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営業・企画営業

マーケットリサーチ、市場調査・分析

  • 何かを作るのが好き
  • コツコツやるのが好き
  • アイデアを考えるのが好き
  • 専門家になりたい
  • 組織や社会に影響を与えたい
  • 物事を分析・研究・探究したい

どんなお仕事?

■消費者のニーズを調査・分析し、商品・サービスの開発につなげる仕事
企業活動を支える『マーケティング』の中で、第一段階を担うのが、この「マーケットリサーチ、市場調査・分析(※以下マーケットリサーチ)」です。 消費者の嗜好・志向や、関心、競合他社の動き、世界各国での動向、行政統計調査分析、小売店対策といったあらゆる動向を調査し、新商品の開発や既存商品の改善のきっかけと方向性を示します。また、販路や顧客層の最適化にもマーケットリサーチでの分析が用いられるなど、企業経営に大きな影響を及ぼします。
マーケティングの一連業務フロー⇒市場調査・マーケットリサーチ⇒商品企画・開発⇒新商品・リニューアル商品の販促企画 商品企画・開発 新商品・リニューアル商品の販促企画

仕事内容をもっと詳しくDetail

【主な仕事】 マーケットリサーチ職の就業先は大きく分けて、(a)マーケットリサーチ会社、(b)メーカー・大手サービス企業、(c)広告代理店、(d)官公庁…となります。(b)のメーカー・大手サービス事業者は自社の商品やサービスの開発・改善のために、(a)(c)は取引先企業のために、(d)は国の政策や国内企業のために、といった特色があります。
[1]調査準備/マーケティング調査を通じて、何を実現したいのかという目的をまず明確化するためにコンセプトシートを作成します。今抱えている課題(ex.10年続くロングセラー商品の売上が急に落ちている)をきっちりとおさえ、何のためにリサーチを実施するのかをあぶりだします。こうして『調査の対象グループ・欲しいデータ・そのデータを用いて決定する事項』に分解。さらに、マーケットリサーチの予算、調査~報告書のスケジュールを組み、すべてをシートにまとめます。
[2]既存調査資料活用/新たにリサーチする前に、同じ既存調査がないか情報収集し、極力無駄を省きます。
[3]サンプル数の決定/サンプル数(モニター数)は精度とコストの兼ね合いで頭を悩ます部分です。サンプル数を増やせば精度が向上しますが、コストが跳ね上がります。サンプリング数と誤差のバランスを考え、ベストな決定をします。
[4]調査方法の選定/調査方法の主なものは、A)訪問面接調査、B)留置調査、C)電話調査、D)郵送調査、E)グループ調査、F)インターネット調査、G)街頭調査、などです。それぞれのメリット・デメリット(ex.Aの訪問面接調査では調査員が直接対象者に会うため質問量を多く設定でき信頼性が高い一方、1サンプルあたり5000~1万円もの高い費用がかかる)を考慮し、絞り込みます。
[5]調査票作成/調査票は回答者の属性を記入する部分(フェイス項目)と、今回の調査に必要な質問部分で構成されます。回答法には自由回答と選択回答があり、さらに選択回答では単一回答、複数回答があります。最良の回答法を選択しつつ、さらに誘導質問や解釈の個人差がないよう充分注意して、調査票を作成します。また、あまりに項目が多いと相手の意欲をそぎ、回答の精度も落ちますので、配慮が必要です。
[6]実際の調査/決定した調査方法に沿って実際の調査(実査)を行います。回収率を上げるために調査票を1枚にまとめる、こまめに連絡を入れるといった小さな努力が欠かせません。メーカーなどで市場調査部門がある企業でも実査は外部の専門会社に頼むケースも多く、その場合は選定・手配が必要です。
[7]調査結果の分析・レポート/回収した調査票をもとに分析。その後、最初の調査の目的を踏まえながらレポートを作成します。

やりがいは?Worth

★日々、膨大な商品・サービスが生み出されは淘汰されています。商品・サービスの開発には莫大な開発費・製造費・宣伝費・流通費がかかっており、失敗すれば大金を失います。ギャンブルとも言える新商品・サービス開発の勝率を上げるために、あらゆる情報を収集し、消費者の行動心理を調査し、分析するのがマーケットリサーチ。大きなミッションを背負った仕事です。
★自分のリサーチが商品開発や広告・宣伝に影響を与え、それが消費者にも受け入れられてヒットしたときは、大きな手応えと喜びを感じます。
★マーケットリサーチは売り手と買い手の間のギャップを翻訳する仕事。漠然としたマーケット動向の仮説を立て、実証するという探究プロセスが味わえます。

必要な能力・スキルAbility & Skill

●流行や世の中の動きに対する好奇心
●バランス感覚
●論理的思考力、分析力
●コミュニケーション能力
●説明力・文章力・プレゼンテーションスキル
●数学・統計学

消費者のマインド、流行、世の中の動きに対する強い好奇心があることがマーケットリサーチ職の基盤になります。さらに企業の課題に対して、仮説を立てた上で最適な調査計画書を練り、リサーチを実行し、結果を分析し、仮説とのギャップを踏まえて考察する…といった一連の業務には論理的思考力は欠かせません。ただし、数字で表れるアンケート結果より、調査対象者が言ったひと言が真理をついていることもあり、本質を見抜くバランス感覚も必要です。調査結果は関係者が納得できるだけの説明力をもったレポートに仕上げます。会議の場で発表する機会もあるのでプレゼンテーション力も必須でしょう。商品企画部や取引先企業、消費者など様々な人との打ち合わせではコミュニケーションスキルが活かせます。収集したアンケートの分析には数学・統計学を利用しますので、基礎知識の習得も求められます。※マーケットリサーチ専門会社では分析手法やデータ収集の形式の考案といった高度な数学知識を駆使する研究職もあります。

給与の目安は?Emolument

■年収300万~1300万円
※全職種平均より約30~80万円年収が高い傾向があります。

仕事で関わるヒトRelation

ここでは就業先(a)(b)において説明します。
(a)マーケットリサーチ会社
●企業・国・公共団体などのクライアント
●エンドユーザー(消費者・対象企業)
●調査員 ●官公庁
(b)メーカー・大手サービス企業
商品企画部門 ●販促企画部門 ●経営者・経営企画部 
●外部のリサーチ会社 ●営業部門 
●エンドユーザー(消費者・顧客企業)●官公庁 

どうやったらなれる?To become

マーケットリサーチ(市場調査・分析)に必要な資格は特にありません。大学を卒業し、マーケットリサーチ会社、企業の商品企画部門、メーカーの営業、広告代理店などに入社したのち、マーケットリサーチの仕事に就くケースが多いようです。大学での専攻で有利不利はありませんが、理工系を卒業した人は専門家として重宝されます。

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