機械・メカトロ
機械設計
- 何かを作るのが好き
- コツコツやるのが好き
- 専門家になりたい
- 組織や社会に影響を与えたい
- 物事を分析・研究・探究したい
どんなお仕事?
■携帯電話、自動車、工作機械、家電、デジカメ、時計…さまざまな機械製品のメカニズムを設計 一口に機械設計といってもその分野は広く、対象製品の規模で分類すると、プラント・重機械等の『重工業系』、自動車・電車・航空機・船舶・工作機械等の『一般機械系』、デジカメ・時計・パソコン・携帯電話等に代表される『精密機械系』、となります。例えば「より軽く・小さく・薄く」が求められる精密機械と、「強く・大きく・重く」が求められる重工業機械のように、対象とする機械の規模で技術内容は大きく異なります。 製品の企画やデザインを元に、機械部品の設計の図面作成を、CADを使って進めていきます。機械設計では材料工学、熱力学、流体力学、摩擦・摩耗・潤滑工学等の広範囲な知識が必要となります。仕事内容をもっと詳しくDetail
ほとんどの機械製品には電子回路が組み込まれており、メカニクス(機械・機構)とエレクトロニクス(電子制御)の融合であるメカトロニクス技術で作られています。ただし、一般に機械設計ではこのエレクトロニクスを除いた技術を指します。 【主な仕事の流れ】 [1]概念設計/製品企画担当者やお客様とミーティングを行い、今回の製品の目的(ex.軽量化、低騒音、デザインを満足するための強度…)やコンセプトを明確にします。さらに、製造コスト、サイズ、機能といったスペックを確認。その内容を満たす設計についての大まかなアイデアをまとめ、機構・機能・作業能力等の要求仕様を決定します。 [2]基本設計/概念設計に沿って、機械の基本構造や周辺の装置、使用する部品を決定します。どの材質の部品を使うかで機械の強度も大きく異なりますので、材料力学・流体力学・熱工学・トライボロジー等の技術を使って強度計算しながら試行錯誤。ここでは三次元CADを使って設計を行います。製品として量産しますので、1円でもコストダウンしようという意識も重要です。強度とコスト、納期…これらのバランスをとるのが難しくも、面白くもあります。 [3]詳細設計/CADを使って、第三者が制作できるよう正確な寸法、詳しい材質、加工方法、組立方法まで詳細に記述した図面へ仕上げます。 [4]プロトタイプ試作/試作品を作り、動作の確認を行います。不具合が見つかれば設計段階に戻り、修正を加えます。さらに関連する機構部の試作品を組み立てた上で連結し、調整・評価を行い、量産段階へと進みます。
やりがいは?Worth
★常に最先端の製品開発に関われるのでワクワク感が味わえ、もの作りの醍醐味があります。
★日進月歩で進化する素材等の最新情報をキャッチアップし、より良い製品作りに活かす仕事。常に新しい発見があります。
★手掛けた商品が世の中でヒットしたときや、お客様からありがとうの言葉を頂いたときはうれしい気持ちになります。
必要な能力・スキルAbility & Skill
●論理的思考力
●機械工学に関する知識
●緻密性・継続性
●アイデア、探究心
●コミュニケーションスキル
どんな機械を作るか考え、それを実際の図面に落とし、試作品を完成させ、検証を重ねる…こうしたプロセスには論理的思考力が欠かせません。試作品が予想通りの動作をしない時は何度も設計段階に立ち返ったり、コスト削減を達成するために様々な素材でシミュレートしたりと、コツコツと積み重ねていく緻密性や継続性も必要です。常に最新の技術に興味を持つ探究心、新機能を実現するためのアイデア、様々な部署と連携するためのコミュニケーション力等も問われます。
給与の目安は?Emolument
年収 300万~1500万円 ※旬の技術分野(エコカー、ロボット、発電所)のニーズは高く、技術力があれば優遇されます。
仕事で関わるヒトRelation
●商品の企画担当 ●工業デザイナー ●部品メーカー
●購買担当者 ●品質管理担当者
どうやったらなれる?To become
大学、専門学校、高校等で機械工学を専攻した後、メーカーに入社し、キャリアを積むことがほとんどです。CADオペレーターとしてなら、未経験でチャレンジできる可能性があります。 【関連する資格】●技術士(機械部門) ●技術士補(機械部門)●機械設計技術者(1~3級)