事務・事務系スペシャリスト
販促企画
- 人と接するのが好き
- 組織や社会に影響を与えたい
どんなお仕事?
■商品を売るためのあらゆる戦略を立案し、実行する仕事企業活動を支える『マーケティング』の中で、最終段階を担うのが、この「販促企画」。どんなに素晴らしい商品を生み出しても、販路開拓やプロモーション、営業部門の連動がなければ、商品の拡販は成功しません。販促企画はこうした販路(チャネル)開拓戦略とプロモーション戦略、社内戦略を担当し、エンドユーザーの購買意欲を盛り上げます。※販売促進はSP(sales promotion)とも呼ばれます。店頭イベントなど、販促企画の実行は労働集約的な側面もあり、専門のイベント会社が請け負うことも少なくありません。
仕事内容をもっと詳しくDetail
【主な仕事】販売促進は対象によって、3つに分類されます。1つ目が消費者向け。2つ目がチャネル(流通・小売店、代理店など)向け。3つ目が社内向けです。
[1]消費者向けSP/店舗内でのキャンペーンやノベルティ特典、試供品の配布などを通じて消費者に働き掛け、商品の売上を伸ばします。宣伝部門と共にTV・雑誌・ネット広告等にも携わります。
[2]イベント(消費者向けSP)/大型スーパーやホームセンター内にコーナーを設けて開催する、販促イベントを推進。事前に小売店の店長や流通本社へ企画書を交えて、くり返し交渉し、イベント開催の許可を得ます。様々なツールを使ってディスプレイしたり、実演販売を行ったり…と企画を練り、イベントを通じた売上アップを狙います。また商品発表会・展示会の企画や運営も担当。広報と連携してパブリシティ戦略も進めます。
[3]サンプリング(消費者向けSP)/試供品を配り、商品の認知度向上を図ります。街頭配布、小売店・飲食店の協力による配布、既存商品への貼付、企業と提携する…など様々な方法があります。
[4]特典、他(消費者向けSP)/集客に劇的な効果があるクーポン券・無料券の配布の企画・実施を行います。また、ノベルティ(記念品)特典では「シールを集めてWEB応募」「先着30名様」といった特典ルール決定や運用も企画。パンフレットやチラシ、POPなどあらゆる販促物制作にもかかわります。
[5]チャネル向けSP/代理店や小売業者への特典やキャンペーンを指します。具体的には売上数量に応じたキックバックや旅行等のプレゼント企画、コンテスト、勉強会などがあります。また商品のセールスポイントを考慮したチャネルの新規開拓や各チャネル毎の強化振り分けなどの戦略も担います。
[6]社内向けSP/主に社内の営業部門向けのセールスプロモーションです。様々な指標を用いて営業コンテストを行い、報奨金などのインセンティブ企画と共に販売を盛り上げます。
やりがいは?Worth
★新しいコンセプトの商品が、大ヒットするか淘汰されるかは、販売促進次第だといっても過言ではありません。様々なセールスプロモーション手法を組み合せて、限られたコストで最大限の効果を上げるのが使命。それだけに手掛けた商品の売れ行きが大幅に伸びると、ガッツポーズをしたくなります。
★おまけのフィギュアがブレイクしたことで商品も爆発的に売れ、結果的にシェアアップに貢献した。中高年男性がターゲットだった商品を女子高生にPRしたら大ヒット。…等など、ちょっとしたアイデアが商品の販売を左右する面白さがあります。
必要な能力・スキルAbility & Skill
●柔軟な発想、アイデア力
●分析力、企画力
●行動力
●コミュニケーションスキル、接客術
●リーダーシップ
販促企画には大規模なイベントから地道な作業まで、TVコマーシャルからチラシ広告まで、ありとあらゆる手法があります。過去の実績を分析しつつ、限られた予算で最大限の効果を生み出す企画を多角的に仕掛け、実行します。時にはアイデアを絞りだし、前例のないキャンペーンの演出で話題性を狙うことも!ただし、こうした斬新な企画も過去の膨大な事例の分析がなければ生み出されません。さらに企画を立案するだけでなく、多くのスタッフを動かす、実際のイベントで自らPRに奔走する…といった「企画の遂行」も重要な仕事です。行動力がなければ務まりませんね。店頭で直接お客様に商品をアピールすることもあり、接客術、コミュニケーションスキルも求められます。現場でイベントスタッフの陣頭指揮をとる場面もあり、リーダーシップも不可欠です。
給与の目安は?Emolument
■年収300万~1100万円
仕事で関わるヒトRelation
●商品企画・開発部門 ●営業部門 ●広報・宣伝部門
●マーケットリサーチ部門 ●エンドユーザー
●流通・小売業界、代理店などの責任者 ●各プロダクション
どうやったらなれる?To become
必須の資格はありません。高校・専門学校・短大・大学を卒業後、メーカーといった企業に就職し、営業などを経て、販促企画部門に配属されるケースや、販促・イベント会社に就職するケースがあります。中途採用も行われており、未経験者にも門戸が開かれています。