滞在したトーゴの村(クリックで拡大)街の事務所で集合し、マイクロバスで移動して夜に村へ到着。翌朝初めて村の光景を目にした瞬間、言葉にならない感動が身体に走りました。ずっと本で読んできて、部屋中に写真を貼って毎日眺めていたその光景が、今目の前に広がっているんですから!
滞在した村は日本では考えられないくらいの田舎でした。赤土の上に、小さな小屋のような家が8つほど集まった小さな集落。トイレは穴が掘っているだけ。決して衛生的とはいえませんが。
トイレの穴は草むらの中の細い道の先に掘ってあって、木に足を乗っけてするんです。もちろんドアなんてないので、してる最中に人が来たら見られちゃう。幸い、私がしてるときは別の人は来ませんでしたが、その逆はありましたよ。行ってみたら、「あ、ごめん!」って(笑)かなりスリリングなトイレでした。
穴を掘っただけのトイレ(クリックで拡大)
お風呂は、村の真ん中に木や枝で囲われた半径1メートルくらいのスペースがあるだけなんです。もちろんドアもなく、入り口の間隔が1メートルくらいなので、バスタオルを掛けておかないと丸見えなんですよね。掛けてても見えるんですが(笑)。
水道はもちろん井戸さえもない村だったので、近くの沼から汲んできたバケツ1杯分の水と1枚のタオルで全身を洗わなければなりません。タオルの一方の端だけ濡らして泡立てて洗って、すすぎは別の端でやって、乾いた部分で拭いて。髪もどうにか洗いました。創意工夫しましたね(笑)。
木の枝で囲ってあるだけのお風呂(クリックで拡大)
カルチャーショックというかむしろ「アフリカに来た!」という感じで、そういう生活は全然大丈夫でした。でも私は所詮3週間しかその場所に滞在しない人間なので興味本位で楽しめますが、ここで一生を暮らす人の水事情、食糧事情、教育事情は本当にひどいものでした。あまりの水の汚さに耐えられなくなって途中で帰ってしまったドイツ人メンバーもいたほどです。しかし、その過酷さを肌で感じることができた貴重な体験でもありました。
現地にて(クリックで拡大)
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