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特に技術者が陥りがちな欠点を補う方法を、具体的に教えていただけますか?
  開発技術者というのは、テクニカルな面だけにとらわれがちですが、本当に必要なことは他にあります。開発するということは、競合相手がいるということですから、競合に勝利していくためにはいくつかの条件が必要になるでしょう。一つめは、いつでも最新技術を把握できる職場にいるか、ということ。二つめは、時代の流れ、政治・環境・流行などに敏感か、ということです。新製品の開発をしているのに、時代の流れと逆の方向を向いている技術者が作る製品では、誰にも見向きされないでしょう。三つめとして、業務の流れに沿った知識・ノウハウを蓄積すること。これらをいつも意識することが技術者に必要ではないでしょうか。転職に対して社会は寛容になってきたとは言うものの、不十分な動機や経験・知識では信頼されませんからね。

最後に面接時のポイントなどを教えていただけますか?
  会社が倒産してしまうなどの不可抗力が原因だった場合は、正直に伝えても大丈夫です。気をつけたほうがよい言葉は、やはりネガティブな発言です。会社のシステムに対する不満を述べたり、この会社には向いていなかったなどの発言は避けたほうが良いでしょう。また「キャリアアップを図るため」という理由も良くありません。なぜなら、どんな会社でも学ぶべき良い点は必ずありますし、キャリアを積んだらまた別の会社に転職するのでは、と警戒心を抱かせてしまう可能性もあるからです。いま持っている技術的な部分もそうですが、社会に対する十分な動機・知識をアピールしていけば説得力が増します。


 【ポイント】高いレベルで厚みのあるキャリアを
技術者は良くも悪くも、自分の技術がすべてであるような考えに陥ってしまう。しかし、少し視点をずらしてみると、技術以外の部分でも仕事の中で得た「経験」というスキルもある。縦軸にあたる技術的な向上だけではなく、横の軸を再評価してみてはいどうだろうか。高いレベルで厚みのあるキャリアはそんなところから得られるかもしれない。

2001.09.17 Reported by Mami Ishimaru  

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