今回の調査対象社
大原キャリアスタッフ
今回潜入した人材紹介会社は、大原キャリアスタッフ。経理・会計系の職種に圧倒的な強さを誇っています。というのも、母体となっているのはみなさんもご存知の、あの「大原学園」なんです!
大原キャリアスタッフ 本社
〒532-0011 大阪府 大阪市淀川区西中島3-6-9 大原法律簿記専門学校大阪校2階[Map]
【交通】地下鉄御堂筋線「西中島南方駅」下車 ①出口徒歩3分 阪急京都線「南方駅」下車 徒歩5分 JR「新大阪駅」下車 徒歩13分
テレビCMでもおなじみ! 大原学園グループの人材紹介会社
阪急京都線の電車から見えるレンガ作りの建物。そこには「大原簿記専門学校」の看板。毎日の通勤で目にしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。大原キャリアスタッフは、この大原学園が母体となって生まれた人材紹介会社。オフィスも、学園校舎の2階にあります。
「大原学園は、学校法人になってから東京では51年、大阪では30年の歴史があります。『資格の大原』と言えば、すぐにわかっていただけることも多くて。ありがたいです」
最初にお話を伺ったのは、コンサルタントの松永洋一さん。なんと、ご自身も大原簿記専門学校の卒業生。同校は経理・会計系の資格に強く、簿記試験の会場にもなっています。大学や企業にも講師を派遣。簿記だけでなく、公認会計士や税理士を目指す人も多く通っています。
「大原キャリアスタッフの始まりは、大原学園の就職部から。専門学校では毎年100%に近い就職率を誇っています。ですが、社会人課程には就職・転職をサポートする部署がなかった。資格は、仕事に活かすために取得するものです。単なる取得で終わってはいけない。資格を活かしたキャリアアップ・キャリアチェンジを支援するために、キャリアスタッフは発足しました」(松永さん)
――御社は、大原学園就職課の社内ベンチャーとしてスタートして、平成9年には派遣事業、平成12年には紹介事業がはじまったのですね。
「学園自体の知名度が高く、求人は企業側からいただく問い合わせが大半です」(松永さん)
――経理なら大原、会計なら大原。そんな図式が広く知れわたっているんですね。実は調査隊も、「本気になったらオーハラ♪」と歌えてしまったりします……。
言うまでもなく、 得意分野は経理系!
――経理系職種に特化していることはよくわかりました。では、業界や業種はどうなんでしょう?
「経理や会計・財務・税務といった仕事は、ほとんどの企業にあると言ってもいいくらい。ですから、メーカー・商社・IT・金融・不動産……と、業界は多種多様です。会計事務所や税理士法人も多いですね」(松永さん)
ともすれば、「どこの会社でやっても仕事は同じ」と思われがちな経理という仕事。でも、そこは、「企業規模や年収などの条件面だけにとらわれることなく、経験できる仕事の内容や、やりがいで選んでほしい!」と言います。
「私たちは、クライアント企業の細かな仕事内容まで把握して、登録者の方が本当に求めているやりがいとピッタリくる仕事を紹介しています。 環境を変えることで仕事は変わってきますし、新たに資格を取るのも良いチャンスにつながりますよ。これまでのキャリアを活かしたい方は、ぜひ当社へ来ていただきたいですね」(松永さん)
――最初は経理補助的な仕事から始めた人が中小企業の経理へと転職し、さらに上場企業の決算や情報公開に関わるようになったという例もあると伺いました。
「経理という言葉は、「計数管理」を指すのではなく「経営管理」の略ではないでしょうか。ただ数字を計算していくのではなく、収益率や利益率を冷静に把握し、今会社がどんな状況にあるのか、何をするべきなのかを考える。経理とは、本来、経営の根幹を担う仕事だと思っています。 1000人規模の大企業で経理をしていた人が、より仕事のやりがいを求めて中小企業に転職するケースもありました。その方は、大きな組織で細分化された仕事をするより、小さな会社でも全体を見渡せる仕事がしたかったんですね。登録者の方には、オンリーワンの仕事を紹介したいと思ってます」(松永さん)
――人によって求めるものは違う。それを細やかに理解して、良い方向に導いてくれるのが人材紹介会社という存在。自分ひとりの転職活動ではなかなか得にくいものが、手に入りそうです。
経理に精通したスタッフが 登録者を強力にバックアップ
「カウンセリングはいつも、『これは面接ではありませんので……』という一言から始めます」
同社のキャリアアドバイザー、柴田尚代さん。登録者を思いやったカウンセリングには定評があります。
「私たちの前でいい格好をする必要はないんです。転職にいたった本当の理由、やりたい仕事、お給料……。なんでも正直に話してください。そうすることで、未来像が明確になると思うんですよ」(柴田さん)
――カウンセリングでは、意図的に「なぜ?」をくり返すそうですね。
「例えば、ご自身の長所と短所を伺う時。『なぜそう思われますか?』と改めて問うことで、より深くその点について考えますよね。そうすると、短所だと思ってたことが実は長所だったりする。面談を通して、客観的な自己分析をしてもらえたら」(柴田さん)
――松永さんは、本番の前に模擬面接をすることも多いそうですね。
「もっと自信を持ってほしい。面接に至っているということは、企業側がその人の職務経歴書や履歴書に少なからず興味を持っているということです」(松永さん)
――なるほど、そう思えば緊張も少しはほぐれます。
「面接は視覚と聴覚にいかに訴えるかがポイントです。提出している履歴書や職務経歴書に記載されている自分の過去は、もう変えられない(笑)。でも、意欲は1秒で変えられます。それを見てもらうんです。面接のテクニックを練習するより、『あなたらしさ』を引き出したいと思ってます」(松永さん)
――こんな熱い思いに支えられたら、及び腰になってしまいそうな転職活動もがんばれそうです!
