医療・医療機器・福祉
ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 人と接するのが好き
- コツコツやるのが好き
- 専門家になりたい
- 人の役に立ちたい
どんなお仕事?
■介護を必要としている本人や家族の希望を伺い、適切な介護サービス計画を作成 ケアマネジャー(介護支援専門員)は、まず介護が必要な方の心身の状態に合わせて、各介護サービスの計画(ケアプラン)を立案します。その後、各介護サービス運営者と連絡調整を行い、実際に介護サービスを受けられるようコーディネイト。さらに、介護認定のための申請代行も担当します。ケアプランの作成前にはご本人やご家族の介護に関する希望をきちんとヒアリングすることが重要となります。ケアプランにそって、介護サービスをスタートさせた後は定期的に利用者や関係者との情報交換を行い、随時ケアプランの改善を図ります。仕事内容をもっと詳しくDetail
【主な仕事内容】 [1]介護認定申請代行/まずはご高齢者や障がいをお持ちの方等、介護を必要としている方やそのご家族からの相談を受けます。介護サービスを利用するには介護保険制度の要介護認定を受ける必要があり、この認定申請を代行するのもケアマネジャーの仕事。そのために要介護者やご家族の状況をしっかりと把握します。 [2]訪問してヒアリング/要介護認定後はご自宅を訪問して、介護サービスに関するご希望を伺います。ご本人もご家族も不安や緊張を感じるので、できるだけ話しやすい雰囲気作りを心がけます。『認知症の進行をできるだけ遅らせたい』『手先を動かすことが好き』『食事や会話を楽しみたい』『共働きなので時間の長いデイサービスを…』『足腰を使いたい』…等の要望を拾い集めます。また、介護サービスは利用者がその料金の1割を負担をする制度(9割は介護保険が負担)なので、金銭的な配慮も忘れてはいけません。 [3]ケアプラン作成/介護施設によって「筋力回復器具が多い」「価格が良心的」「レクリエーションが豊富」等得意領域が違うので、ヒアリングした内容を最大限考慮しながらケアプランを組み立てます。ケアプラン作成後は再びご本人やご家族とお会いし、内容の説明を行います。 [4]連絡調整・介護プラン実施/介護を受けるために関係する介護サービス事業所に連絡をとり、介護内容の詳細や注意点などを共有します。その後、実際にケアプランに基づいた介護サービスが始まります。 [5]モニタリング/介護サービスの現場や利用者を定期的に訪問し、サービス内容の満足度調査(モニタリング)を実施。また随時、介護士や施設の看護師、社会福祉士、介護予防運動指導員等の関係者にも話を伺います。こうして課題点が発見されたら、もう1度ケアプランを見直すところから始めます。 [6]1日の流れ/新しいご相談に応じたり、ご利用中の方を月1度定期訪問したりと、1日に1~4件程度のアポイントをこなします。空いた時間で各種書類作成や関係者ミーティングがあります。
やりがいは?Worth
★ケアプランを実施したことで車いすに頼りがちだったご高齢者が杖をつきながら少しずつ歩くようになったり、表情も曇りがちだった方が笑顔で毎日を送っていたりすると、大きなやりがいを感じます。
★定期訪問をご利用者もご家族も心待ちにしている様子を見ると、頼られている実感を味わうことができます。
★利用者が人生の最期を迎えたときに、ご家族から「尊厳ある最期の時間を過ごせて良かった」との言葉を頂くことも…。じーんと言葉が心に沁みます。
★ご家族が介護により疲れきっている場合も少なくありません。そんな時、専門家としてサポートすることで負担を軽減して、ご家族がいきいきとした生活を取り戻せた時、ケアマネジャーという仕事の社会的意義を実感します。
必要な能力・スキルAbility & Skill
●福祉もしくは医療分野での実務経験
●相手の警戒心を解きほぐし、話しやすい雰囲気を作り上げるヒューマンスキル、コミュニケーションスキル
●相手の立場を考えて、最善を尽くそうというホスピタリティー
●他人の意見を取り入れて改善する柔軟性
●介護サービス関係者とのスムーズな連携をとるための人脈・ネットワーク
給与の目安は?Emolument
■年収 300万~500万円 ※ケアマネジャーになるには、医療もしくは福祉の実務経験5年以上という制約があり、さらに試験合格、研修受講が必須ということを考えると年収は少ないかもしれません。
仕事で関わるヒトRelation
●介護サービスを受ける方、そのご家族
●デイサービス、居宅介護サービス、訪問介護サービス等を運営する各事業者
●介護士、社会福祉士、看護師、医師、介護予防運動指導員、ヘルパーといった介護に関する専門職の方
どうやったらなれる?To become
ケアマネジャーになるには“介護支援専門員実務研修受講試験”に合格した上で、“介護支援専門員実務研修”を受講しなければなりません。試験を受けるための受験資格は医療もしくは福祉分野での5~10年(従事した業務により異なる)の実務経験が必須となります。 【関連する資格】 ●介護予防運動指導員 ●社会福祉士●カウンセラー関連資格 ●看護師●ホームヘルパー ●保健師