医療・医療機器・福祉
ペットトリマー
- 人と接するのが好き
- 専門家になりたい
- 人の役に立ちたい
どんなお仕事?
ペットトリマーはペットとして飼われている犬や猫に対し、毛をカットする、シャンプーをするなどの身だしなみの手入れを行う仕事です。トリミングに必要となる専門的な技術とともに、犬や猫の健康状態をはかるための知識、カットに関するトレンドなどのスキルと知識が求められます。主な仕事場となるのはペットサロン、ペットショップ、動物病院、ペットホテルなどです。
ペットトリマーになるための必須の資格は存在しません。一般的には専門学校やトリマー養成スクールでスキルを習得し、各種団体の行う資格を取得してペットトリマーとなるケースが多いです。
仕事内容をもっと詳しくDetail
ペットトリマーはペットの犬や猫の毛のカット(トリミング)や爪切りなどの手入れ(グルーミング)を行う専門職です。ペット向けの美容師ともいえるでしょう。
ペットトリマーがカットやグルーミングを行う対象の動物は、室内飼いの犬が最も多いです。国内でのペットの普及に伴い、長毛やウェーブした毛を持つ手入れの必要な犬種が普及し、ペットトリマーの需要の高まりに繋がっています。
ペットトリマーの仕事場で最も多いのはペットサロン、グルーミングサロン、トリミングサロン等と呼ばれる施設です。ペットの毛並みや身だしなみを整える事を主な事業としています。スキルを高め、顧客を掴み、独立開業を目指すペットトリマーも多数います。
その他にも、動物病院やペットショップ、ペットホテルなども活躍の場となります。一部のペットトリマーはドッグショーやコンテストに関わることもあります。
具体的な業務内容として、下記が挙げられます。トリミング、グルーミングなどに対する専門的なスキルや知識が必要です。
[1] カット、シャンプー
ペットの体毛のカット、シャンプーを行います。ペットトリマーにとって基礎的な業務といえるでしょう。特に犬種によっては、人間同様にカットの種類が多数存在しており、トレンドに沿ったカットが求められることもあります。
[2] 爪切り、耳かきなどのペットの身だしなみの手入れ
グルーミングと呼ばれるペットの身だしなみの手入れも重要な業務です。ペットの種類によっても特徴や注意点があるため知識を持つ必要があります。
[3] 動物の健康状態のチェック・ヒアリング
トリミング、グルーミングの際にはペットの健康状態のチェックも行います。
動物は言葉を話すことができません。目や鳴き声、動き方、毛の状態、息遣いなどを観察し、普段と違った様子があれば、飼い主に伝えて早めの通院などを薦めます。丁寧にケアを行うことで、飼い主も気づかなかった些細な体調の変化に気づくこともあります。細かな情報を得る上で、飼い主とのコミュニケーションスキルも重要です。
[4] 世話や散歩
関連した業務として、ペットの世話や散歩を飼い主に代わって行うこともあります。特にペットホテルや動物病院で働く場合には、実施機会は多いでしょう。
[5] しつけや世話に関するアドバイス
ペットトリマーはペットの飼い主である顧客から見た場合、ペットの専門家です。ペットのしつけや世話についてのアドバイスも求められます。
やりがいは?Worth
★大好きな動物に関われる仕事である
★動物たちの小さな変化から、早期にケガや感染症に気づける
★ケア中に動物の気持ちよさそうな表情がみられる
★自分のトリミング技術により動物たちをキレイにできる
★トリミング、グルーミングの結果が目に見える
★飼い主から感謝の言葉が寄せられ、喜ぶ顔を見ることができる
★スキルの向上が図れる
★スキルを身に着ければ、独立開業も目指せる
必要な能力・スキルAbility & Skill
●ハサミ、爪切りなど関連する道具を利用するスキル
●犬、猫に関する種類、特徴などの知識
●動物と触れ合い、不安にさせない技術
●カットのトレンドに関する知識
●飼い主、ペットとの意思疎通を行うコミュニケーションスキル
●立ち仕事ができ、大型のペットも扱える体力
給与の目安は?Emolument
■年収 平均386.1万円(出典:令和3年賃金構造基本統計調査)
就業形態としては、パートタイマーで働くペットトリマーも多いです。開業して自営しているペットトリマーも多数存在します。
仕事で関わるヒトRelation
●ペットサロン関係者
●ペットショップ関係者
●ペットホテル関係者
●動物病院関係者
●ペットコンテスト関係者
●ペットの飼い主
どうやったらなれる?To become
ペットトリマーに必須の資格はありません。ただし、ペットトリマーとして働くには専門的な知識・スキルが必要です。専門学校でペットトリマー向けのコースを履修する、その他のスクールや通信教育などの養成機関を利用するといった方法でスキルを習得するケースが一般的です。
また、ペットトリマーに関する資格は多数存在しており、様々な認定団体によって運営されています。資格の保有により一定のスキルが示せるため、専門学校やスクールでの学習にも取り入れられています。
代表的な資格と運営団体として、下記が挙げられます。
●一般社団法人ジャパンケネルクラブ:JKC公認資格
「C級」「B級」「A級」「教士」「師範」
●一般社団法人全国動物専門学校協会:AAV認定サロントリマー検定
「トリマーS級」「トリマー1級」「トリマー2級」「トリマー準2級」「トリマー3級」「サロントリマー」
●一般社団法人全日本動物専門教育協会:SAE公認トリマー
「初級」「中級」「上級」「教師」