「SEとしていくつかのプロジェクトを経験して力を付けたら、次なるステージはプロジェクトマネジャー!」。そんなキャリアパスを描くITエンジニアは多い。しかし、開発エンジニアとして技術を磨いてきた山田さんは、入社9年目の今、その分岐点で立ち尽くしてしまった。「もっと専門の分野で、これからもモノ作りに賭けてみたい」。さて、スカウト体験の結果はどうなるか!?
Q:キャリアシート作成のコツは?
A:公開できない情報をはずしてもなお、具体的であること
就業経験を書くときにはかなり苦労しましたね。顧客企業の社名や製品名など、固有名詞を出すとマズイものもあるので。それらを書かなくても、業務内容や自分のかかわったプロジェクトの規模が具体的に伝わるように、表現を工夫しました。3時間くらいはかかったかな。当初、ネットで自分のキャリアを公開していいのかな? との抵抗があったんですが、氏名、会社名、メールアドレスなどは非公開なので大丈夫かなと。ITエンジニアの私としてはSSL対応ページだったことも公開への決め手になりました。
Q:仕事とスカウト転職の両立って大変?
A:そこはWebならではの便利さを活用しました
仕事で忙しいときでも、Webなら自分の都合に合わせて使えるから便利でした。スカウト転職では、受信したスカウトメールを見て気に入った案件にアプローチするというスタイルなので、最初から自分のペースで活動できるんじゃないかな。
Q:スカウト体験の感想は?
A:点数をつけるなら、100点満点
転職の希望条件をきつく絞りこんで匿名公開したので、スカウトメールが来なかったらどうしようと内心不安だったんです。でも公開初日をピークに、1週間で21件のスカウトでしょう。うれしかったですよ。興味が持てない求人も来ましたが、転職希望条件をしっかりと読み込んだ上で、求人案件を紹介してくれたんだなと思えるスカウトメールもいただけました。自分の希望をしっかりくみとってくれる人材バンクがありそうだと、今後への期待が膨らみました!
明確なキャリアパスで人材バンクを味方につける
次なるステージは、スカウトの枠を越えること
スカウト件数が多かったことや、気に入った案件が多かったのは、人材バンクが山田さんの希望を的確に把握できたからだろう。今後進みたい方向性を、明確に発信できていたようだ。だが、開発経験年数から考えると、今以上のキャリアアップにはマネジメント経験が要求される場面も少なくない。人材バンクとの面談の前には、その点について振り返っておく必要がある。
また、スカウトメールを読む際には、そこに書かれた案件だけではなく、人材バンクの特徴やキャリアコンサルタントの人柄を読み取る姿勢を忘れないでほしい。じっくりと相談ができそうなパートナーを選び、そのなかから最低でも3〜5社を訪問してみること。そうすることであなたの可能性は、スカウトの枠を越えて広がっていくのだ。
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