金融系スペシャリスト
投資銀行業務
- 人と接するのが好き
- 専門家になりたい
- 人の役に立ちたい
どんなお仕事?
■大企業や自治体・機関投資家など大口顧客を対象とした営業業務ホールセール(wholesale)は英単語で卸売を意味し、金融業界をメインに流通業界での法人や組織相手の営業業務を指します。銀行や証券など金融業界の場合、営業職はこのホールセールと、個人の顧客を対象とするリテール(retail=小売)の2つに分けられます。例えば銀行なら大口預金・貸付業務、海外進出時の資金調達・決算などがホールセールの業務となります。証券であれば、株式・債権の引受業務や資金調達・運用、金融商品への投資からM&Aの仲介・斡旋などです。いずれの場合も、ホールセールは中小企業や個人相手のリテールに比べて取引額が大きく、そこに比例して得られる手数料収入も高額なのが一番の違いといえるでしょう。また資金調達に関する相談・提案、財務状況に関する分析・改善方法の提案において、グローバル・スタンダードとされるルールに則り、業務が進められる点も大きな特徴です。このようにグローバルな側面が強く、経営に一歩踏み込んだスケールの大きい案件を扱える点が、ホールセールという仕事の魅力といえます。
仕事内容をもっと詳しくDetail
【主な仕事の流れ】
[1]クライアントへのヒアリング
大企業や自治体・機関投資家を相手に、クライアントが抱える問題に対して大規模な預金・貸付や、株式・債券の発行による資金調達、金融商品による資産運用など、最適な提案をします。
[2]セールス・トレーディング
クライアントの資金運用ニーズに応じて株式や債権、金利・為替など各種デリバティブ商品を販売し、資産を運用していきます。
[3]M&A
企業や事業の所有権や経営権を売買するM&Aでは証券会社のホールセールが仲介や斡旋を行い、成約時に手数料が入る仕組みです。
やりがいは?Worth
★仕事のスケールの大きさ
★クライアントの期待を超える提案・サポートが実行できた時の達成感
★成果が大きな報酬としてリターンされる点
必要な能力・スキルAbility & Skill
●経済から金融における幅広い知識
●コミュニケーション能力
●プレゼン能力
●分析力
●語学力
●冷静な判断力
●フットワークの軽さ
●メンタルの強さ
ホールセールは億単位を超える大きな案件を取りまとめる事も珍しくありません。法人や財務部門のトップをはじめ、資産運用のプロともいえる機関投資家を相手に商談を進め、いかに成約までこぎ着けられるかが重要となります。
このため適切な金融商品の紹介に留まらず、一歩踏み込んだ専門知識やプレゼン力に加えてクライアントの経営状況を緻密に分析するなど、複合的に活用していくスキルが必要です。
給与の目安は?Emolument
年収600万円~1000万円前後
※さまざまなスキルを必要とする職種だけに、他の営業職と比べて年収は高めになっています。また基本給は平均的であっても成果によって賞与が高額となる傾向があります。
メガバンクや外資日本法人のホールセール専門の証券会社(投資銀行)では、成果を出せば20代で1000万円超の高額な年収を得ている方も珍しくありません。
仕事で関わるヒトRelation
・クライアント/上場企業・国・自治体・海外企業・機関投資家
・運用会社/保険会社・信託銀行(運用部門)・投資顧問会社・投資信託会社
・受託銀行/信託銀行(資産管理部門)・マスタートラスト
・決済機関/証券保管振替機構・日銀ネットなど
・証券市場/証券取引所・金融機関同士の売買市場
・管理部門/ミドル・バックオフィス
・財務部門スタッフ
・リスクマネジメント部門スタッフ
どうやったらなれる?To become
新卒でいきなりホールセール部門に配属されることはほとんどありません。ホールセールを目指すには、まずリテール営業で成果を出すことが必須条件になります。
また最低限必ず取得しておかなければならない資格として、外務員資格が挙げられます。これは銀行・証券会社いずれにおいても必要なものです。