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弁理士

  • 人と接するのが好き
  • 専門家になりたい
  • 人の役に立ちたい
  • 組織や社会に影響を与えたい
  • 物事を分析・研究・探究したい

どんなお仕事?

■特許や意匠、商標などを守る、知的財産権のスペシャリスト
弁理士とは、個人発明家や企業に代わって、特許権など知的財産権の申請を代行する職業です。知的財産権には4つの代表的な産業財産権(工業所有権とも言われる)があり、1つ目が技術に関する高度な創作・発明が保護される「特許権」。2つ目は「実用新案権」で、これは特許権と比較すると取得ハードルは低く、技術に関する創作・発明を広く保護するもの。3つ目の「意匠権」は、デザインに関する権利を守るもの。4つ目は「商標権」で社名や商品・サービス名に関する権利を保護しています。これら知的財産権の申請先は日本国内であれば特許庁であり、こうした申請の代行は弁理士にのみ、許されています。弁理士の主業務は、申請書類作成や手続き代理ですが、特許技術に関するコンサルティングや訴訟代理、海外への知的財産権取得やライセンス契約交渉など、活躍の舞台は確実に広がっています。

仕事内容をもっと詳しくDetail

【主な仕事】弁理士の多くが特許事務所もしくは法律事務所に勤務しています。また、メーカーなど企業の知的財産部に所属し、企業内の知的財産権を担当している弁理士もいます。
[1]評価・鑑定/依頼された発明や考案、意匠、商標に関して、まずは先行案件を調査。類似するものがないか、本当に独創性はあるか、などといった点から、権利化が可能であるかを判断し、さらにその権利の範囲を鑑定します。特許庁の見解を求めるために判定請求も行います。
[2]出願/特許庁に対する出願手続きを担当します。その技術や意匠、商標に関して、重要なポイントを把握し、分かりやすく、詳しく説明した図面や書類を作成し、願書と共に特許庁に提出します。ここで、もっとも大事なのは、権利のすべてが取得できるよう、抜けやもれがないように、すべての権利を網羅した書類を作り上げること。抜け・もれがあると、他者にその穴を突かれ、その権利を奪われることさえあるからです。
[3]拒絶理由通知後の対応/特許庁から出願を拒否する「拒絶理由通知」が届いた場合は、意見書や補正書を新たに添付し、再度審査へのぞみます。また、特許庁の審決に不服な場合、弁理士は代理人として訴訟を起こします。
[4]争訟/取得した知的財産権が権利侵害の問題に巻き込まれたときは、代理人として訴訟を担当。弁護士とチームを組んで、訴訟を乗り切ることもあります。
[5]海外での知的財産権の取得/国内で取得した知的財産権は、残念ながら日本でしか通用しません。しかし、いまやグローバル化は当然の流れ。海外において知的財産権を守るためには、各国毎に法律を理解した上で、権利を取得しなければならず、とても大変です。が、実はこうした海外での産業財産権取得をスムーズにするためのパリ条約を世界160ヶ国が結んでいます。中でも発明に関しては、海外の特許取得をさらに容易にする特許協力条約(PCT)が用意されており、加盟国は日本を含む、約110ヶ国。また、海外での商標の権利保護を目的としたマドリッド条約などもあり、弁理士はこうした海外での知的財産権取得にも奔走する必要があるのです。

やりがいは?Worth

★難易度が高いスペシャリスト資格。非常にニーズが高いのですが、約6000人程しかいないため、希少価値があります。
★なるべく広範囲に強い権利を取得するのが弁理士の腕の見せ所。発案者の権利を保護する責任の大きな仕事です。
★ものすごい発明に出会うことも…。様々な技術や意匠の最前線に携わる仕事なので知的好奇心が満たせます。

必要な能力・スキルAbility & Skill

●コミュニケーションスキル
●緻密さ、正確さ
●想像力
●知的財産権、法律の知識
●技術に関する理解の下地
●語学力

しっかりと権利を保護するために、弁理士は依頼者から、発明した技術や意匠の内容を聞きださなければなりません。時には言葉を引き出しつつ、こまめに確認をとりながら進めるので、コミュニケーションスキルは絶対条件です。また、知的財産権取得のモットーは広範囲に強力な権利を取得すること。依頼された発明などが「どのように応用される可能性があるか」といった想像力を働かせて、どんな応用に関しても権利保護ができる図面を作成します。その際は決してミスすることなく、緻密で正確な書類作成が要求されます。知的財産権・法律の知識はいうまでもありませんが、発明者の説明を理解するために、様々な技術について、下地となる知識を身につける必要があります。海外での知的財産権取得の機会も多いので、語学力も必須です。

給与の目安は?Emolument

■年収400万~3000万円
※一般企業の弁理士は、社内の他職種と同様の給与水準。特許事務所・法律事務所の弁理士は手腕により、800万~1200万円も可能。独立して、成功すればさらに高収入も目指せます。

仕事で関わるヒトRelation

●特許庁 ●海外の知的財産権の担当
●企業の知的財産部(依頼主) ●発明者(依頼主)

どうやったらなれる?To become

弁理士になるためには、弁理士試験合格が必須条件。学歴に関係なく受験することができますが、弁理士の資格は超難関と言われ、年間で600人前後の合格者のうち、ほとんどが超難関大学の理系出身者(修士・博士を多く含む)で占められています。ただし、特許庁で審査官か審判官業務を7年間携わった人は、試験が免除されます。また弁護士資格があれば、弁理士を名乗ることが可能です。 弁理士資格取得後は、特許事務所・法律事務所、もしくは企業の知的財産部にて勤務します。
【関連する資格】
●弁理士 ●弁護士

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法務では勤務先の事業内容や企業規模、海外展開の有無がキャリアに大きく影響しますので、勤務先概要は必ず書きましょう。また、業務を分野ごとにまとめ、箇条書きにすると分かりやすくなります。

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