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森林インストラクター
- 人と接するのが好き
- 専門家になりたい
- 物事を分析・研究・探究したい
どんなお仕事？
■森林インストラクターとは、その名の通り森林に関して豊富な知識を持つスペシャリストです。森林に訪れる人々に森林に関する正しい知識や魅力を伝え、安全に楽しく過ごしてもらうサポートを行います。木々のことだけではなく、動物や昆虫、植物やきのこなど幅広い知識が必要になります。また、森林だけではなく林業分野にも精通していたり、野外活動の監視や指導を行ったりと、森林に関する様々な役割を担っています。
仕事内容をもっと詳しくDetail
日常ではあまり馴染みのない森林インストラクターですが、実際にどんな仕事をしているのか詳しくご紹介いたします。森林浴やハイキング、キャンプなどアウトドアアクティビティが注目されている現在では、森林インストラクターが活躍する場面も増えてきており、国立公園・自治体・アウトドアメーカー・NPO法人など、様々な場所で必要とされています。
［1］ 森林ガイド
森林インストラクターは、森林を訪れた人に対して道案内をしたり安全な楽しみ方を教えたりするガイドの役割を果たします。森林には一般人では気付けない危険が潜んでいるため、土地の地質や生物、気象など様々な知識を持っている森林インストラクターが同行することで、安全に楽しむことができます。特に大型連休などは、家族連れで森林探索をする人も増えるので忙しくなります。
［2］ 森林活動のサポート
バードウォッチングやネイチャーゲーム、ネイチャークラフト、キャンピングなど多くの人が様々な目的で森林を訪れます。そうした野外活動をサポートするのも森林インストラクターの仕事です。
［3］ 林間学校や自然教室の指導
小中学生や青少年団体を対象とした林間学校や自然教室の指導者としても活躍しています。アウトドア体験を楽しむことを通して子どもたちへの自然環境教育を行うことも、森林インストラクターの大切な役割の一つです。
［4］ 自然観察会の開催
主に地域住民向けにイベントを開催します。自然の仕組みや生き物の生態、また、自然を通した人と人とのつながりなどを伝える仕事です。森林を楽しんでもらうことはもちろんですが、イベントを地域交流の場として利用してもらい、地域活性化に繋げる目的もあります。
［5］ 環境ボランティア
森林内で生息している動物・昆虫・植物などを守るための環境ボランティアとしての役割を担っています。森林調査を行い、景観を守るために活動しています。SDGsという言葉が世間で広まり、環境破壊・自然破壊への関心も高まっている現在だからこそ、環境保護活動も重要視されています。今ある自然環境を守るために、森林インストラクターは重要な役割を果たしています。
やりがいは？Worth
★森林を通して人々と交流できる
森林インストラクターの主な業務は、森林や国立公園などでのツアーガイドです。ツアーの内容は森林インストラクターに一任されていることが多いので、自分なりに森林の魅力を盛り込んだ企画づくりができます。また、ツアーを通じて様々な人と関わることができるのも森林インストラクターのやりがいの1つです。
★森林の魅力を伝えられる
地方の過疎化が進む中、特に都会に住む人は自然に触れる機会が少ない時代です。そうした人たちにも、ツアーやイベントを通じて森林の魅力を伝えられるのも、森林への知見が広い森林インストラクターだからこそです。実際に参加した人から「楽しかった」「興味を持てた」といった声を聞けるのもやりがいにつながります。
必要な能力・スキルAbility & Skill
●森林・林業などへの知識・理解
●動物・植物・昆虫に関する知識
●自然への興味、関心
●コミュニケーション能力
森林インストラクターは森林に関するプロフェッショナルですから、森林への知識・理解はもちろんのこと、森林に生息している動物・植物・昆虫に関する知識も必要です。自然に囲まれて仕事をする時間が長くなるため、「自然が好き」「自然に興味がある」人に向いている職業です。また、ガイドや講師としての役割を果たすこともあるため、コミュニケーション能力も求められる職業です。
給与の目安は？Emolument
■年収 300万円～400万円
森林インストラクターとして専業で働いている人であれば、年収は約300万円～400万円ほどです。ただし、多くの人がボランティアとして働いているということもあり、毎月安定して収入が得られる人は少ないのが現状です。民間企業や地方公共団体に登録して働く場合、日給1万5,000円～1万8,000円が相場と言われています。悪天候の日は仕事ができなかったり、逆に大型連休などは稼ぎ時だったりと、天候や時期にも左右されます。
仕事で関わるヒトRelation
●地域住民
●地域の子ども達
●野外活動をする方
どうやったらなれる？To become
森林インストラクターの資格は、全国森林レクリエーション協会が認定している資格で、一次試験と二次試験で構成されています。満20歳以上であれば基本的には誰でも受験することができます。
一次試験では、「森林」「林業」「森林内の野外活動」「安全性及び教育」の4科目についての筆記試験が行われます。各科目は6割以上で合格となり、科目ごとに合否判定が出ます。全科目で合格となれば、二次試験の受験資格を獲得できます。ちなみに、一次試験の各科目の試験内容は以下の通りですので参考にしてください。
●森林：森林の仕組み、植生の遷移／樹木、森林の動植物／森林の地質、土壌と水文／その他森林に関すること
●林業：山村と農林業／森林の効用／森林の施業／木材及び特用林産物（きのこを含む）の利用／その他林業に関すること
●森林内の野外活動：森林レクリエーション／キャンピング／ネイチャークラフト／その他森林内の野外活動に関すること
●安全性及び教育：安全の知識（気象を含む）、救急処置法／環境教育、自然保護／指導技術、企画の立て方／その他安全及び教育に関すること
（引用：一般社団法人全国森林レクリエーション協会公式HP）
二次試験は実技試験と面接です。実技試験では、あらかじめ用意された素材を用いての模擬演技を行います。全国森林レクリエーション協会が実施している森林インストラクター養成講習や、認定機関が実施している森林インストラクターに関する講習を修了している場合は、申請すると実技試験が免除されます。
