160名だった会社を600名規模に育てた実績

なぜ、キャリアコンサルタントを始めようと思ったのですか？

私がキャリアコンサルタントになろうと思ったのは、これまでに30年以上の人事経験があり、それをフルに活かせると思ったからです。以前は自動車メーカーで人事を13年担当していました。その後、当時160名だった外資系企業に人事部長として転職しました。その会社では400名を新たに採用し、17年で600名の企業規模まで成長させることができました。人事業務を通じて、大変多くの方たちと面談してきましたが、面談を通して一人ひとりの人柄や生き方を感じることができ、私の中で人を見る目が養われていったように思います。キャリアコンサルタントになった今では、人材紹介で私が得意な領域である、人事、総務、経理、法務などの管理部門を中心にサポートしています。

自身でも経験。人は仕事環境に左右される

キャリアコンサルタントとしてのポリシーがあればお聞かせください。

人は環境によって生かされも殺されもします。その方に適した仕事に就ければ、ご本人にとっても企業にとってもハッピーなことです。しかし、その逆ならお互いにとって不幸なことになります。実は、私もそのような経験をしています。

自動車メーカー時代の終盤、不況のために従業員を外部の企業に再就職してもらう仕事を担当しました。目標人員削減の規模が大きく、従業員の再就職先を探すとは言え、これまで頑張ってくれた従業員を外に出す仕事をするのは、私にとって大変辛いものでした。これまでの仕事は何だったのかと随分落ち込んだものです。

しかし、このまま沈んでばかりいてはいけないと考え、36歳のときに転職を決意。従業員数160名の外資系企業に人事部長として入社しました。スタートアップ企業でしたので、今思えばチャレンジングな転職だったと思います。当時は就業規則も給与規定も従業員リストもないような状態で、すべてを一から構築する必要がありました。しかし、自分自身の力で新しい価値創造をしていくような仕事でもあり、困難でしたが非常にやりがいもあり楽しかったです。そのときの環境が私を育ててくれたのだと思っています。 勤める者と雇用する企業が、Win－Winの関係でいられる状態こそが「適職」です。コンサルタントとして、適職の実現をお手伝いしたいと考えています。

「今日やろうとする事は、本当に今あなたがやりたい事か」

これから転職しようとされている求職者にメッセージがあればお願いします。

私は以前、大きな病を経験しました。運よく元気になりましたが、そのときから「自分らしく生きること」の大切さを感じるようになりました。そして、何事も前向きにトライしようと思うようになりました。実は最近になって社労士資格を取ろうと思い立ち、半年で取得しました。その後、これまでの経験を生かして労働者のお役に立てればと、個別労働紛争で代理人を務められる特定社労士資格も取得しました。今は自分なりの方法で積極的に生きることを意識し、実践しています。

人生は一度しかありませんし、いつ終わるかもわかりません。 「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか？」。これはアップルの創業者、スティーブ・ジョブズの言葉です。ここまで極端ではないにしても、自分では毎日「時間は有限だが、今日やろうとしていることは、本当に今自分がやりたいことだろうか？」と考えるようにしています。そうすると、今どのように行動すべきかが見えてきます。求職者の方にも、時間の大切さや、前向きに頑張れることの素晴らしさについてお伝えしながら、ご相談に乗りたいと思っています。

最後に、休日の過ごし方やオフでこだわっていることがあればお教えください。

私にオフの概念はありません。すべてがオンです。今熱中していることを並べると、人材紹介業・特定社会保険労務士業・宇宙絵画描き業・ゴルフ・シーカヤック・釣り・フラットコーテッドレトリバーの子育て・ロックバンド活動など。常にオンの状態で、求職者の方にも接したいと思っています。