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一人で悩んでもモヤモヤ…わからないならキャリアルート発見カウンセリング
「今の自分の価値ってどこにあるんだろう?」
経理の仕事は幅広い知識が要求される分、
その広さゆえに自分の現在地を見失ってしまう人は多い。
そんなキャリアルートに悩む転職希望者が
カウンセリングにチャレンジした
体験カウンセリングイラスト

カウンセリング1:経理を基礎から学びたい編
カウンセリング2:転職すべきか、留まるべきか編

カウンセリングをしてくれたのは
若林 雅樹氏
クイック人材センター
若林雅樹氏

大学卒業後、日系のメーカーにて海外マーケティングを経て、人材バンクのコンサルタントに転身し、7年。外資系、マーケティング、管理部門を得意としている
* このバンクの詳細情報
相談したのは

広瀬由香さん
(仮名・29歳)

大学卒業後、1998年4月流通小売会社に入社。経理歴4年目。「もっとスキルを身に付けられる会社もあるのでは」と転職すべきか、留まるべきか揺れている

広瀬由香さん
* 広瀬さんのキャリアシートはこちら

■広瀬さんのこれまでのキャリア
1 販売員として働き始める
2 管理部門へ異動。経費の精算業務などを行なう
3 子会社へ出向。経理部門へ配属。しかし、ゼロから経理体系を作り上げなくてはならなかったりと職場がバタバタしていて、経理の基礎を教わる余裕がない

仕事を教わる余裕のない職場にいて
知識・スキルの基礎力が身に付いていないのが不安

広瀬 これまで経理として4年、仕事をしてきましたが、いまひとつスキルが身に付いていないような気がしているんです。というのも、入社3年目に管理部門へ異動になり経理に携わるようになったものの教えてくれる人がいなかったんです。借方、貸方という言葉さえ知らない状態で仕事をしなくてはならず、自分で日商簿記3級の勉強をして、そのつたない知識でなんとかしのいでいるという状況でした。その後、新しく立ち上げたばかりの子会社に出向になったのですが、勘定科目を何にするかなど、経理体系を一から作り上げていかなくてはならずバタバタしていて、今も基礎をしっかり学べる環境ではないんです。本当にここにいても大丈夫なのかな、もう29歳だし「転職するなら早くしないと」との不安があって。

若林 いただいたキャリアシートに「株式公開業務を希望」とありますが。

広瀬 どうしても株式公開業務がしたいわけではないんです。もう29歳という年齢を考えると、そういう経験をしなくちゃいけないのかなと。実のところ、どんな方向に転職すればいいのか、はっきりしていないんです。公認会計士も面白そうで、勉強してみようかなと思ったりもして迷っているんです。

若林 なるほど。では、具体的にどんな仕事をしてきたか教えてください。

広瀬 仕訳伝票の作成、小口現金の管理、請求書の発行、売掛金、買掛金、経費、支払いの管理です。また、一時期は、月次決算書と年次決算書の作成もしていました。今、新しい会社なので、「これはどの勘定科目に入れた方がいいのか」などに日々頭を悩ませながら、議論しています。

ただ……。「どっちに入れるんだっけ?」と仕訳の判断基準がわからなくなってしまったり、最終的にキャッシュフローの帳尻が合わないときに、どうすればいいか途方に暮れてしまったりと、基礎がしっかりしていないんです。

若林 そうですか。今まで、広く浅くやってきたということですね。もし株式公開業務や公認会計士の仕事に就くにしても、経理の実務はしっかり押さえておかないといけないんです。仕訳伝票の作成、勘定科目の把握、月次、四半期、半期、年次の決算書が自分一人でしっかり作れること。さらに管理会計全般を見られるようになること。ここまできてやっと株式公開や公認会計士を目指せるレベルなんですね。

もし、転職をするのであれば、まずはしっかりと財務会計と管理会計の一通りの基本が身に付けられるような仕事に就いた方がよさそうですね。

■スカウト何件くるのかな?
* 匿名キャリアシート公開も
してみました

■自分の価値を発見したいなら、まずはカウンセリングを受けてみよう
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体験カウンセリングフォト
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ポイント1
●広く浅くのままではダメ。月次、四半期、半期、年次の決算書を自分一人でしっかり作れ、管理会計全般がざっとわかるようになることを、まずは目標にしよう

「経理のプロとしてやっていきたい」との思いが
固まっていない今、転職しない方がいい!?

