第1回
実際に活躍しているミドルマネージャーの世代
企業において、経営層と一般社員を結ぶ要の役割を果たす「ミドルマネジメント層」。具体的な役割としては部長、課長職がこれに当たりますが、その役割は非常に多岐にわたります。
今回、企業人事の方を対象に行われた「ミドルマネージャー」に関するアンケートでは、ミドルマネージャーが置かれている現状と、企業が期待する役割、また環境変化が一段と進むなかで新たに求められる役割などを、調査結果とあわせてお知らせいたします。
第1回のテーマは「実際に活躍しているミドルマネージャーの世代」です。 ミドルマネージャーから連想する世代は、30代でしょうか。40代でしょうか。下記の質問を企業に調査し、800社から回答を得ました。
現在、ミドルマネージャー(主に課長職)として最も活躍している世代
最も多かった回答は「40代前半」42.5%で、4割を占めています。 次いで、「40代後半」22.6%、「30代後半」21.4%が2割台で続いており、「40代前半」を中心とした前後の世代がミドルマネジャーを担っていることが分かります。
従業員規模別にみると、中小企業では若い世代のミドルマネジャーが活躍し、大企業ではミドルマネージャーの世代が高くなることが分かります。1~100人は「30代前半」9.8%、「30代後半」25.2%と30代のミドルマネジャーが35.0%を占めています。それに対して5001人以上では「30代前半」3.0%、「30代後半」9.9%と30代は12.9%にしか過ぎません。
業種別にみると、製造業で40代のミドルマネジャーが多くなっています。
上記結果以外にも、従業員の人員構成別調査では、中高年層の割合の少ない「ピラミッド」型は、若い時期からミドルマネージャーへ登用されている一方、「逆ピラミッド」型では40代後半~50代がミドルマネージャーの中核を成していることがわかりました。
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ミドルマネージャーの世代は、予想通りだったでしょうか?
次回のテーマは「中途採用で採用した世代」。2013年度に中途採用を行った企業に対し、採用した人材に当てはまる特徴と、30代後半以上の人材に求める要件を調査しました。その結果から、企業の求める人材像を考察します。
出典:「日本の人事部 人事白書2014」『日本の人事部』http://jinjibu.jp/
調査時期 | 2014年3月24日~2014年4月2日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』会員 |
調査方法 | インターネット調査 |
回答数 | のべ3,009社 3,189人 |
回答者属性 | 管理職(経営者・役員含む) 81.9%、非管理職 18.1% |