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プログラマ(制御系)
- 何かを作るのが好き
- コツコツやるのが好き
どんなお仕事?
このソフトウェア開発に携わるのが制御系プログラマですが、例えば「温度センサの数値が設定温度以上になったら、冷却装置とファンの回転数を上げる」といった意図する処理をコンピュータで実行するためには、「情報処理手順を命令する文章」が必要です。この文章をプログラムといい、プログラムを作成する人をプログラマと呼びます(ちなみに人間が作成したプログラム(ソースコード)はコンパイラー等を介して機械語に訳され、ここでようやく、コンピュータにて実行できる形になります)。 製品のハード仕様が決定後、各センサからの信号をどう処理していくかが決められます(要件定義)。その内容は仕様書・設計書にまとめられ(設計)、この設計書に従って、プログラマはプログラムを記述します。このプログラムを記述することはコーディングと呼ばれます。 ※プログラムの記述形式にはいくつかのプログラミング言語が存在します。制御系システム開発でよく使われる言語はC、Java等ですが、「0.1秒での処理」といった高速処理にはアセンブラ言語も用いられます。 制御系とは…エアコン、テレビ、携帯電話といった家電や、工業用ロボット、自動車等、あらゆる工業製品は製品の中に組込まれたソフトウェアの命令に沿って動いていますが、このシステムを制御系と呼びます。仕事内容をもっと詳しくDetail
ある程度のシステム構築では複数のプログラマーが作業を分担し、共同で開発が進められます。そこで、仕様・設計書をもとにして、システム全体の処理を小さな処理単位(モジュールと呼びます)に分解し、そのモジュールでもさらに細かな処理ごとに分担を決め、各プログラマは作業を進めます。 通常の規模のシステムであれば、数人~数十人のプログラマが関わることになります。 【仕事の流れ】 [1]仕様の確認/自分に割り当てられた処理の仕様を確認します。 [2]コーディング/仕様に従ってプログラムを書いていきます。 [3]単体テスト/プログラムが完成したら、想定した処理をするかの動作確認を行います。何か問題(バグ)があれば、解決(デバック)していきます。 [4]統合テスト(結合テスト)/同じモジュール内で分担して記述していたプログラムを統合し、動作テストを行い、デバック。その後、さらに、モジュールを結合して、システム全体の総合テストへと発展しますプ。
やりがいは?Worth
★最先端の製品開発に携われる面白さ、モノづくりの醍醐味が味わえる仕事です。
★ハイテクな電気制御を駆使した、自動車の開発、日々進化する携帯電話など、製品開発の最前線で携われます。
★大きな工業用ロボットなどが自分の作ったプログラムで動いた時には大きな手ごたえを感じることができます。
必要な能力・スキルAbility & Skill
●プログラミング言語の習得能力
●論理的思考力
●緻密性、正確性
●コミュニケーション能力
●自動制御の基礎知識必須。ハード(電気・電子回路やメカトロ)に対しても深い知識が求められます。
●プログラムが動作しない時はプログラムもハードとの連携も同時に疑うなど職人的な勘がものをいいます。
給与の目安は?Emolument
■年収300万円~1000万円 大手メーカーに所属する制御系プログラマは比較的年収が高い傾向があります。
仕事で関わるヒトRelation
●システムの設計者(プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、システムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニア等)
どうやったらなれる?To become
多くのプログラマは、専門学校・大学卒業後、メーカーやIT企業、エンジニアの特定派遣を行っている企業へ就職する形で制御プログラマとしての道を歩みはじめます。業務系アプリ開発のプログラマでCやJavaの経験があれば、制御系プログラマへの転職も十分可能です。
※ハードの知識が必要なので、業務系のプログラマと比較すると理系出身者に有利と言えます。