広瀬 経理の基本的な実務経験を積むためには今の会社に残った方がいいのか、それとも毎月勘定科目が変わってしまうような今の会社ではなくて、経理体系の枠組みが出来上がっている会社で経験を積んだ方がいいのかどちらがいいんでしょうか?

若林 ちなみに広瀬さんは、「経理のプロになりたい」という思い、ありますか?

広瀬 うっ。実はそこがぐらぐらしているんです。このまま企業のいち経理としてやっていくのがいいのか、それとも公認会計士のようにいろんな会社を見られる立場になるのがいいのか、よくわからないんです。

若林 スキルを身に付けていく上で、体系立ててしっかりと教えてもらえる会社の求人はもちろんあります。でも、今の広瀬さんにはお勧めできません。自分の方向性が決まっていない今、転職しちゃって本当にいいのかなと、私は思うんです。

転職するとは、プロになるということ。「私はこれだけのことができるから、会社にこれだけの貢献ができます」という自分のキャリアを築いて、それを財産として生きていかなくてはならないのです。プロとして「できること」を増やしていきながら、「次はこんなことができるようになりたい」と自分のすべきことを見定め、キャリアを築いていくことが必要なんです。

「転職しようかどうか迷っている」という広瀬さんは、それだけの覚悟がまだできていない気がします。

広瀬 確かに、おっしゃるとおりです。でも、今の中途半端なままで本当にいいのかとの不安がずっとついて回っているんです。先に進みたくても、進めなくて。どうしていいのかわからない……。

体験カウンセリングフォト
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ポイント2
転職するなら、「この道のプロになる」との意識が必要
自分の進みたい方向性や「こんな目的で転職したい」がはっきりした時が、転職のタイミング

外に出ても通用する基礎力があれば
32、3歳になってからでも転職はできる

若林 じゃあ、勉強を本気でしてみたらどうですか? 税理士でも、公認会計士でもどちらでも構わないから、これから3年、真剣に頑張ってみるんです。そして「自分はもっと経理の実務経験をしっかりと積みたい。もっと仕事の質を高めたいんです」と上司に訴え仕事を任せてもらうんです。今いる場所でできることをして自分の力を蓄えながら、経理のプロとしてやっていきたいのか、それとも公認会計士を本気で目指すのか考えてみる方法はいかがですか?

広瀬 でも、もう29歳だし、公認会計士になるのに年齢的に間に合うのでしょうか?

若林 本気なら、間に合いますよ。ここで冷静に、今の会社にいながら勉強することのリスク(転職しないリスク)と、方向性も決まっていないのに転職するリスクを比べてみたとき、広瀬さんのケースは前者の方がいいような気がするんですね。今の会社でしっかりと基礎固めをする。仕訳伝票の作成、勘定科目のしっかりとした理解、月次・年次決算書の作成、税務署への申告が一人でできるように、必死で仕事をするんです。

同時に、公認会計士の勉強をして専門知識を蓄えていけば、もし公認会計士に最終的にならなかったとしても、得るものはたくさんあるはずです。また、2、3年後に公認会計士の試験に合格したなら、監査法人へ転職できる可能性だって、まだまだありますから。

広瀬 なんだか若林さんには、私の心を見透かされている気がします(笑)。実は自分でも70%くらいは、今の会社で働き続けながら勉強した方がいいのかもという気持ちだったんです。職場に愛着もありますし。でも、1年前にある人材バンクに行った時に「転職するなら、早い方がいい。年齢を重ねるほどどんどん条件が厳しくなっていくから」と言われたことが引っかかっていて、「転職をしない選択をして、本当にいいのかな」とずっとモヤモヤしていたんです。今日は「そうか、今の会社で働き続けて勉強をしながら自分を高める道を選んでいいのか」と背中を押してもらえた気がします。

