私は所属タレントが危機的状況に陥った場合、その現場にいつでも駆け付けられる体制を作っています。実際常にどこかしらの現場にいますから。タレントに「私は会社に守られている。どんなことがあっても社長は私の味方なんだ」という安心感を持ってもらい、信頼関係が築ければうまくいきます。
タレントは仕事に対して常に「自分に求められているものは何か」を考えています。強制されているわけじゃない、自分の代わりなんていくらでもいるという危機感が彼女たちを真剣にさせる、いつも自分との勝負なんです。そんなギリギリのところで身体を張って戦っているタレントに対して、マネジャーだって命懸けにならなきゃダメなんですよ。タレントの持ち味や魅力を理解し、どうすれば人気が出るか戦略を練り、必要なレッスンは受けさせるなど、我々自身のもてるすべての力を限界まで費やす。すべてはお客さんの喜ぶ納得のいく仕事をタレントにさせてやるためです。これはマネジャーの義務なんです。
でも残念ながら多くのマネジャーにはあまりその意識がない。よく現場でタレントが撮影してるときに担当マネジャーは外で他のマネジャーたちと騒いでるなんて話を聞くのですが、私だったら許しません。どんな弊害があるかっていうと、タレントのテンションが落ちます。すると自然と仕事が減る。そんなことでタレントが育つわけないじゃないですか。だから私はマネジャーは特に厳しく教育します。有能なマネジャーを育てることが、売れるタレントを作ることにつながるからです。
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