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職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
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実務経験が少ないため、職務経歴に書けることが少なくて悩んでいます。 |
(職務経歴書を見ながら)これまでは博物館や出版社、医療機器メーカーなどに勤めていらっしゃったようですが……なるほど、すべての在職期間を合わせると、実質的には3年ぐらいなんですね。 |
そうなんです。就職した後に、もっと医学の専門的な知識を身に付けたいと大学院に入ったりしたため、年齢のわりには初心者扱いになってしまうんです。 |
内藤さんが希望されている職種はどういったものなんでしょうか? |
経験のある営業企画、それから未経験なのですが広報・宣伝も興味があります。医療系の販促や医療系Webサイトの製作など医学の知識を生かせるクリエイティブな仕事を目指して転職活動を行っているのですが……でも、年齢的に未経験職種に挑戦するのは、厳しいですよね……。 |
広報・宣伝は人気職種ですからね。キャリア採用はキャリアが重視されるので、自分の特殊な能力や経験を強くアピールしなくてはならない。そのために職務経歴書では、どんな仕事をし、どういう役割を果たし、どんな成果を出したのかがわかることが重要なんですよ。職務経歴書を見ると内藤さんは、販促物ツールを制作したり、博物館のイベントを企画されたりしていますね? こういった、内藤さんができることを、もっと大きく前面にアピールしましょう。 |
具体的にはどうすればいいのでしょうか? |
まず表を作って3つの欄を作りましょう。一番左側には「職務領域」としてどういう業務にどのくらいの期間携わったかと書きます。次に真ん中の欄の「職務経歴のあらまし」には職種と簡単な職務内容、つまり「やってきたこと」を書き、一番右側は「私の貢献したい領域」として、これまでやってきたことに連動させて内藤さんが「できること」を書いていくんです。 たとえば一番左に「販促業務」と書いたら、真ん中にはそれに対して内藤さんが工夫したことや成果をあげたことを具体的に書く。製品を売る際の補助ツールを作るため、自分で調べてアイデアを出したなら、一番右では「アイデアを発想できる」と書くんです。「やりたい」というだけでなく、内藤さんが現実にできることを書くのがポイントですね。 |
なるほど……! 「やってきたこと」は、具体例を挙げたほうがいいでしょうか? |
細かく書くと文字だらけになって、読みにくい印象を与えてしまう恐れがあるので、現在の職務経歴書に書かれてある感じでいいと思いますよ。 こんな風に、販促以外の職種も同じように書けば、3年という実務経験の中で、内藤さんがどんなスキルを磨いてきたかがわかるでしょう? とにかくまず書いてみて、それから「できること」を5つくらいに絞るといいと思います。文章も長すぎないように気をつけて。整理してみると、意外にできることがあると発見できるかもしれませんよ。 |
私、職務経歴書は会社ごとに分けた方がいいのかと思っていました……。 |
職務経歴書は会社経歴書ではありませんからね。そこを勘違いされる方が多いんです。職務経歴書の冒頭に、これまでの略歴を文章で4〜5行程度入れるといいと思いますよ。これで1枚目はいっぱいになると思うので、2枚目に志望動機と自己PRを書きましょう。現在の自己PRはちょっと長すぎるので、もっと絞って箇条書きでまとめてみてください。 |
志望動機は、履歴書とかぶってもいいのでしょうか? |
いいのですが、履歴書の志望動機欄ってけっこう小さいでしょう? それなら、履歴書の方は簡単に書いておいて「別紙参照」とし、職務経歴書でしっかり書く方がいいと思います。志望動機は熱意をアピールするところなので、なぜその会社に応募したのか、率直な気持ちを書いてくださいね。あとは、PCスキルや具体的な特技も忘れずに。内藤さんは素晴らしいPC技能をお持ちなので、もっとアピールした方がいいですよ! |
はい、ありがとうございます(笑)。あの、職務経歴の「できること」欄に、これまで作ったツールなどの画像を入れ込むのはどうでしょうか? |
うーん、入れても小さくなってわかりにくくなるかもしれないですよね? そうすると、かえってゴチャゴチャして見えるし、入れない方がいいかもしれません。職務経歴部分に限らず、全体のバランスを考えてフォントや文字の大きさを変えるなど、見た目のインパクトを大切にしてください。とにかく、「スキルはたくさん持っている」ということを押し出すことを忘れないようにしてくださいね。 |
わかりました。がんばって職務経歴書を作り直してみます! ありがとうございました。 |
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職種別!職務経歴書の書き方/解説&ダウンロード
「宣伝・販売促進」
「自身がやったこと、出来ること」と「全体をマネージ、プロモートすること」の違いを明確にしましょう。 これはどのような職種においても言えることですが、広告、販促分野では重要です。