就活で大変な思いをした20代にとって、求人動向が上向きになり始めている今、「第2就活でリベンジ」のチャンスが訪れているようだ。転職で新卒の採用を抑制した企業の中で、一部に20代を積極採用しようとする動きが出始めている。一説には、積極的で意欲の高い20代は企業同士で取り合いになっているとの話もある。
「しかし、20代であれば誰でもいいというわけではない」と、コンサルタントは指摘する。今、一番ニーズが高いのが営業即戦力となれる25〜27歳の人材だが、もっとキャリアの浅い層でもチャンスは拡大している。どうやら採用したい人材像は、年齢で線引きされるものではなさそうだ。
引く手あまたの20代とは、どんな人材なのだろう。「26歳くらいまでのキャリアの浅い層には、企業側もそれほど多くは求めおらず、業界経験や専門知識がなくても転職は十分に可能です。営業未経験OKの求人も少なくありません」(コンサルタント談)。つまりポテンシャル採用とは、その人の潜在的な可能性を問われるわけだ。
では、何が求められるのか。ポテンシャル採用の営業職なら
■ 仕事に対する高い意欲
■ 相手の意図をきちんと理解し、ポイントをついて話ができるコミュニケーション能力
■ 態度、服装、言葉の使い方など社会人としての常識
といったことだ。
しかし、「この仕事がぜひやりたいです!」と大きな声で語ればいいというものではない。「そんなうわべだけの意欲は、面接ですぐ見抜かれてしまいます」とコンサルタントは警告する。
本当にその仕事に興味を持っているのなら、素人ながらも事前に研究するはずだ。例えば、応募しようと思っている会社のホームページを読むのは最低限のことで、その会社の競合はどこか、競合と自分が行きたいと思っている会社の違いは何か、どんな製品が強いのかなど、自分のできる範囲で研究する行動が伴って初めて、高い意欲となる。
自分なりに調べていくうちに、その仕事に対する夢やビジョン、もしくは近い将来自分がどうなりたいか、何ができるようになりたいかなど目標も見えてくるものだ。「今度こそ、やりたい仕事を手に入れたい」と思っている人ほど、会社・仕事研究をしっかり行ないたい。 |
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年齢で自分の
可能性を図るのはNG
採用側に
求められるものが
違うだけと心得よう |
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26、7歳くらいまでなら、経験ではなく意欲を
買ってもらう
ポテンシャル採用の
チャンスあり |
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