若林 「私に仕事をもっと任せてください」ときちんと上司に訴えて、しっかりと実務経験を積んで外の世界に飛び出す基礎体力を付けられれば、2、3年後に転職をすることだってできます。早い転職ではないけれど、遅くもない。大丈夫です。

広瀬 私、人材バンクに相談すると、必ず転職を勧められるのかと思っていました。そうじゃないと、商売にならないですから。

若林 その人にとって、何がベストの選択かを考える姿勢がこの仕事では一番大切なことですから、「転職しない方いい」と思えば、そう伝えていますよ。

広瀬さんの場合は、「転職した方がいいのかどうか」で悩んでいた。だから、勧めなかった。もし「どうしても今の会社では、スキルが身に付かない。とにかく一つひとつの実務を確実に学べるような会社に行きたい」と断言していたら、転職を勧めたでしょう。

転職の目的は、「とにかく、もっと学べる会社に行きたい」「年収を上げたい」「株式公開という新しい実務に挑戦したい」など人によってさまざまです。「こうしたいんだ」というものがあれば、どんな目的でもかまわないと思います。しかし、自分のなかに「こうしたいんだ」がない状態では、転職先で起こるかもしれないいろいろな困難を乗り越えられない可能性もある。だから、勧めなかったんです。

広瀬 なるほど。なんだか今日は、とてもすっきりしました。私にとってベストな選択を勧めてもらったおかげで、今の中途半端な状態から、抜け出せそうです。実は、「私の気持ちをきちんと聞いてくれないんじゃないか。一方的に転職を勧められてますます迷いが深まるんじゃないか」とちょっと怖かったんです。

若林 誤解が解けてよかったです(笑)。もし、人材バンクに相談に行ってみて「なんだか違うな」と思ったら、また別の人材バンクに行ってみるといいかもしれません。相性もありますから。ぜひ、有効に活用してみてください。


体験カウンセリングフォト
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ポイント3
基礎力さえあれば、32、3歳になってからの転職でも遅くはない
今の会社に残って、公認会計士もしくは税理士の勉強をしながら、自分の目指す方向性を固めていこう
上司に「もっと仕事を任せてください」と直訴して、この2、3年で経理の基礎力をしっかりと身に付けよう

若林雅樹氏
若林さんが提案する
“今後の価値発見ポイント
誰も教えてくれないなか、自分で知識を身に付けながら仕事をしてきたその姿勢は買いです。しかし、「広く浅く」をそろそろ卒業する必要がありそうです。まずは、自分で足りないと思っている点をしっかり教えてもらいながら、自分一人で確実に年次決算、税務申告書の作成までできるようになりましょう。加えて、せっかく「公認会計士って面白そうだ」と興味を持っているのだから、真剣に勉強してみるといい。公認会計士への可能性の芽が出てくると同時に、経理をやっていく上でも身に付けた知識は無駄にならないはず。勉強を始めるのに、遅すぎるということはありません。ぜひ頑張ってください。

広瀬由香さん

カウンセリングを
受けてみて……

実務経験に自信のない私が転職するとなると、「年齢が高くないこと」しか売りがなさそうで、「転職するなら早くしなくちゃ」という気持ちが迷いを嵩じさせていたんです。「このまま今の会社で仕事をしながら、公認会計士の勉強をする」という道に「それでいいんですよ」と背中を押してもらえたので、「やってみよう!」との気持ちになってきました。

人材バンクって「絶対、転職したい」と強く思っている人が行く場所だと思っていました。「転職すべきです!」と強く勧められそうなイメージがあったので。でも、会社に残る選択も示してもらえるんだとわかって、安心しました。もし、2、3年後に転職のタイミングが訪れたときには、ぜひまた相談させてください。


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GO TOP↑ イラスト/もりいくすお
取材・文/中村陽子(編集部)

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