「営業の仕事、自分には合っていないのではないだろうか——。
そんなつぶやきをたくさんの20代営業マンから聞いてきました。しかし悩んでいる人の多くは、営業職に向いていないのではなく、自分にマッチした営業に巡り合えていないだけなんです」とセントメディアの飯泉直道氏はいう。
営業の仕事といっても、幅が広い。誰に売るのかだけを考えてみても、経営者、資材担当者、オフィス用品担当者……と数え切れないほどのたくさんの選択肢が出てくる。売り方もそうだ。バリバリ電話でアポを取る新規営業、既存の販売店をコツコツ回って信用を深めていくルート営業などさまざまある。
これだ! と思える仕事に出会うには、どんな仕事があるのかという仕事内容を把握することと同時に、自分を知ることが欠かせない。その一つの手掛かりとして、自分のモチベーション特性を探ってみる方法がある。
「充実感を味わいながら仕事で成果を出せる状態になれたら、とてもハッピーですよね。それには、自分が何に突き動かされて力を発揮するのか=モチベーション特性を知っておくといいでしょう」
同じ営業職でも、数字を達成することに燃える人もいれば、お客さんの役に立っている実感を得ることが喜びという人もいる。自分のモチベーションとその仕事で成果を出すために求められるものの合致点が多ければ多いほど、仕事で自然に力を発揮しながら充実感を得ることができる。さっそく、セントメディアが開発したモチベーションタイプ診断テストを試してみよう。
納得のいく働き方を考える際のもうひとつの軸が、会社に対して何を期待しているかだ。以下の4つのうち、何を一番優先したいだろうか。
1. 魅力のある人と一緒に働きたい
2. 自分に合った環境・社風に身を置きたい
3. 自分の仕事にやりがいを持ちたい
4. 事業内容に自信を持って働きたい
「働く個人が抱く会社への期待には、大きく分けて人の魅力、風土の魅力、仕事内容の魅力、事業内容の魅力があります。絶対に譲れないものは何かをはっきりさせることで、入社してから何かが違ったということを避けることができるでしょう」
ここで大切なのは、自分が譲れないことの優先順位をはっきりさせることだ。今、職場に不満があり転職を考えているなら、譲れないことと譲歩してもいいポイントを明確にしたうえで、今の職場に何が足りないのかを考えてみると、留まるべきか新天地を探すべきかが見えてくるだろう。
モチベーション特性と会社に求めることの2つの軸を手がかりに自分自身を見つめ直し、譲れない項目をキーワード化して3〜5つ書き出してみることで、自分に合った仕事選びの輪郭がぼんやりと見えてくるはずだ。
もしかしたら、今の仕事も何に力点を置いて取り組むかを変えるだけで、充実感を高められるかもしれないし、もっと別のフィールドで頑張ってみようと決心が固まるかもしれない。いずれにせよ、輪郭が浮かび上がったら、あとはキーワードを元に具体的に仕事選びをしてみよう。 |
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魅力のある人と
一緒に働きたい
尊敬できたり見習えたりする上司、先輩のもとで働きたい。刺激し合える仲間と一緒に働きたいなど |
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自分に合った環境・社風に身を置きたい
自分の意見が通りやすい、自由で風通しのいい雰囲気、実力主義の社風、お互い助け合う社風など |
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自分の仕事に
やりがいを持ちたい
自分の力が発揮できる仕事、誰か(社会)の役に立つ仕事、任せられる責任の範囲が大きいなど |
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事業内容に
自信を持って働きたい
事業の将来性に魅力を感じる、オンリーワンのビジネスモデルがある、社会に対する影響度が大きいなど |
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