Consultant Interview
自ら苦難を経験したからこそ
よい転職をつくっていきたい
コンサルタントは私の天職
定年退職後、この仕事に就かれたとお聞きしました。
大手総合化学メーカーを経て、定年までソニーでお世話になりました。その後、約6年キャリアコンサルタントとして仕事をしています。簡単ではないですが、採用が成功すると企業、求職者のそれぞれから感謝の言葉をいただけるこの仕事に、自分の適性とやりがいを感じています。生きている限りは、この仕事を続けたいと本気で思っています(笑)
専門にされている分野は何でしょうか?
私は主に半導体、IT、電子・電機業界等が専門分野です。ソニーでは生産技術本部長として精密技術、制御技術開発、組立ロボット、生産・基板実装システムを担当しました。半導体事業ではシステムLSI、ロジック・メモリ、イメージセンサーの工場長としてデバイス開発・生産ライン構築を経験しました。その経験やノウハウを生かして求職者の方と向かい合っています。
企業が判断しやすいようにわかりやすく伝える
転職支援の具体的な例をいくつか教えてください。
50歳を過ぎた方を支援したケースが印象に残っています。非常にスキルが高い方だったのですが、年収も相応に高く、転職活動が進んでいませんでした。相談した企業や他の人材紹介会社でも年収が高いために推薦が難しく、苦戦している状況でした。私はその方の話をうかがい、年収に値するだけのスキルを持っている方だと判断し、企業が判断しやすいようにスキルをまとめて外資系の企業にご紹介しました。すると先方がその方を高く評価してくださって、結果的にナンバー2の役員として迎えられました。同じように外資系企業に、高待遇で海外勤務が決まった68歳の方もいらっしゃいます。役職や年収が上がれば、企業としても簡単に採用できるわけではありません。だからこそ企業が判断しやすいように、高いスキルをわかりやすく伝えることが重要だと思います。
リピートの転職となる方も増えてきたとお聞きしました。
この会社も今年で5年目に入りましたので、徐々に増えてきています。初年度で転職活動を支援した方が3、4年経過し、さらなるキャリアアップを考える時期で相談に来られるといったケースです。望むキャリアを歩むべく、今どんなアクションを起こしたらいいか、環境はどうかなどといったことを、聞きに来られます。しっかりと企業に貢献してきたからこそ、円満に2回目の転職活動を行えるようです。転職という瞬間に関わるだけでなく、キャリアという長い付き合いを求めていただいてることに、この上ない喜びを感じています。
求職者の潜在的な希望を見出す
転職で年収が半減したのに喜ばれた方がいらしたそうですね。
実は珍しいことでもないですよ。年収は大事ですが、それがどのくらい大事かは求職者によって異なります。たとえばその方の場合、長く現役を続けられることのほうが重要だったのです。転職された会社は、70歳を過ぎても元気に働いている社員が多勢いる会社でしたので、まさに長く働くことができる環境が整っていました。また「一時的に年収が減っても生涯年収という観点では見劣りしないし、長く現役を続けられることは精神面でもいいことだ」 とおっしゃっていました。年収が半減する転職なんて選ぶ人はいないと思っていた私も、そういう考え方もあるのだと学ぶことができました。そういう声に耳を傾ける重要性を、改めて感じた瞬間でもあります。
求職者に、これだけは伝えておきたいということはありますか?
求職者の方は、ご自身のこれまでの経験から希望を話されます。中には、狭い知識・経験で「自分にはこんな仕事が向いている」と勝手に思い込んでいるケースも多いのです。私はいろいろな方とお会いしてきました。それらの経験を通じて、求職者が気づいていない価値や潜在的な希望を見出すこともできます。もし潜在的な希望を見つけることができれば、ご自身の可能性を広げることにつながりますから、一度話に来ていただきたいと思います。
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