コンサルタント 松永洋一さん
大原簿記専門学校の卒業生。一部上場企業で7年弱、経理を担当していた。その後、経営分析の実績を買われ、同社内の商品企画・営業を担当することに。「経理をやっていたからこそ、会社全体を冷静に分析できたんだと思います。」経理を知り尽くしたスペシャリストとして、登録者からも企業からも頼りにされている。「登録者と企業双方の喜びの声が私のパワーの源。新しい人生を一緒に探しましょう!」
キャリアアドバイザー 柴田尚代さん
前職はウェディングプランナー。「結婚も転職も人生の大きな転機。そこに関わって人に喜んでもらえる仕事を」と人材ビジネスの道へ。一貫して、夢と感動を与える仕事に携わってきた。「仕事は人生の大半を占めるもの。仕事にやりがいを感じられるかどうかで、生き方が大きく変わってくると思うんです。それは私自身も同じこと。みなさんと一緒に頑張っていきたいです」
同社の強み
POINT 1
大原学園を母体とした人材サービス会社
POINT 2
言うまでもなく、経理・会計・財務・税務に強い!
POINT 3
経理求人・会計業界に精通したコンサルタント、アドバイザーの存在
34歳/女性 | システムコンサルタント/年収600万円 | 連結会計システムコンサルタント/年収630万円 | |
---|---|---|---|
32歳/女性 | 企業/経理/年俸360万円 | 商社/経理/年俸480万円 | |
32歳/男性 | 会計事務所/年俸270万円 | 大証2部上場企業/年俸400万円 |
責任者にお聞きしました
資格取得のさらに先へ
夢を実現するお手伝い
コンサルタント 金田 章さん
私ども大原キャリアスタッフは人材事業を開始してまだ12年と 歴史は浅いのですが、母体である大原学園の多くの卒業生や 受講生の皆様が、すでに実務界で活躍してくださっています。 その評価は非常に高く大原への実務界からの信頼度や期待度の大きさを 常に感じています。
企業活動がますますグローバル化するなかで、会計の国際化も重要視され、 わが国の会計基準も大きく変化しています。 この変化に対応可能な知識と経験を有する優秀な人材の確保が 企業にとっては急務ですので、私どものようなエージェントへの期待も高まります。
企業が業績を向上させるには、昨今のような景気低迷期には 売上を伸ばすことは容易ではありません。 そのためいかに費用を適切な形で削減するかが重要な要素となります。 それには、企業の数値を熟知した経理部門が非常に重要な役割を担います。 「経理部が企業の経営戦略を決定する情報発信基地」 としてますます脚光をあびる存在になれば嬉しい限りです。
「誠実な対応」をモットーに、弊社にご登録くださる求職者のご経験や ご希望を丁寧にヒアリングし、ミスマッチをおこさない 求人紹介に努めてまいりたいと思います。
面談時間 | 75~90分 ※事前予約が必要 (平日9:30~21:00、土曜9:30~18:00 ※日曜は予約があれば対応) |
---|---|
服装 | 自由な服装でどうぞ |
面談前の準備 |
|
登録・面談後の サービス |
意外と見られている1社目の経験 キャリアチェンジしている人は前職の経歴をあっさりと書かれているケースが多い。しかし、自分の土台となっているものを身につけているのは、この時期。技術的な経験だけでなく、社会人としてのマナーや仕事の進め方など、大事なものを培っているはず。採用する側は、志望職種以外の職歴や、社会人経験すべてを見ているケースも意外とあるので、もう一度見直してみては? |
取材を終えて…
大原学園という伝統ある学校が母体にあるのですが、そこに人材紹介会社があるということを知らない人は多いのではないでしょうか?実際、卒業生である松永さん自身も知らなかったそうです。しかし、経理関連職に専門特化した実績とノウハウは、ちょっと他にはありません。
調査隊の勝手な偏見で、経理や税務と言えば、お固いイメージがありました(スミマセン)。ですが、みなさん冗談はうまいし、ツッコミもうまいし……。取材するこちら側の緊張も、すぐに解けていきました。
今回、経理という仕事に関して、とても熱いお話を聴かせていただきました。オフィスをあとにする頃には、「私もがんばるぞ!」と妙にやる気をもらっていた調査隊でした。
※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください