず現場で漠然と聞くキーワードだけで語ってみようかと思います。

【スマートグリッド】
　 昨年ぐらいからジワジワと「スマートグリッド」という言葉が流行りだしています。
これは、IT技術を使って家庭の中だけでなく電力の送電網それ自体をより効率的（スマート）に最小のコストで再構築しようという試み。

　これだけみると、なんか電力会社関係だけの仕事のように見えますが、そうではなくてこの電気の送電という根本的な「インフラ」が変わることによる、新しい機械に導入されるソフト、それを管理したりモニタリングしたりするシステム、スマートグリッド新規参入企業に対するシステムなんかの需要が増えてくるのではないのかなと思っております。

【モバイル】
　 いささか使い古された言葉ですが、やはり情報を携帯する傾向はより進んでいくのではないかと。iPhoneなんかがいい例です。あれは単純な携帯電話ではなく、音楽や写真や動画を管理するどころか、やろうと思えば企業の業務アプリまで動かせる事ができます。
また、今年の1月5日に象徴的な製品が発売されました。AndroidというOSを搭載したGoogle社ブランドのスマートフォン「Nexsus One」という製品。
日本の携帯電話は他国に比べてかなり高機能で、他国からはガラパゴス市場などと呼ばれていたのですが、ここに来て、「iphone」や「Nexsus One」のような、ガラパゴス市場的携帯端末（笑）が米国から出てきたのが面白い。

　1995年以降に流行りだした、インターネットが当たり前になってはや15年。ここに来てそろそろテレビの前やパソコンの前に鎮座して情報を取り出すという世界から個人個人が情報を携帯して利用するというのがどんどん進んでくるような気がいたします。

　というわけで、今年のIT業界の流行りそうなキーワードは
「環境」、「双方向通信」、「携帯」
といったあたりになるのではないかなと、そしてその辺を攻めていけばそれなりに楽しいお仕事があるのではなかろうかと思っております。

なーんて偉そうな事言いながら、現実は、旧態依然なビジネスにとらわれ、目先の不況にあえいでバタバタしている私・・・

まあでも、年の初めぐらいは、映画に出てくるような未来の技術を夢見て気合を入れるのもいいですよね！

みなさま。今年もがんばっていきましょう。