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行政書士
- コツコツやるのが好き
- 専門家になりたい
- 人の役に立ちたい
どんなお仕事?
行政書士は官公署(各省庁、都道府県庁、市区町村、警察など)をはじめとした公的機関への手続きに関する仕事を行う専門家です。公的機関に手続きを行いたい一般の個人や企業を顧客として、手続きに向けた書類作成、手続きの代理、および手続きに関しての相談に乗ることが主な業務となります。近年では、手続き書類もデジタル化が進んでいるため、電子データによる書類の取り扱いも業務に含まれます。行政と国民や企業組織の間には法律が存在し、各種手続きはそれぞれ別の書式となるため、必要とされる記載事項も異なります。行政書士は法律に関する知識を用いて、行政と国民や企業組織のパイプ役を果たす役割を担っています。
仕事内容をもっと詳しくDetail
【主な業務】
行政書士法に定められている行政書士の主業務は以下の3つに大別することができます。
[1]書類作成業務
行政に対して提出する書類を顧客に代わって作成します。手続きに必要な書類、様式、記載内容の調査を行い、顧客からは必要な情報を集めて、書類を完成させます。手続き書類は1万種以上あるとされており、許認可などでは適切な書類の作成ノウハウ、スキルが必要となります。
[2]許認可申請の代理
各種の書類作成とあわせて手続きを代理で実施します。行政書士は過去の事例や高い専門性を活かして、迅速に官公署への手続きを行うことが可能です。
[3]相談業務
各種手続きやそれに伴う書類作成に関して、顧客の相談に乗り、問題の解決を支援することも行政書士の仕事となります。豊富な経験、事例と専門知識を活かして、顧客の問題解決に力を貸します。
また、法律によって規定されてはいませんが、書類作成に向けた情報収集、調査なども業務に含まれます。
なお、弁護士法、建築士法などの法律で制限される業務は行政書士資格のみでは行うことができません。
【対象の書類】
行政書士の扱う書類として代表的なものには、下記の3種類があげられます。
・国や地方公共団体など、官公署に提出する書類
・事実証明に関する書類(実地調査に基づく図面類を含む)
・権利義務に関する書類
【利用シーン】
行政書士が国民の生活や企業のビジネスに活用されるシーンとして、下記があります。
●一般市民のくらし
・遺言・相続
・契約書
・民事法務
・運輸関連業務(自動車の登録他)
・国際関係業務
・成年後見
●ビジネス
・会社設立
・雇用関連
・各種書類作成
・許認可申請
・知的財産権
・コンサルティング
やりがいは?Worth
★身に着けた法知識を仕事で役立てられること
★顧客の課題を解決し、喜んでもらえること
★個人で資格を持てるため、独立して事業を行いやすいこと
★実力と働き方次第では高収入も望めること
必要な能力・スキルAbility & Skill
●法知識
●読解力
●論理的推論
●文章力
●コミュニケーション能力
給与の目安は?Emolument
■年収 平均533万円(企業、組織に所属している場合)
行政書士については、77%が自営業・フリーランスであり、働き方により収入は大きく変わってきます。
仕事で関わるヒトRelation
●一般の個人顧客
●顧客の親類、縁者
●企業組織の手続き担当者
●企業組織の手続きに関する業務従事者
●官公署の窓口担当者
●官公署の手続き対象の業務従事者
どうやったらなれる?To become
行政書士となる場合、専門の試験に合格し、各都道府県の行政書士会を経由して、日本行政書士会連合会への登録が必要となります。(一部を除く)
●行政書士試験
ただし、下記のいずれかの条件を満たしていれば行政書士試験の合格は免除されます。
・弁護士、弁理士、公認会計士、税理士となる資格を有する者
・国または地方の公務員として行政事務を担当した期間が通算して20年以上(高等学校・大学等を卒業した者は17年以上)になる者
さらに、行政書士の業務を深める資格として下記があります。
●特定行政書士
行政書士として働く場合には、他の資格も取得することで業務分野を拡大可能です。
●税理士
●司法書士
●宅建
●中小企業診断士
●ファイナンシャルプランナー
など