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消防設備士

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  • 人の役に立ちたい
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どんなお仕事?

消防設備士は、建物の中に設置されている消防設備の点検・整備・工事を行う仕事です。
消防設備とは、自動火災報知器やスプリンクラー、消火器、消火栓などが該当します。マンションやオフィスビル、ショッピングセンターなど身近な施設にも必ず設置されているものです。建物で火災が発生した場合に、これらの装置が正確に作動しないと人命に関わる被害が出てしまいます。消防設備士は消防設備の点検・整備を通して、人々の安全を守る大切な職業です。

仕事内容をもっと詳しくDetail

消防設備士は消防法などに則り、工場や商業施設などの消防設備の点検・整備・工事を行います。それぞれの仕事内容について詳しく紹介いたします。

[1]点検
消防法では、消防用設備や特殊消防用設備等の定期点検を行い、消防長または消防署長に報告することが義務付けられています。機器の点検を6か月に1回、総合点検を1年に1回必ず行います。点検では、消防設備が適切に配置されているか、損傷等がないか、正常に作動するかなどを確認します。この一連の点検作業を行うのが消防設備士の仕事です。点検は誰でもできるというものではなく、消防設備士もしくは消防設備点検有資格者しか行うことができません。

[2]整備
消防設備に何かしらの故障や不具合が起こった場合、元の状態に復元する作業が整備にあたります。設備の補修・機能調整・部品交換・消火薬剤の詰め替えなどを行います。使う頻度は少ないですが消防設備も消耗品なので、「使っていないからいつまでも新品同様」というわけにはいきません。定期的に整備を行い、万が一の非常事態に正常に作動するように体制を整えておくことが大切です。消火器の交換など軽微な作業であれば資格が不要なケースもありますが、基本的には消防設備関連の整備は消防設備士の独占業務とされています。

[3]工事
工事は配線接続や新しい設備を設置するなどの作業が該当します。工事は専門的な知識や技術が求められる作業です。そのため、工事が行えるのは「甲種」の消防設備士資格を有している人に限られます。例外として、電源周りの工事は電気工事士という別の資格を所有している人も担当することが可能です。

◇資格について 消防設備士の資格には大きく「乙種」「甲種」の2種類があります。乙種は整備・点検を行えるのに対し、甲種は整備・点検に加えて工事を行うことができます。乙種は第1類~第7類にまで分かれており、甲種は特類~第5類に分かれています。どの種類の資格を持っているかによって、扱うことができる設備内容が変わってきます。以下を参考にしてみてください。

免状の種類   対象設備
甲種 特類 特殊消防用設備等
(従来の消防用設備等に代わり、総務大臣が当該消防用設備等と同等以上の性能があると認定した設備等)
甲種・乙種 第1類 屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備、共同住宅用スプリンクラー設備
第2類 泡消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備
第3類 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備
第4類 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備、共同住宅用自動火災報知設備、住戸用自動火災報知設備、特定小規模施設用自動火災報知設備、複合型居住施設用自動火災報知設備
第5類 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
乙種 第6類 消火器
第7類 漏電火災報知器
(引用:一般財団法人 消防試験研究センター)

やりがいは?Worth

★消防設備士の主な仕事である消防設備の点検が法律で義務付けられている以上、仕事がなくなることがありません。一度資格をとっておけば、世の中の景気に左右されにくい職となり比較的安定して職に就く事ができます。
★消防設備士の仕事は、責任も大きいですがそのぶん人々の生活や安全を支えているというやりがいがあります。火災が起こらないよう、また火災が起きてしまってもその被害が最小限で済むように丁寧に仕事に取り組む気持ちが大切です。
★消防設備士の資格には段階があります。知識や経験を身に付ければ付けただけ、自分のステップアップにつなげることができます。資格を取ることで関わる現場も多種多様になっていくので飽きずに仕事を続けることができる楽しみがあります。

必要な能力・スキルAbility & Skill

●基礎体力
●コミュニケーション能力
●状況判断能力
●チームワーク力

消防設備士は様々な現場を訪問して消防点検を行うため、業務環境の変化が嫌ではない方に向いています。現場によっては1日の間に長距離を移動したり、作業が長時間に及ぶこともあったりするので、基礎体力が求められます。また、大規模な現場では個人ではなくチームを組んで作業を行うことも多い仕事です。チームワークを乱さず協力しながら作業を進められるように円滑なコミュニケーションをとることが求められます。

給与の目安は?Emolument

■年収300万円~600万円
企業の規模や取得した資格の種類によっても年収が異なります。資格の種類は転職活動などにも影響するため、キャリアアップを目指す場合は積極的に資格を取得していきましょう。

仕事で関わるヒトRelation

・同業者
・建物のオーナー

どうやったらなれる?To become

・消防設備士(甲種・乙種)
乙種は誰でも受験することが可能ですが、甲種を受験する場合は複数ある受験資格のいずれかを有している必要があります。受験資格を得る条件は、「機械・電気・工業化学・土木・建築に関する学科を修めている」「乙種の資格を取得後、2年以上消防用設備の整備経験を有している」「電気工事士の資格がある」などの学歴・経験・資格などがあります。その他、上記以外にも受験資格を得る方法は多いので、当てはまるものがあるか調べてみると良いでしょう。無資格未経験から甲種の消防設備士を目指す場合は、乙種の資格を取得して実務経験を積む方法が近道です。

【所有していると仕事の幅が広がる資格】
・電気工事士
・防災管理点検資格者
・危険物取扱者資格

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