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職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
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現在、おもに法人営業を担当しているのですが、取り扱っている商品がなじみのない工業用部品で説明しにくいんです。おまけに、得意先へのフォローが欠かせないことから、ルート色が強いと思われやすくて……。なかなかうまく自分の職務内容をアピールできません。 |
ということは、新規開拓の営業もなさっているのでしょうか? |
はい。でも、そういう仕事の違いをどうまとめればいいのかわからないんです。 |
まず営業職の転職に際して大切なことは実績、つまり目標に対しての達成率が重視されるということ。それを入れ込みつつ、ルートと新規開拓とを分けてまとめる必要があります。そうすると、それぞれの具体的な職務内容を説明しやすいし、仕事に対する成果や牛込さんなりの工夫していることなども書きやすいでしょう? ポイントとしては、牛込さんが、営業として汎用的な力を身に付けているということをアピールできればいいんです。 |
なるほど! すると、僕が作った職務経歴書の悪い点は……。 |
ぱっと見た時に、どこを読めばいいのかわかりにくいですよね。職務内容も、会社名と一緒に埋もれているし。職務経歴書で何よりも大切なことは職務内容で、会社名そのものは、それほど重要ではないんです。まずは、これまでの略歴を5〜6行の文章にまとめ、冒頭にもってきましょう。すると、職務経歴の部分に、会社名を入れなくてもよくなりますね。4カ月だけ勤めた会社もありますが、職務経歴に入れてもあまり意味がない。だから略歴の部分に入れ込めば、職務経歴部分では触れなくてもOKですよ。 |
そうすればいいのか……! 実は、この4カ月だけの職務経歴を入れると、経歴書の流れがうまくつながらない感じがして、悩んでいたんです。 |
そうでしょう? キャリアにつながりを持たせることは大事ですからね。次に、これまでの「職務経歴書相談」のように、縦に2つに区切った表の形にして、最初の会社と現在の会社の職務内容をまとめましょう。左側は「職務領域」、右側は「職務内容」ですよ。牛込さんの場合、営業の職種内容としては、大見出しとして「法人営業」、中見出しとして「ルート」「新規開拓」と2つに分け、それぞれの職務内容を書かれると、読み手にもわかりやすくまとめられるのではないでしょうか。 |
職務内容には、自分なりに工夫した点や、心がけていることなどを盛り込んでください。ルートでは、いかに現在の顧客を大切にしているかを書くとかね。「〜な営業をやった結果、〜という成果につながった」と、貢献ポイントがあると効果的ですね。 |
なるほど〜。僕は値段や納期の折衝交渉はわりと得意なんですが、そういうことも書いていいんですよね? |
もちろん! それは重要なスキルだし、得意なことは書くべきです。職務経歴書には、牛込さんにしか書けないことがどれだけ入っているかがポイントなんですよ。ただ気をつけていただきたいのは、だらだらとたくさん書かないこと。自己満足的な内容にならないように、要点を絞って、難しい専門用語を使わないようにして。文字のフォントや大きさにも工夫してください。何よりも「相手がわかりやすい」のが大切ですから。 |
わかりました。数字などデータは、職務内容部分に入れた方がいいのでしょうか? |
それでもいいし、自己PRに入れ込んでもいいですね。数字は、社内での順位とか、何かと比較されたものだと、相手がイメージしやすい。「現在の売上構成」の順位はいいと思いますよ。ところで牛込さんは、転職先としては、やはり工業部品を取り扱う会社を希望されているんですか? |
はい。その方が現在のキャリアも生かしやすいと思いますし。 |
それなら志望動機に、「なぜ工業部品なのか」という牛込さんの思いを、ぜひ入れてください。キャリア採用は、志望動機が重要ですからね。それと、現在の会社には6年間勤めてらっしゃいますよね? そうすると人事担当者は、「6年勤めたにも関わらず転職する理由」が気になるものなんです。なので、退職理由はきちんと書いてください。 |
なるほど、わかりました。ところで、実は僕、現在の会社では部下を持ったことがないんです。これから先、部下を持ってマネジメントの経験もしたいと思っているんですが……。 |
そういう思いも、退職理由にからませるといいと思います。ただ、現在の会社の悪口や仕事の不満は、絶対に書いてはダメ。あくまでも「現在の仕事がイヤなのではなく、足りない部分を実現させるために、御社に応募しました」という、前向きさを押し出してくださいね。こうすると、1枚目は略歴と職務経歴、2枚目は志望動機と自己PRでスッキリまとまるでしょう。 |
確かに! 自分の職務経歴書のダメな部分がすごくよくわかりました。ありがとうございました! |
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職種別!職務経歴書の書き方/解説&ダウンロード
「法人営業(形のある商品を扱う)」
営業職の採用は、第一に「売上アップに貢献できる人材か」が問われる。当然のことながら、意欲やバイタリティなど、基本的なヒューマンスキルも求められる。なかでも重視されるのは、コミュニケーションスキル、そして目標数字にコミットできる責任感や忍耐強さだ。