IT・通信・インターネット
インフラエンジニア
- コツコツやるのが好き
- 専門家になりたい
- 組織や社会に影響を与えたい
どんなお仕事？
インフラエンジニアは各種のITシステム、Webサービスなどのソフトウェア（アプリケーション）の稼働に必要なITインフラを提供するエンジニアです。ITインフラにはネットワーク、サーバー、データベースなどのミドルウェア、クラウド環境などが含まれます。 ITによるサービスの提供を行う基盤を設計、構築、運用保守することが主な業務となります。ITインフラとソフトウェアを継続的に稼働させ、業務に必要なサービスを提供し続けることがミッションです。
仕事内容をもっと詳しくDetail
【主な仕事】
コンピュータ間の通信を支えるネットワークや処理を実施するサーバーなどが、ITインフラと呼ばれます。ソフトウェア（ITシステム、プログラム、アプリケーション）およびサービスの稼働環境が主な用途です。
インフラエンジニアの仕事を工程別に分けると、「要件の決定」、「機器やサービスの選定」、「設計」、「構築」、「運用保守」に大別できます。所属企業やスキルにより担当工程は変わってきますが、一般に要件の決定や設計といった上流工程業務ほど高いスキルが必要となります。また近年では、ITインフラ構築においてクラウドサービスの活用も重要な選択肢の一つです。
【仕事の流れ】
[1]要件の決定
顧客からどのような用途、目的のITインフラを構築するかをヒアリングし、必要なインフラの大枠を定めます。システム（サービス、アプリケーション）を稼働させる環境として利用する場合、データの格納先として利用する場合、外部との通信の窓口とする場合など様々です。
顧客は社内、社外の両方があります。顧客企業向けのITインフラを構築する場合もあれば、自社で提供するサービス用のインフラ構築もあり、ITインフラを利用する全ての相手が顧客となり得ます。
ITインフラは様々な方法で実現可能です。システムの要件、要求される性能、予算などの条件から、状況ごとに最適なインフラ方式を定める必要があるため、知識と経験が要求される工程です。
[2]機器やサービスの選定
インフラ構築に利用するハードウェア（機器）やクラウドサービス、OS、ミドルウェアなどのソフトウェア製品の選定を行います。インフラエンジニアの扱う製品は非常に高価なものも多く、選定した理由や製品ごとの比較などを顧客に説明して納得してもらう必要があります。
[3]設計
ITインフラを設計し、設計書を記載します。機器の配置、接続などの物理的な設計と、サーバーや機器などへの設定値、ミドルウェア、チューニング、ユーザーとファイルの利用権限設定などの電子的な設定内容の設計があります。
[4]構築
設計書に基づいて、ITインフラを構築する工程です。
主にサーバーやクラウドサービス上に、ITインフラを電子的操作にて設定を行い構築します。具体的には、サーバーや機器へ値を設定する、ソフトウェアのインストールを行う、他のインフラとの接続を行う作業などがあります。
物理的なハードウェアが存在する場合には、組み立て、設置なども行います。
構築完了後は、設計した意図通りにITインフラが動作するか確認（テスト）を実施し、品質を確保します。
[5]運用保守
ITインフラのリリース後は継続的なインフラの稼働を提供する運用保守工程となります。
インフラが正しく動作しているかを監視し、性能に問題がある場合にはチューニングなどの対策も担当職務の範囲です。トラブル発生時の障害対応、部品交換やOSのアップデートなどのメンテナンスも業務に含みます。
やりがいは？Worth
★社会や企業の中心となる大きな仕組みの基盤に携われるため、貢献度の高さを感じることができます。
★ITインフラは多くのユーザーに利用されるため、多くの人の役に立つことができます。
★ビジネスを動かす仕組みを構築するため、所属企業に大きく貢献している実感があります。
★継続的に技術の習得、蓄積を行い、自己のスキルアップを図ることができます。
★インフラ構築プロジェクトは計画的な大規模作業であり、やり遂げた際の達成感は大きなやりがいです。
★顧客や社内からトラブル時に直接的に頼られる立場となるため、他者に必要とされる仕事です。
必要な能力・スキルAbility & Skill
●ITについての幅広い基礎知識
●サーバー、OS、ネットワーク、データベース、クラウド、仮想化などの専門知識
●論理的思考力
●文章読解力
●問題解決力
●コミュニケーション能力
●設計、構築経験
●運用保守経験
●クラウド利用経験
●技術情報の継続的キャッチアップ
ITに関する知識を中心にインフラの構築および操作をするためのスキルが必要となります。IT技術の進歩は続いており、トレンドに合わせて継続的な学習を行います。
給与の目安は？Emolument
■年収 約300～1000万円超
平均年収は約733万円となっており、ITエンジニアの中でも非常に高い部類です。
仕事で関わるヒトRelation
●お客様企業の情報システム部門担当者
●アプリケーション開発者
●アプリケーション運用保守担当者
●プロジェクトマネージャー
●ヘルプデスク
●他のインフラ部門担当者
どうやったらなれる？To become
必須資格はありません。情報系の専門学校や大学卒が就職には有利ですが、文系出身のインフラエンジニアも少なくないです。プログラミングスクールやWeb・書籍を活用した独習によりスキルを習得し、転職する場合もあります。
【関連する資格】
●サーバー向けOSLinuxに関連する資格
・LinuC
・LPIC
●情報処理技術者試験
・ネットワークスペシャリスト
・データベーススペシャリスト
●クラウド、ネットワーク、データベースなど専門技術に関するベンダー資格
・AWS認定資格
・Microsoft認定資格（Azure）
・GoogleCloud認定資格
・シスコ認定
・ORACLE MASTER
